守護霊様の声を、はっきりこの耳で聞いてみたい。
そう願ったことのある方は、決して少なくないはずです。
大切な決断の前で迷ったとき、人間関係に行き詰まったとき、人生の意味そのものを見失ったとき。
誰かに正解を直接教えてほしくなる気持ちは、私自身にもよくわかります。
けれども霊的な世界には、安全な受け取り方と、危険な受け取り方が、はっきりと存在します。
今日はその違いと、もっとも安全にメッセージを受け取る方法について、お伝えしていきます。
霊能開発を急ぐと、低級霊の声が混じり始める
霊的な能力を意識的に開いていくことは、一見すると魅力的に見えます。
守護霊様の声がはっきり聞こえれば、人生の選択は楽になりそうな気がしますし、見えない世界が見えるようになれば、不安も減りそうな気がします。
しかし、霊感を急いで開発した方々を、私はこれまで何人も見てきました。
そのほとんどが、徐々に元気を失い、思考が極端になり、最後には日常生活そのものを保てなくなっていかれたのです。
理由は、はっきりしています。
霊的なチャンネルが開くと、守護霊様の声だけでなく、低級霊や憑依霊の声まで、同じ通路に流れ込んでくるからです。
「これは守護霊からの声」「これは低級霊からの声」と、最初のうちは区別できる気がしていても、低級霊は驚くほど巧妙に、本人の願いに沿った言葉を囁いてきます。
気づかないうちに、判断力が少しずつ歪んでいき、本人だけがその歪みに気づけない状態に入ってしまうのです。
霊的な能力そのものは、決して悪いものではありません。
ただ、開く順番と土台の整え方を間違えると、本人を守ってくれる仕組みが追いつかなくなる、ということなのです。
もっとも安全な道は、夢を通した対話
では、安全に守護霊様からのメッセージを受け取る方法はないのでしょうか。
結論からお伝えすると、夢を通した受け取り方が、もっとも安全で、もっとも長続きする道です。
睡眠中に見る夢の中には、守護霊様や指導霊様からの大切なメッセージが、しばしば紛れ込んでいます。
夢の状態は、表面意識の働きが落ちていて、潜在意識が前に出ている時間です。
その隙間に、霊界からの言葉や映像が、象徴のかたちで降りてくるのです。
起きているときに直接声を受け取ろうとするよりも、夢のフィルターを一枚はさむ方が、低級霊の混入もぐっと少なくなります。
夢を覚えておくための、ベッドサイドの小さな工夫
夢を解釈するには、まず夢を忘れずにすくい上げることが必要です。
枕元に、紙とペンを置いておいてください。
スマートフォンのメモアプリでもかまいませんが、画面の光は意識を引き戻してしまうことがあるので、できれば紙のほうがおすすめです。
朝、目覚めた瞬間、できるだけ動かずに、夢の輪郭をなぞるように思い出してみます。
キーワードだけでもかまいません。
「白い犬」「電車を逃した」「亡くなった祖母」「歯が抜けた」、それだけでも書き留めておくと、不思議なことに、続きの場面までゆっくり甦ってくることがよくあります。
毎朝続けるうちに、半年ほどで、夢を覚える筋肉のようなものが育ってきます。
夢を覚えるという習慣そのものが、霊界からのメッセージを受け取る器を、少しずつ広げてくれているのです。
象徴を読み解く、夢の解釈の基本
夢のメッセージは、たいていストレートには届きません。
多くの場合、象徴的な映像のかたちで降りてきますので、それをそっと読み解いていく作業が必要になります。
たとえば、夢のなかにドレッサーや化粧台が出てきたとします。
ドレッサーは、外見を整えるための家具です。
つまり、最近のあなたが外側の評価や、世間体ばかりに目を向けていないかという、霊界からの優しい問いかけかもしれません。
歯が抜ける夢も、よく相談を受けるテーマです。
歯は、食べ物を噛み砕き、栄養を体に取り込むための入り口です。
その歯が抜ける夢には、何かを失う暗示や、目の前の出来事をうまく消化できていないことを示すサインが含まれています。
怖がって振り払うのではなく、「いま、私の人生で消化しきれていないものは何だろう」と静かに問い直す時間を持つと、夢からのメッセージは深く届きます。
大切なのは、辞典を引くように一対一で象徴を当てはめることではありません。
その夢を見ていたあいだ、自分の中にどんな感情が動いていたかを、丁寧に思い出すことです。
感情の質こそが、霊界が伝えたかった本題への入口になります。
守護霊様への手紙、枕の下に置いて眠る作法
具体的に守護霊様にお伺いしたいことがあるときは、こんな方法もあります。
一通の手紙のかたちで、自分の問いを紙に書き出すのです。
「いまの仕事を続けるべきか、転職すべきか、お知恵をください」
「あの方との関係を、これからどう育てていけばよいでしょうか」
言葉はかしこまっていなくても、心からの問いであれば十分です。
その紙を折りたたんで、枕の下にそっと置いて眠ります。
必ずその夜にとは限りませんが、数日のうちに、答えになるような象徴的な夢を見ることがあります。
あるいは、目覚めたときに、迷っていたことの答えが、なぜか心の中ですとんと整理されていることもあります。
これは、私自身も人生の節目で繰り返し用いてきた作法で、何度となく道を開いてもらってきた方法です。
今日からできる、夢メッセージを育てる三つの実践
霊的な対話を、安全に育てていくための三つを、最後にまとめておきます。
一つ目は、枕元に紙とペンを置いて寝ること。
「今日から始めます」と心の中で宣言した夜から、夢の質はゆっくり変わり始めます。
二つ目は、書き留めた夢を、その日のうちに一度、静かに眺め直すこと。
解釈しようとがんばらず、ただ「この映像のなかにある感情は何だろう」と、感情だけを見つめてみてください。
三つ目は、迷ったときに、守護霊様への手紙を書くこと。
書き終えたら、紙を折って枕の下に置き、「ありがとうございます」と心の中でひと言添えて眠ります。
感謝の念を添えるかどうかで、降りてくるメッセージの清らかさは、目に見えて変わってきます。
あなたの夢のなかには、すでに導きが届いている
派手な霊能力を急いで開かなくても、あなたが眠っているあいだに、守護霊様は何度も語りかけてくださっています。
これまで気にも留めずに通り過ぎてきた小さな夢の数々のなかにも、振り返ればきっと、いまの人生の伏線になっていた場面があるはずです。
夢を覚えるという習慣は、お金も道具もいらない、もっとも静かな霊的修行です。
今夜から枕元に一冊のノートを置くだけで、見えない世界とのお手紙のやりとりが、ゆっくり始まっていきます。
あなたの今夜の眠りに、温かなメッセージが届きますように。
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