2025年7月19日土曜日

『鬼滅の刃』無限城編公開とスピリチュアルな視点


劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座再来が、昨日7月18日についに公開となりました。

この日を心待ちにしていた方も多いことでしょう。

『鬼滅の刃』はアニメ、漫画ともに社会現象を巻き起こし、映画「無限列車編」では日本の歴代興行収入記録を塗り替えました。

その人気ぶりは今も衰えず、最新作の公開によってさらに大きな話題と熱気が広がっています。

物語は、大正時代を舞台に、家族を鬼に奪われた主人公・竈門炭治郎が、鬼となった妹を救い出し、家族を滅ぼした鬼と戦いながら成長していく姿を描いています。

少年漫画の王道ともいえる、努力や友情、家族愛を軸にしたストーリーに、多くの読者や視聴者が共感し、自分自身の人生と重ねながら涙し、勇気づけられてきた人も多いようです。

しかし、その一方で私は、スピリチュアルな視点から『鬼滅の刃』という作品が持つ“目に見えない影響”についても、今一度考えてみたいと思います。

『鬼滅の刃』がなぜこれほどまでに人々を惹きつけるのか――
その理由の一つには、鬼という存在の“悲しみ”や“過去”にまでスポットを当て、単なる悪役としてではなく、一人一人の鬼に深い人間ドラマを持たせている点が挙げられるでしょう。

鬼たちもまたかつては人間であり、不運や悲しみ、苦しみのなかで鬼へと転落してしまった者たちです。

こうした描写は私たちの中に「ただ悪を憎む」のではなく、「なぜ彼らは鬼になってしまったのか」と、その心の奥底に共感や同情の念を呼び起こします。

この“共感”や“同情”が物語の深さや感動を生む一方で、スピリチュアルな世界では思わぬ落とし穴となることがあります。

実は、私たちが強い同情心や共感を持って心を開いた時、そこにエネルギーの回路が生まれ、現実の世界と見えない世界(霊的な領域)とが繋がりやすくなるという現象が起きます。

たとえば以前のコメントで霊感のある子供たちや敏感な方のなかには、「映画館から出てくる観客に鬼の霊が憑いているのが見えて怖かった」と感じたという証言もありました。

また、記事やコメントの中には、『鬼滅の刃』を観てしばらくしてから、気分が重くなったり、悪夢を見るようになった、イライラしやすくなった、といった報告が寄せられることもあります。

これは決して偶然だけではなく、私たちが物語を通じて“鬼”に同情し、その悲しみに心を寄せることで、霊的な領域で波長が同調しやすくなり、“憑依”と呼ばれる現象が起きてしまう場合があるからです。

「憑依」と聞くと大げさに思われるかもしれませんが、スピリチュアルな視点から見ると、他者や存在に強く心を開いて同情し続けることで、自分の波動が下がり、境界線が薄くなってしまうのです。

たとえば道端で亡くなった動物に強く同情し「可哀そう」と思うと、その動物霊が自分についてきてしまうことがある――
そうした話を聞いたことがある方もいるかもしれません。

もちろん、『鬼滅の刃』を一度観ただけで誰もが憑依されるわけではありません。

しかし、何度も繰り返し物語世界に没頭し、鬼の苦しみや哀しみに深く共感し続けることで、無意識に“地獄的な波動”や“低級霊界”と呼ばれる領域と繋がりやすくなってしまうことも事実としてあります。

では、なぜ「同情」や「共感」という善い心が、このような危うさを生むのでしょうか。

仏教では、お釈迦様が説かれた「八正道」の教えの中に「正見」というものがあります。

これは「物事の正しい見方を持つ」という教えです。

つまり、ただ“可哀そう”と思うだけでなく、「なぜその存在は苦しみを背負うことになったのか」「そこにどんな原因や選択があったのか」を冷静に見つめ、過去の因果関係や自分自身の中にも同じ種がないかを見つめ直すことが大切だということです。

『鬼滅の刃』の鬼たちも、何らかの理由や選択によって鬼となった――
そのことを理解し、ただ同情するだけで終わらず、「自分や他人が同じ過ちを繰り返さないためにはどうしたらよいのか?」を内観し、学びとして生かしていくことが、真の意味での“慈悲”であり“成長”となります。

現代社会は、“重たいエネルギー”が広がるなかで、多くの人が無意識のうちに地獄的な波長や不調和な世界観に惹き寄せられやすくなっています。

『鬼滅の刃』以外にも、近年は「進撃の巨人」「東京喰種」など、“食人”や“地獄”をテーマにした作品が次々とヒットしているのも、こうした時代背景と無縁ではありません。

では、どうしたらこのような見えない影響から自分自身を守り、健やかに生きることができるのでしょうか。

まず、作品の世界に没頭しすぎず、日常の現実にしっかりと立ち返ること。
心が重くなったり、気分が沈みがちになった時には、深呼吸をし、自分自身の心に「今、どんな影響を受けているだろう」と内観することも大切です。

また、「正しい見方」「正しい判断力」を意識し、物語の中の悲しみや苦しみに共感するだけでなく、「なぜこうなったのか」「どうしたら乗り越えられるか」を学びとして受け取りましょう。

そして、日常では“感謝”や“祈り”の心、明るく前向きな気持ちを持つことが、あなた自身の波動を高め、見えない世界との境界線を強く保つ力となります。

『鬼滅の刃』という作品には、家族愛や友情、許しや再生といった素晴らしいテーマも多く込められています。

だからこそ、夢中になりすぎて波動が下がらないよう、現実の自分をしっかり持ち、物語から「学び」や「気づき」を得る――
そんな心の持ち方が、現代人にとってより重要になっているのだと思います。

最新作「無限城編」公開の今こそ、改めて“鬼”とは何か、そして“人として大切なこと”は何かを、心静かに見つめてみてはいかがでしょうか。


著書『アースチェンジ——近未来の警告書では、これから訪れる地球の変革について書いています

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