閉所恐怖症と前世の記憶|恐怖の原因とトラウマの癒し方

2018年6月13日水曜日

人生問題

エレベーターの扉が閉まった瞬間、急に息が苦しくなる。

MRIの筒に体が入ったとたん、心臓が早鐘を打ちはじめる。

満員電車のドア
が閉まると、出口ばかりを目で探してしまう。

こうした声を、私はこれまで何度もお聞きしてきました。

理由がはっきりしないのに、体のほうが先に拒絶してしまう。

そのことに、ご本人がいちばん戸惑っておられるのではないでしょうか。

この記事では、閉所恐怖症と前世のつながりについて、私がこれまで多くの方を拝見してきた経験からお話しします。

あわせて、恐怖症の原因をどう見ればよいのか、トラウマの癒し方として日々できる工夫もお伝えしていきます。

恐怖症の原因は子どもの頃のトラウマだけではない

人はさまざまなものに恐怖を抱きます。

水を怖がる人、先のとがったものを怖がる人、高いところが苦手な人。

炎や煙、人の視線、離別、結婚や妊娠、出産に強い恐怖を覚える方もいらっしゃいます。

こうした恐怖は、子ども時代のつらい体験が背景にある場合があります。

同時に、多くの方の前世を拝見してきた経験からいうと、原因が前世にあると感じられるケースも少なくありません。

水難事故で命を終えた前世を持つ方は、今世でも水に強い恐怖を抱いていることがあります。

高いところから落ちて亡くなった前世のある方は、やはり高所がとても怖く感じられるようです。

以前に個人の前世リーディングをした際、洪水で亡くなった過去世があるとお伝えしたところ、その方は水に顔をつけることもできない水恐怖症をお持ちだったと、あとからお聞きしました。

