影が薄いと言われて、ずっと胸の奥にしまってきた方へ
アンケートで、別々のお二人から、一見すると正反対のご相談をいただきました。
ひとつは「人から影が薄いと言われるのですが、どうしてでしょうか」というお声。
もうひとつは「芸能人などで、人を惹きつけるオーラのある方は、何が違うのでしょうか」というお声でした。
表面の問いは逆向きですが、どちらも「その方のオーラがどう発光しているか」という一点に行き着きます。
影が薄いと言われ続けると、自分には何かが欠けているのではないかと感じてしまう方が多いです。
集合写真で見つけてもらえなかった。何度名乗っても名前を覚えてもらえなかった。話している途中で別の方に話題を持っていかれた。
そうしたささやかな出来事が積み重なって、自分には価値がないのではと思い込んでしまうのも無理はありません。
けれど私は、影の薄さをそのようには見ていません。
この記事では、影が薄いことが霊的にどういう状態なのか、なぜそうなるのか、そして影の薄い方がもともと持っていらっしゃる力と、必要なときに存在感を取り戻す具体的なやり方をお話しします。
人を惹きつけるオーラの正体は、強い念の放射
まず、対になるテーマから見ていきます。
芸能人やミュージシャンの中には、人を惹きつける念を強く発信していらっしゃる方がいます。
会場に入った瞬間に空気が変わる。その方が舞台に立つと視線が吸い込まれていく。あの感覚は、霊的に見ると、強い念がオーラを通して放射されている状態です。
あまり良い例ではありませんが、ヒトラーも演説で人を魅了する力を持っていたと言われます。多くの民衆が彼の演説に集まり、熱狂して帰っていきました。あれもまた、強い念が聴衆のオーラに作用していたわけです。
大物ミュージシャンや俳優の方が、武道館や東京ドームに何万人もの観客を集めます。そこで起きているのは、その方の念が会場全体のオーラを揺らし、観客一人ひとりを酔わせている現象です。
人を惹きつけるオーラとは、その方の念の強さがそのまま光になって外に出ている状態だと言ってもいいかもしれません。
影の薄さもまた、霊的な背景を持っている
では、影が薄い方はどうなのでしょうか。
影が薄いと言われる方は、小さい頃からそう言われてきたケースが少なくありません。これには前世が大きく影響していることがあります。
前世で気配を消して生きてこられた方
たとえば、前世で隠密や忍者など、人目を避ける職業を生きてこられた方。
気配を消すことが生き残るための技術だったので、その記憶が今世にも持ち越され、自然と存在感を薄める方向に働きます。
目立ったがゆえに傷ついた前世の記憶
前世で人より目立ったために足を引っ張られた、誰かに迫害された、という経験を持つ方もいらっしゃいます。
魔女狩りの時代に告発されて拷問を受けた方、目立ったがゆえに政治の道具にされた方。悲惨な亡くなり方をされている場合、潜在意識のずっと深いところに「目立つと危ない」という記憶が刻まれます。
その記憶が今世でも働いて、知らず知らずのうちに気配を消してしまう。
本人に自覚はなくても、オーラそのものが内側に向かって畳まれているのです。
影が薄い方が、スピリチュアルに持っている力
影が薄い方の魂には、目立つ方にはない繊細な感受性が備わっていることがほとんどです。
人混みに長くいると疲れてしまう。誰かの機嫌が変わると、言葉にされる前に気づいてしまう。場の空気が重くなった瞬間を肌で感じ取ってしまう。
これらは、影の薄い方がよく口にされる感覚です。
オーラが内側に畳まれている方は、その分だけ外の世界の波を細やかに受け取ります。アンテナの感度が高い、と言い換えてもいいかもしれません。
だから影が薄い方は、相手の本音を察する力や、場の流れを読む力に長けていらっしゃいます。
会議で誰も気づかなかった違和感を、あとから一人だけ覚えていた。落ち込んでいる同僚に、声をかけるべきタイミングが分かった。そういう小さな働きを、影の薄い方は無自覚のうちにしていらっしゃることが多いのです。
存在感の強い方は、自分の念で場を動かします。影の薄い方は、場を壊さずに、必要な変化をそっと起こしていきます。
役割が違うだけで、どちらかが上ということはありません。
影の薄さは、魂があえて選んできた性質でもある
影の薄さは、過去の記憶の名残であると同時に、今回の人生で魂があえて選んできた性質である場合もあります。
たとえば、今世で人を支える側に回ると決めて生まれてきた魂は、自分が前に出すぎないオーラを最初から選びます。
