にぎやかな集まりから帰宅したとたん、楽しかったはずなのに、どっと疲れが押し寄せてくる。
ささいな物音に飛び上がるほど驚いてしまい、周りから大げさだと笑われてしまう。
あなたにも、そんな経験はないでしょうか。
敏感で繊細な心を持つ人は、同じ一日を過ごしても、受け取る情報の量が人より何倍も多いのです。
感度の高いマイクが小さな雑音まで拾ってしまうように、繊細な魂は世界の細部までを感じ取ってしまいます。
それは決して欠陥ではなく、魂の感受性の豊かさの表れでもあるのですが、本人にとってはつらいことも多いでしょう。
今回は、そうした敏感で疲れやすい気質、いわゆるHSPについて、スピリチュアルな視点から原因と対処をお伝えしたいと思います。
HSPとはどんな人のことか
ハイリー・センシティブ・パーソン(英語: Highly sensitive person, HSP)は、敏感、繊細で感受性が高く生きづらい人とされます。
彼らに共通して見られる特徴として、大きな音、眩しい光・蛍光灯、強い匂いのような刺激に対して敏感である。HSPはしばしば、豊かで複雑な内的生活を送っているという自覚をもっている。
名付け親のエレイン・アーロン博士によると、HSPには頭文字を取って「DOES(ダズ)」と名付けた4つの特性があると言われています。
【Depth of processing】考え方が複雑で、深く考えてから行動する
- 一を聞いて、十のことを想像し、考えられる
- 調べ物をはじめると深く掘り下げ、その知識の広さを周りに驚かれる
- お世辞や嘲笑をすぐに見抜いてしまう
- 物事を始めるまでにあれこれ考え、時間がかかる
- その場限りの快楽よりも、生き方や哲学的なものごとに興味があり、浅い人間や話しが嫌い
【Overstimulation】刺激に敏感で疲れやすい
- 人混みや大きな音が苦手
- 友達との時間は楽しいものの、気疲れしやすく帰宅すると、どっと疲れている
- 映画や音楽、本などの芸術作品に感動して泣く
- 人の些細な言葉に傷つき、いつまでも忘れられない
- 些細なことに過剰なほど驚いてしまう
【Empathy and emotional responsiveness】人の気持ちに振り回されやすく、共感しやすい
- 人が怒られていると自分のことのように感じ、傷ついたり、お腹が痛くなったりする
- 悲しい映画や本などの登場人物に感情移入し、号泣する
- 人のちょっとした仕草、目線、声音などに敏感で、機嫌や思っていることがわかる
- 言葉を話せない幼児や動物の気持ちも察することができる
【Sensitivity to subtleties】あらゆる感覚がするどい
- 冷蔵庫の機械音や時計の音が気になってしまう
- 強い光や日光のまぶしさなどが苦手
- 近くにいる人の口臭やタバコの臭いで気分が悪くなる
- カフェインや添加物に敏感に反応してしまう
- 肌着のタグなどチクチクする素材が我慢できないほど気になる
- 第六感がはたらき、よく当たる
以上、下記サイトより引用
HSPの原因はひとつではない
これらの条件を拝見していますと、ひとつの原因ではなくて、幾つかの理由のものがHSPというひとつの症状にまとめられているように思われます。
おそらくは外部からの刺激に過敏な人と、エンパス能力の高い人、内向的な人の特徴とがひとまとめにされているようです。
たとえば「発熱」という症状ひとつをとっても、風邪が原因のこともあれば、別の理由で起こることもあり、原因が違えば手当ての仕方も変わってきますね。
HSPも同じで、これらの原因はひとつではなく、それぞれに要因も異なっています。
自分の繊細さがどこから来ているのかを見極めることが、対処への第一歩になるわけです。
エンパスについては別な機会に書きましたので、今回は外部からの刺激に過敏に反応してしまう方について書いてみたいと思います。
刺激に過敏な人の反応とはどんなものか
睡眠中にわずかな物音でもびっくりして飛び起きたりする人がいますが、そうした人のことを指します。
以前に「アメトーーク」というテレビ番組で、ビビり1グランプリという企画をしていて、芸人さんにどっきりを仕掛けるのですが、普通の人よりもものすごくびっくりする反応が強い方が多く出られていました。
普通の人なら、軽く振り向く程度のことでも、彼らは腰を抜かしたり、大声をあげたり、固まってしまうなどの激しい反応を見せます。
笑いの企画として紹介されていましたが、当人にとっては、自分の意思ではどうにもならない反応ですから、日常生活では悩みの種にもなっているはずです。