高所から落ちて亡くなった前世のある方も、高いところでは足がすくんでしまうと、のちに教えてくださいました。

戦争や迫害の記憶が恐怖となって残ることもある

戦争などで命を落とした方は、敵国の軍旗を見ただけで脅えることがあります。

以前に拝見した方で、前世でナチスドイツのユダヤ人弾圧によって亡くなった経験のある方がいました。

その方は子どもの頃から鍵十字を異常に怖がり、映像でナチスが映ると怖くて仕方がなかったといいます。

前世で戦争中に飛行機の射撃を受けて亡くなった方は、幼い頃から飛行機に撃たれる夢を繰り返し見ていたそうです。

刀や槍で刺されて命を終えた前世の経験を持つ方が、先のとがったものを怖がる先端恐怖症になることもあります。

伝染病で幼くして亡くなった前世のある方が、強い潔癖症で、食器を何度も磨かなければ食事ができないという例もありました。

中世の西洋では、霊感や変わった能力を持つ人が魔女として告発され、拷問のすえに火あぶりにされる悲惨な出来事がありました。

そうした迫害を前世で受けた方には、自分を表現することを抑えたり、人目を気にしすぎる傾向が出ることがあります。

また周囲から奇異な目で見られて告発されるのではないか。

そんな恐怖が、理由のわからないまま今世まで持ち越されてしまうのですね。

閉所恐怖症と前世の記憶のつながり

狭い空間への強い恐怖を抱える方の前世を拝見していると、身動きの取れない状況のなかで命を終えた記憶が残っていると感じることが少なくありません。

土砂や瓦礫の下に閉じ込められた経験。

炭鉱や坑道での落盤。

地下牢や狭い独房に長くとどめられた過去世。

沈みゆく船の内側で、逃げ場を失った記憶を持つ方もいらっしゃいました。

これらの体験に共通しているのは、逃げたいのに逃げられなかった、という感覚です。

魂はその瞬間の苦しさを深く刻みます。

そして今世に生まれ変わったあと、似た状況に置かれると、頭で考えるより先に体が警報を鳴らすのですね。

ですから閉所恐怖症は、あなたが弱いから起きているのではありません

かつて本気で生きようとした魂が、危険を二度と繰り返さないために覚えておいた記憶の名残だと、私は考えています。

狭い空間で繰り返し体が反応してしまう理由

前世の記憶は、頭の中の物語としてではなく、体の感覚として残ります。

胸が締めつけられる感じ、喉が詰まる感じ、足元が抜けていく感じ。

これらは、過去世で命を終える直前に体が味わったものに近い場合があります。

意識ではすっかり忘れていても、似た状況に置かれると体だけが先に思い出してしまう。

魂の側から見ると、これは「気をつけて」というやさしい合図でもあるのですね。

その合図を、自分を責めるための材料にしないでいただきたいと願っています。

前世のせいにして現実の対処をやめないでください

ここで、ぜひ大切にしていただきたいことがあります。

閉所恐怖症は実在する心理的な症状です。

前世の記憶という見方は、現実の対処を手放してよい理由にはなりません。

動悸やめまい、呼吸の乱れが続いて日常生活に支障が出ているなら、心療内科や心理カウンセリングの力を借りてください。

専門家による支えと、前世という視点からの理解は、対立するものではありません。

むしろ両方が、それぞれの役割であなたを助けてくれます。

前世という考え方は、症状を消す魔法ではなく、自分を責める気持ちをやわらげるための入口だと思っていただけたらと願っています。

前世の視点が、いまのあなたをどう助けるのか

原因のわからない恐怖ほど、人を孤独にするものはありません。

なぜ自分だけがこんなに怖がるのか。

そう思うたびに、恐怖そのものより、恐怖を抱える自分を責めてしまう。

閉所恐怖症で悩む方の苦しさは、この二重の構造にあると私は感じています。

前世の視点を持つと、その後半の苦しさをほどくことができます。

あなたの恐怖には理由がある。

気まぐれでも甘えでもなく、かつて本当に命の危険にさらされた記憶から来ている。

そう受け取れたとき、自分への当たりがやわらかくなります。

退行催眠などで恐怖のもとになった前世に触れた方が、症状が軽くなったと報告してくださることがあります。

それは、この自己理解が進むからだと私は考えています。

記憶の正体がわかると、体は少しずつ警報を解いていくのですね。

今日からできる、恐怖との付き合い方

そのうえで、日常のなかで恐怖とやわらかく付き合う工夫をいくつかお伝えします。

出口を先に確認しておく

狭い空間に入る前に、出口の場所をひとつ確認しておいてください。

エレベーターならボタンの位置、電車なら次の駅までの時間。

逃げ場があるとわかるだけで、前世の記憶が刺激されにくくなります。

呼吸をゆっくり長く吐く

四つ数えながら吸い、六つ数えながら吐く。

息を吐く時間を長くすると、体の警報装置である自律神経が落ち着きやすくなります。

狭い場所に入る前から、深い呼吸を始めておくのも助けになります。

いま安全だと自分に語りかける

恐怖がやってきたら、心のなかで自分に言葉をかけてあげてください。

あれは前世の出来事で、いまここは安全だと。

過去の自分にではなく、いま狭い場所にいる自分に向けて語りかけるのです。

克服を急がず、できる範囲を広げる

無理にエレベーターや狭い空間へ自分を追い込まないでください。

克服しようと急ぐほど、魂は身構えてしまいます。

階段を使える日は階段でかまいません。

できる範囲を少しずつ広げていく姿勢が、結果として恐怖を小さくしていきます。

前世の記憶は、あなたを縛る鎖ではありません。

かつて精いっぱい生き抜いた証として、やさしく受け取っていただけたらと願っています。

よくある質問

閉所恐怖症は必ず前世が原因ですか

いいえ、すべてがそうとは限りません。

幼い頃に狭い場所で怖い思いをした経験や、体質的な要因が関わることもあります。

前世はあくまで原因のひとつの可能性であり、今世の記憶や心身の状態も同じくらい大切に見てあげてください。

症状が重い場合は、まず心療内科やカウンセリングで現実的な要因を確かめることをおすすめします。

前世を知れば閉所恐怖症は治りますか

前世を知ることで恐怖がやわらいだという方は確かにいらっしゃいます。

ただ、それは症状を必ず消すものではなく、自分を責める気持ちを軽くし、回復への土台を整えるものだと考えています。

専門家による治療と前世への理解は、どちらか一方ではなく、互いを支え合いながら働いてくれます。

前世を知らなくても恐怖とうまく付き合えますか

もちろんできます。

出口を確認しておく、ゆっくり長く息を吐く、いまは安全だと自分に語りかける。

こうした工夫は、前世を思い出さなくても今日から始められます。

前世の視点は理解を助ける入口のひとつであって、それがなければ前に進めないというものではありません。

エレベーターやMRIがどうしても怖いときはどうすればいいですか

我慢して耐え抜く必要はありません。

階段を選べるなら選び、MRIなら開放型の機器や鎮静の相談ができる医療機関もあります。

無理に自分を追い込まず、できることから環境を整えていってください。

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