舞台の中央に立つ方ではなく、その方を陰で支える方。表に出る家族を、家の中で支える方。そういう生き方を選んだ魂にとって、影の薄さはむしろ都合のいい性質なのです。
目立ちすぎると、支える働きはやりにくくなります。だから魂は、必要な分だけ存在感を抑えて生まれてくる。
私はこれを、欠けていると見るのではなく、魂が役割に合わせて衣装を選んできた、と受け取っています。
影が薄いと言われて傷ついてきた方には、ぜひ一度こう考えてみてほしいのです。自分は何かが足りないのではなく、今回の人生で支える役を引き受けてきたのかもしれない、と。
その視点に立つと、影の薄さは恥ずかしいものではなくなります。
看護や介護、相談を受けるお仕事に向いていらっしゃる方が多いのも、この性質が生きるからです。
家族の中の「目立つ人」と「影の人」が分かれる理由
同じご家庭の中でも、ご兄弟やご夫婦のあいだで、片方が目立つタイプ、もう片方が影の薄いタイプと分かれていることがよくあります。
これは魂同士の役割分担で、二人セットで一つの学びを進めていらっしゃることが少なくありません。
「あなたは何をやっても目立つわね」と言われる方の背景には、過去世で表に立ちきれなかった悔いがあって、今世でその分まで前に出ようとされていることがあります。
逆に「あなたは何をしても気づかれないのね」と言われる方は、過去世で目立ちすぎて疲れ果てた経験があり、今世は休むように陰で動いていらっしゃるのです。
それぞれに意味があります。家族の中の「目立つ人」も「影の人」も、お互いに学び合うために選び合って、ご縁を結んでいらっしゃいます。
どちらが優れているということはありません。
必要なときだけ、存在感を取り戻す方法
影が薄いままでいい場面もあれば、ここぞというときに自分を見てほしい場面もあります。
仕事のプレゼン、初対面の挨拶、大切な人に気持ちを伝えるとき。そういう場面で、自分の影の薄さがもどかしく感じられることがあると思います。
無理に性格を変える必要はありません。
オーラは、必要なときだけ一時的に開くことができます。普段は畳んでおいて、ここぞというときだけ広げる。そういう使い方を覚えると、影の薄さに振り回されなくなります。
場に出る前の、三分間の準備
人前に出る予定がある日は、その三十分ほど前に一人になれる時間をつくってみてください。トイレでも、廊下の隅でも構いません。
まず、足の裏を床にしっかりつけて立ちます。
そして、自分の胸のあたりに小さな光が灯っているところを思い描きます。息を吸うたびに、その光が少しずつ大きくなり、体の輪郭を越えて広がっていくところをイメージします。
頭の上、肩の外、足元まで、温かい光が満ちていく。
このとき、心の中でこう唱えます。今日は、私の声を届けます、と。
たったこれだけで、畳まれていたオーラが前向きに開きます。場に入った瞬間の空気が、いつもと違うことに気づかれるはずです。
終わったあとは、必ずオーラを畳む
存在感を出す方法と同じくらい大切なのが、出したあとに元へ戻すことです。
影の薄い方は、もともとオーラを畳んでいるほうが楽な体質です。開いたまま放っておくと、人の念や疲れをいつも以上に拾ってしまい、家に帰るころにはぐったりしてしまいます。
だから、大事な場面が終わったら、意識して光を胸へ戻してください。
広げた光をゆっくり吸い込むように、もとの小さな灯に戻すイメージです。心の中で、今日はここまで、お疲れさまでした、と自分に声をかけます。
この畳む習慣があるからこそ、影の薄い方は安心して存在感を出せるようになります。
出しっぱなしにしないこと。これが、影の薄さと上手に付き合っていく一番の要点だと私は考えています。
強いオーラを持つ方に、巻き込まれすぎないために
反対に、自分のまわりに強い念を発する方がいて、その方のペースに巻き込まれてしまう、というご相談もよくいただきます。
家族、上司、同僚、恋人。身近な方ほど、その影響は大きく出やすいものです。影の薄い方は外の波を細やかに受け取るので、なおさら巻き込まれやすくなります。
このときに大切なのは、自分のオーラの輪郭を意識することです。
朝起きたときに、頭のてっぺんから足元まで、卵型の光に包まれている自分をイメージしてみてください。
心の中で、ここから内側は私の世界です、と短く唱えるだけで、他の方の念が入ってくる量がぐっと減ります。
