2025年8月10日日曜日

お盆に紐解く魂の旅路:ご先祖様との再会と、私たちが還るべき世界

夏の盛り、多くの人々が故郷への帰路につき、懐かしい顔ぶれと再会する「お盆」。

この日本の美しい伝統行事は、単に祖先を偲ぶだけでなく、この世とあの世、そして私たち自身の魂の在り方について深く思いを馳せる、極めてスピリチュアルな期間でもあります。

お盆とは、古来日本に根付く祖先崇拝の心と、仏教の教えが融合して生まれた、ご先祖様の霊をお祀りするための大切な行事です。

普段は固く閉ざされている霊界の門が開かれ、ご先祖様たちが私たちの住む世界へと帰ってきます。

この記事では、お盆の習慣に込められた霊的な意味を紐解き、私自身の体験も交えながら、ご先祖様との真の交流、そして私たち自身の生き方を見つめ直すための智慧を探求していきます。

お盆の習わしに宿る、見えない世界からのメッセージ

お盆の時期に行われる様々な習わしには、ご先祖様を想う人々の温かい心が込められています。

  • 釜蓋朔日(かまぶたついたち)と迎え火・送り火
    旧暦の7月1日は「地獄の釜の蓋が開く日」とされ、この日からご先祖様がこちらへ戻ってくる準備を始めると言われています。
    夕暮れに焚かれる「迎え火」は、帰ってくるご先祖様の霊が道に迷わないための道標であり、「送り火」は、再びあの世へと帰るご先祖様を敬意と感謝の心で見送るための光です。
    これらは、霊的な存在を光で導くという、古くからの智慧の表れなのです。

  • 精霊馬(しょうりょううま)に込める願い
    きゅうりとナスで作られる精霊馬は、お盆を象徴する愛らしいお供え物です。
    足の速い馬に見立てたきゅうりには「ご先祖様が一日も早く家に帰ってこられますように」という願いが、そして歩みの遅い牛に見立てられたナスには「この世からあの世へ帰るのが少しでも遅くなりますように、一日でも長く一緒にいられますように」という、切なる想いが込められています。

  • 盆踊りの隠された由来
    夏の夜を彩る盆踊りは、単なる娯楽ではありません。
    その起源は、お盆の由来ともなった仏教の説話にあり、地獄の苦しみから解放された霊魂が、その喜びを表して踊る姿を模したものとされています。
    これは、供養によって救われた魂の歓喜を、生きる私たちが共に分かち合う儀式なのです。

『盂蘭盆経』が教える供養の真髄と、私の見た「餓鬼道」

お盆の行事の根幹には、『盂蘭盆経(うらぼんきょう)』という仏教経典に説かれる物語があります。

お釈迦様の十大弟子の一人で、神通力に最も優れた目連尊者(もくれんそんじゃ)が、亡き母がどの世界にいるのかを霊視したところ、なんと飢えと渇きに絶えず苦しむ「餓鬼道」に堕ちていることを知ります。

哀れに思った目連が母に食べ物や水を差し出しても、それらは口に入る直前に炎と化し、決して母の口には届きませんでした。

嘆き悲しむ目連にお釈迦様はこう教えます。「修行僧たちが集う修行期間の最終日に、すべての修行僧たちに分け隔てなく食事を施しなさい。そうすれば、その功徳があなたの母を救うだろう」と。

教えの通りに実践すると、施しを受けた修行僧たちは心から喜び、飲み、食べ、踊りました。

その大きな喜びのエネルギーが餓鬼道にいる母にまで届き、母はついに苦しみから救われたとされています。

この餓鬼道は、決して物語の中だけの話ではありません。

実は、私自身もそうした餓鬼のような姿を霊的に感じ取ったことがあります。ある親戚の方が亡くなられてからしばらくした頃、ふとその方のイメージが浮かんだのですが、体は痩せているにもかかわらず、お腹だけがぽっこりと膨れた姿で自宅におられるのです。

その姿から、おそらくは餓鬼道に堕ちてしまったのだと感じました。

餓鬼道に堕ちるなど、遠い世界の特殊な例だと思われるかもしれませんが、実際には現代でも多くの方が、生前の満たされない想いを抱えたままその世界へ行ってしまうことがあるのです。

そして、まさにこのお盆の季節のことでした。

私の娘が仏間で『お腹をすかせたお化けがいる』と言い出したり、台所に置いていたご飯に蟻が異常にたかったり、作ったばかりのスープがすぐに傷んでしまったりという不思議な出来事が続いたのです。

よく、亡くなった霊、特にお腹をすかせた餓鬼道などの霊が供物のエネルギーを吸収すると、食べ物が早く傷みやすくなると言われます。

私の方でその餓鬼道におられると思う方に意識を向けて、その姿を拝見していた時期なので、呼び寄せていたのでしょう。

その後、その方に対して霊的に救済の働きかけを行い、無事に餓鬼道からは出られています。

感謝の念こそが最高の供物

霊界には物質的な肉体もお金もありません。

では、苦しむご先祖様のために私たちができることは何でしょうか。

それは「感謝の思いを向けること」です。

子孫からの純粋な感謝の念は、霊界において光の食べ物となり、ご先祖様の魂に直接届き、彼らを癒し、力づけることができるのです。

夢が教える霊界の同窓会

お盆は、地上に住む私たちにとって親戚が集まる機会であると同時に、実は霊界にいるご先祖様たちにとっても特別な意味を持っています。

私自身も、お盆の時期に非常に象徴的な夢を見たことがあります。 

夢の中で、私の家がなぜか現実よりもずっと広くなっており、見たこともない部屋がたくさんあるのです。

そこへ大勢の訪問客が訪れ、まるでパーティーのように賑わっていました。

彼らは各自で食べ物を料理したり持ち寄ったりして、互いの会話に花を咲かせています。

久しぶりに会う者同士なのでしょう、皆とても親しく、楽しそうに話をしていました。あまりの賑わいに、中には寝室まで入ってくる人もいたので、「こちらはプライベートな空間なので」と、丁寧にお願いして出ていってもらうというハプニングの場面もありました。

この夢は、まさにお盆で地上に集まったご先祖様たちが、霊界での普段の住まいの垣根を越えて再会し、旧交を温めている様子が私の意識に映し出されたのだと理解しています。

お盆は、霊界のご先祖様たちにとっても、年に一度の「同窓会」のような、大切な交流の機会となっているのです。

お盆にこそ、自らの魂の還る場所を考える

ご先祖様への想いが深まるお盆は、同時に「自分自身はどのような心で生きているか」そして「自分は将来どのような世界に還るのだろうか」と、自らの魂の旅路に思いを巡らせる絶好の機会でもあります。

私たちの心の世界は、死後そのまま霊界での住処となります。

絶えず何かに怯えていた者は恐怖の世界へ、常に満たされない思いを抱えていた者は餓鬼道の世界へ、そして感謝と愛に満ちていた者は光り輝く世界へと還っていくのです。

このお盆の時期、ご先祖様への感謝の祈りを捧げると共に、自分自身の心を見つめてみてください。

利己的な心を手放し、感謝と利他の心で日々を生きること。

それこそが、ご先祖様への最高の供養であり、自分自身の未来の魂を輝かせるための、最も尊い行いとなるのです。

著書『アースチェンジ——近未来の警告書では、これから訪れる地球の変革について書いています

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