自分は運が悪い。そう感じながら毎日を過ごしている人は、思いのほか多いものです。何かうまくいかないことがあると、やっぱり自分はこうなる運命なのだと、過去の失敗を一つひとつ思い出してしまう。そうやって過去を振り返るたびに、心の中で愚痴や不平不満がふくらんでいきます。私はそういう方を責める気持ちはまったくありません。つらい経験を重ねれば、心がそちらに向いてしまうのは自然なことだからです。ただ、ひとつだけ知っておいてほしいことがあります。幸運というものは、不平不満の声が響く場所には、なかなか舞い降りてこないのです。
幸運を一羽の青い鳥にたとえてみましょう。青い鳥は、あなたの心の様子をよく見ています。心の中が過去への嘆きと愚痴でいっぱいだと、青い鳥はそこを居心地の悪い場所だと感じ、羽を休めることなく飛び去っていきます。せっかく近くまで来ても、不幸感覚の強い人は、これは何かの罠ではないか、どうせまた裏切られるのではないかと疑って、無意識のうちに青い鳥を追い払ってしまう。そして入れ替わるように、不運の黒い鳥が舞い込んできます。黒い鳥にとっては、嘆きと不満で散らかった心ほど居心地のよい巣はありません。だから黒い鳥は、その心にすっかり住みついてしまうのです。
不幸感覚とは何でしょうか
不幸感覚というのは、実際に起きた出来事そのものではありません。出来事をどう受け取るか、という心のくせのことです。同じ雨の日でも、また濡れる、ついていないと感じる人もいれば、植物がよろこんでいると感じる人もいます。出来事は同じなのに、受け取り方がまるで違う。不幸感覚が強い人は、よいことが起きてもそれを素直に喜べず、悪いことが起きると、ほら見たことかと深くうなずいてしまいます。
やっかいなのは、不幸感覚は予言のようにはたらくところです。自分は運が悪いと信じていると、その信念に合う出来事ばかりが目に入り、合わない出来事は見過ごされていきます。すると、自分の予想どおりよくないことが起きた、という体験が積み重なって、ますます運が悪いという確信が強くなる。心の巣に黒い鳥が居座り続けるのは、こうした仕組みが静かに回り続けているからなのです。
心の巣を掃除するということ
では、心の巣を掃除するとは、具体的にどうすればよいのでしょう。むずかしい修行のことではありません。まずは、過去の失敗やつらい記憶が心に浮かんできたとき、それを無理に消そうとせず、もう十分に味わったね、ありがとう、と声をかけて、そっと脇に置いてみてください。掃除というのは、汚れと格闘することではなく、いらないものを静かに外へ出していく作業です。
一日の終わりに、今日あった不満を一つ思い出したら、その横に、今日あったありがたいことを一つ並べてみる。バスに間に合った。誰かが笑いかけてくれた。ご飯がおいしかった。どんなに小さなことでもかまいません。この並べる習慣を続けるうちに、心の巣にたまっていた埃が少しずつ掃き出されていきます。汚れと埃だらけの巣が、いつのまにか掃き清められた巣に変わっていく。そうなれば、黒い鳥はそこに居心地の悪さを感じて、自然に飛び立っていきます。
感謝が幸運を呼ぶしくみ
自分は幸運だったと信じ、感謝する心を持つこと。これが、青い鳥を引き寄せるいちばんの香りになります。感謝の心には、芳醇な香りがあるのです。その香りに導かれて、幸運はあなたのもとを訪ねてきます。なぜ感謝が幸運を呼ぶのか。感謝している人は、すでに与えられているものに目が向いています。目が向いているものは、さらに増えていく。これは心の世界の確かな法則です。
感謝は、現実が満点になってから始めるものではありません。順番が逆です。まだ十分でない今この瞬間に、それでもあるものに気づいて感謝する。その感謝が、青い鳥の羽を休める場所をつくります。あなたが自分は幸せだと感じられる心の巣を整えたとき、幸運はそこを安心して住める場所だと判断し、長くとどまってくれるようになるのです。
今日からできること
一つ、過去の失敗が浮かんだら責めない。もう十分に味わったね、と声をかけて、そっと脇に置いてください。
二つ、不満とありがたいことを並べる。一日の終わりに不満を一つ思い出したら、その横に小さな感謝を一つ書き添えます。
三つ、よいことを疑わない。うれしい出来事が起きたとき、罠ではないかと疑わず、素直にありがとうと受け取ってください。
四つ、自分は幸運だったと声に出す。朝でも夜でもかまいません。短い一言を、自分の耳に届くように言ってみます。
五つ、心の巣を毎日少しずつ掃く。一度で終わらせようとせず、今日のぶんの埃だけを掃き出す気持ちで続けてください。
このブログでお伝えしているのは、魂の旅路への入口となる話です。
もっと深く学びたい方、満月の一斉ワークに加わりたい方は、スピリチュアルスクールでほぼ毎日メッセージをお届けしています。
ブログには書けない霊的な実践も、ここでお話ししています。
関連記事
応援いただいたあなたに、幸せが届きますように祈ります

新刊『ソフィアの森で見つけた幸せの鍵』