2019年10月25日金曜日

英霊の憑依を受けた三島由紀夫

作家の三島由紀夫さんの作品である『英霊の聲』を政治ブログの「天皇は現人神である!」という過激な題の記事で少し紹介しました



ちなみになるべく多くの人に読んでいただこうと、すこし耳目を引くタイトルを付けさせていただいています

小説『英霊の聲』を書いた時、三島由紀夫さんは手が勝手に動いて、ペンが紙の上を滑っていったと述べています

そして暗い部屋の片隅から、低いブツブツ言うような声が聞こえてくる気がしたと述べています

この『英霊の聲』というのは、二・二六事件の将校と、大東亜戦争の神風特攻隊の兵士たちの霊が、霊媒師の青年に憑依して、次々と自分たちの思いを語っていくという話です

特にGHQの占領下で出されました天皇の「人間宣言」について霊たちは憤り、〈などてすめろぎは人間となりたまひし〉(なぜ天皇は人間となってしまわれたのか)と嘆くシーンがあります

どうも三島由紀夫さんは未だ浮かばれていない英霊たちに、実際に憑依されて書かれたのではないかと思われます

英霊たちは天皇陛下の「人間宣言」によって浮かばれずに、不浄仏霊となられ、三島の手を借りて、その無念さを述べられたのでしょう

霊能者としても有名な美輪明宏さんは、三島由紀夫さんと親しい間柄で、ある正月に三島邸を訪れました

すると三島に、カーキ色の服を着て帽子をかぶった兵士のような格好をした男が、取り憑いているのが見えたといいます

美輪さんが「思い当たる節はない?」と聞くと、三島は「ある」と答え、誰か当てるために何人かの名前を挙げていきます

そして三島が磯部浅一の名をあげると、その霊は姿を消したと言います

磯部浅一という人物は、陸軍軍人で皇道派青年将校でした

磯部は二・二六事件において決起将校らと行動を共にし、軍法会議で死刑判決を受けて刑死した人物です

三島由紀夫は磯部の「獄中日記」を高く評価していたそうで、『文藝』に『「道義的革命」の論理――磯部一等主計の遺書について』という文を寄せています

また先述の『英霊の聲』には磯部手記からの抜粋が含まれているそうです

『英霊の聲』はたんに三島由紀夫の創作ではなくて、亡くなられて無念さの晴れない英霊たちの声なき声を代弁した作品だったのだと思います


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