頭では「大丈夫だ」とわかっていても、体が先に反応してしまうのですね。
この「理性より先に体が動く」というところに、過敏さの根の深さが表れています。
過敏さの奥にある前世の記憶
医学的には脳の反応の部分の問題とされているかも知れませんが、スピリチュアルな視点から述べてみます。
こうした感覚が過敏である方を拝見していて感じるのは、前世などで、敵に襲われて殺されたり、大きな傷をおった体験があるように感じられます。
たとえば戦場に行って、夜中でも敵が襲ってくるかもしれないという緊張状態でいて、心の休まる時がない体験をしたときには、生まれ変わっても、当時の記憶があって、寝ていても音や光などに、過敏に反応することがあります。
魂は今世だけの存在ではなく、何度も生まれ変わりながら学びを重ねてきた、長い旅の途中にあります。
肉体は今世で新しく与えられたものですが、魂には過去の旅路で刻まれた記憶が残っているのです。
そうした緊張状態にある前世の経験を今世も引きずってしまって、同じような過敏な反応をしてしまうわけですね。
言いかえれば、あなたの過敏さは「弱さ」の証ではなく、かつて命がけの体験をくぐり抜けてきた魂の記録でもあります。
かつての危険から身を守るために磨かれた警報装置が、安全な現代でもまだ鳴り続けている状態だと考えるとわかりやすいでしょう。
装置そのものが壊れているのではなく、設定が昔のままになっているだけなのです。
前世からの反応をやわらげる対処法
これらへの対処法として簡単なものでは、寝る前などに「今は安全な世界に生きている。安心して暮らせる幸せに包まれている」そう自分にいい聞かせて眠ることです。
睡眠前には、潜在意識と繋がりやすくなっていますので、その時に言葉をかけていると、潜在意識に入り込みやすく、刷り込まれていきます。
自己暗示をかけるということです。
意識の表層でいくら「怖がる必要はない」と考えても、反応の源は深層にありますから、深層に届く時間帯を選んで語りかけることに意味があります。
そうして潜在意識に残っている前世からの反応を消していきます。
一晩で変わるものではありませんが、毎晩の小さな積み重ねが、長い年月をかけて刻まれた緊張を少しずつほどいていってくれるでしょう。
もっと深く改善をおこなうには、退行催眠などで、前世の記憶を思い起こして、その時の感情を消化させることです。
難易度が高いですが、そうした方法もあります。
記憶の根に直接ふれて、当時の恐怖や悲しみを光のもとで受けとめ直すことができれば、警報装置の設定そのものを書き換えていけるのです。
今日からできる具体的なアクション
ここまでの内容をふまえて、今夜から始められることをまとめてみます。
まず、布団に入ったら目を閉じて、ゆっくりと深呼吸を三回してみてください。
そして心のなかで「今は安全な世界に生きている。安心して暮らせる幸せに包まれている」と、自分自身にやさしく語りかけます。
このとき、戸締まりのされた部屋の温もりや、布団の柔らかさなど、いま現実に守られている感覚を一緒に味わうと、言葉が潜在意識に届きやすくなるでしょう。
日中にびくっと驚いてしまったときには、自分を責めるのではなく、「これは魂が昔の旅で身につけた反応なのだ」と受けとめてあげてください。
反応した自分を否定するほど緊張は強まりますが、理解してあげるほど心はゆるんでいきます。
そして、強い音や光に疲れたと感じた日は、静かな場所でひとりの時間を持ち、心の感度を休ませてあげましょう。
これらはどれも小さなことですが、続けるうちに、世界が以前より穏やかな場所に感じられてくるはずです。
繊細なあなたへ伝えたいこと
敏感で疲れやすいという性質は、長いあいだ、あなたを苦しめてきたかも知れません。
けれども、その繊細さは、幾多の人生を真剣に生き抜いてきた魂だからこそ持ち得たものです。
この世は魂が学ぶために訪れている仮の学び舎であり、つらい記憶もまた、いつか癒やされ、深い優しさへと昇華されていきます。
細やかに感じ取れる心は、人の痛みに寄り添える心でもあります。
あなたが安心を取り戻したとき、その繊細さは重荷ではなく、世界の美しさを誰よりも豊かに受け取れる、かけがえのない贈り物に変わっていくでしょう。
どうか今夜から、自分の魂に「もう大丈夫だよ」と声をかけてあげてください。
繊細さとの付き合い方をもっと広く知りたくなったら、生きづらさ完全ガイドで、敏感な心を抱えて生きる方へのお話をまとめていますので、心が疲れた夜にゆっくり読んでみてください。
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