2019年1月21日月曜日

他人の不幸の上に自分の幸福を築かないように


「他人の不幸の上に自分の幸福を築いてはならない。
他人の幸福の中にこそ、自分の幸福もあるのだ。」byトルストイ

人を騙してお金を手に入れたり、ライバルをおとしめて自分が優位に立ったりする者もいます

オレオレ詐欺などはまさにそうでしょう

他人を騙してお金をせしめる行為です

他にも他人を騙したり、錯覚させて儲けようとする人は多くいます

そうした積極的に他人の不幸を利用して、自らの利益としようとする人もいます

ですが多くの人は、消極的に他人の不幸を願ってしまっていることがあります

日本人に特に多いのが、成功者やライバルに対して嫉妬し、足を引っ張ろうとする働きです

どうしても自分より成功している人や、先を走っている人を祝福できず、嫉妬して悪い事を言ってしまう場合があるでしょう

ゴーン氏の逮捕にしても、お金持ちへの嫉妬がやはり入っているでしょう

海外ではフランス以外でも、日本のやりかたにおかしいという批判が出ています

よそから見たら変だと分かるのですが、日本の中にいると、お金持ちを成敗するのは正しいという考えから見て、ゴーン氏逮捕を正当化する向きも多いでしょう

かつてのリクルート事件や、堀江貴文さんの逮捕などとも共通しています

こうしたお金をもうけた人を悪とみなして、追撃し堕とすというパターンが日本人に好まれる傾向があります

時代劇ではよく悪い商人と代官などが裏で手を組んでいて、貧しい庶民を苦しめていて、それを正義の人物が成敗するというパターンが見られます

そうした時代劇のパターンが焼き付いて、現実でもそれを映し出そうとしているのでしょう

それ以外にも、身近にいる人の成功や幸せを、素直に喜べないことがあったりするでしょう

たとえば卒業する学生さんが、知り合いがいい就職先が決まって、自分がまだ内定を取れていないとなったら、素直に知人のことを喜べないかもしれません

あるいは女性の方は、友達が先に結婚していって、良い旦那さんを見つけられたのを、ご自身がまだ結婚されていなかったり、結婚相手に不満がある時には、素直に祝福出来ないかもしれません

そのように他人の喜びを受け入れられず、むしろ不幸を願うような思いが、私たち普通の人には潜んでいます

ですが、他人の不幸を願ってしまう思いは、自分の不幸をも呼び寄せてしまう事実があります

自ら発した思いや行動は、いずれ周り回って返ってきます

人々の幸せを願う心が、いずれ自分の幸福となって帰ってきます

関連記事



2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

自分が現在、望んでいるような状態ではないから素直に他人を祝福できないというだけでなく、世の中には積極的に?と表現していいのか、とにかく他人の不幸を喜ぶ人がいるのだなと、社会に出てそういう存在を知りました。
悪事に対しても、それを知恵や度胸の表れだとすら考えるような人もいました。「ちょっと悪いことをしているほうが人間的に深みが出る」とかなんとか……とてもそうは思えませんが。彼らに言わせれば、バカで度胸がないから悪いことができないんだそうです。かなり前の経験ですが、そういう人達が実在すること、またそういう人達に流されずに正しく生きることの大切さを学ぶ経験になりました。スクールのほうで書くとただの独白ではなく、他のスクール生の多くの方の書き込みを求める雰囲気になってしまいそうなのでこちらに記入いたします。

匿名 さんのコメント...

わかっていても僻む心をなかなか静められないことはありますね。一番まずいのは自覚が無くて無意識な時かもしれません。
たとえネガティブな思いがあっても、これは嫉妬、これは怒りときちんと光を当てるようにしたほうが、気持ちは落ち着くような気がします。
そして、足を引っ張るような事は極力しない。自分のためにも。
自分自身の取柄を思い出して、自尊心を取り戻したいものです。

今後のコメントは X(旧Twitter)にてお待ちしております。