一日のあいだに、特定の方と話したあとで気分が落ちる、疲れが残るという感覚があれば、トイレや一人になれる場所で深呼吸を三回。これだけで、入ってきた他の方の念が、肩のあたりから抜けていきます。
人を惹きつけるオーラを、健やかに育てるために
これから人を惹きつけるオーラを育てていきたいと願うときは、念の強さだけではなく、その念が誰のために向けられているかを見つめてみてください。
自分の見栄や名声のためだけに念を強くしても、そのオーラは長くは続きません。続いたとしても、ご自身を消耗させていきます。
逆に、誰かを助けたい、誰かに勇気を渡したいという念で動いていらっしゃる方のオーラは、年を重ねるほど深く、温かくなっていきます。
毎朝、「今日関わる方が、少しでも穏やかでありますように」と心の中で祈ってから外に出る。これを習慣にすると、オーラ全体に柔らかい光が宿っていきます。
人前に立つ機会のある方は、舞台や会場に向かう途中で、観客一人ひとりに向けて短い祈りを送ってみてください。観客側のオーラも、その祈りに応えて開いていきます。
オーラを整える、日々のささやかな習慣
影の薄い方も、人を惹きつけるオーラを育てたい方も、共通してやってみてほしい習慣がいくつかあります。
ひとつは、朝のお水を一杯、ゆっくり飲むこと。冷たい水ではなく、常温か少しぬるめが理想です。
お水を口に含んだ瞬間に、「今日も、自分らしく生きていきます」と短く唱えるだけで、その日のオーラがすっと立ち上がってきます。
もうひとつは、寝る前に一日の出来事をひとつだけ振り返って、心の中で感謝することです。
良い出来事でも、辛かった出来事でも構いません。「今日もありがとう」と眠りに入る習慣を続けると、夜のあいだにオーラが内側からゆっくり修復されていきます。
影が薄い自分を、もう責めないために
影が薄いと言われて、自分を小さく感じてきた時間が長かった方もいらっしゃると思います。
話している途中で話題を持っていかれた。何度名乗っても名前を覚えてもらえなかった。そうした経験が積み重なれば、自分には価値がないのではと感じてしまうのも無理はありません。
でも、思い出してほしいのです。
影が薄いことと、価値がないことは、まったく別のものです。
あなたのオーラは、消えているのではありません。深い経験をくぐり抜けて、内側にやさしく畳まれているだけです。
畳まれた光は、弱い光ではありません。必要なときに広がる、しなやかな光です。
強く光るオーラも、内側に畳まれたオーラも、どちらもその方が魂として歩んできた歴史を映しています。今のご自身のオーラに正解も不正解もありません。
今日からできることは、ひとつだけで十分です。
自分の影の薄さを、欠点として責めるのをやめてみてください。そして、今日も自分のペースでよく生きた、と一日の終わりに自分を認めてあげてください。
その積み重ねが、あなたのオーラを内側から少しずつ温めていきます。
よくあるご質問
影が薄いのは、霊感が弱いということですか
いいえ、むしろ逆のことが多いです。
影が薄い方はオーラが内側に畳まれているため、外の波を細やかに受け取ります。人の感情や場の空気を察する感受性は、影の薄い方のほうが高い傾向があります。
霊感が弱いのではなく、感じ取る向きが内側になっている、と考えてみてください。
影が薄い人は、人生で損をしているのでしょうか
損をしているとは、私は考えていません。
影の薄さは、人を支える役割や、場を乱さずに調整する役割と相性のいい性質です。目立つことだけが豊かさではありません。
誰かにそっと寄り添えること、相手に圧をかけずにいられることは、影の薄い方だけが持つ贈り物です。
影の薄さは、努力で変えられますか
性質そのものを無理に変える必要はありません。
ただ、必要なときにオーラを開く練習を重ねれば、ここぞという場面で存在感を出せるようになります。本文でお伝えした三分間の準備を、人前に出る日に続けてみてください。
変えるのではなく、使い分けられるようになる、と捉えると気持ちが楽になります。
家族や職場に、目立つ人と影の薄い人がいるのはなぜですか
これは魂同士の役割分担であることが多いです。
片方が前に出て、もう片方が支える。二人で一組になって、一つの学びを進めているケースは少なくありません。
影が薄い側は劣っているのではなく、その組み合わせの中で支える役を引き受けている、と受け取ってみてください。
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