先日も国際オリンピック委員会(IOC)が強引にオリンピックのマラソンと競歩の開催地を札幌に決めて話題となりました
もともと8月開催というのは暑い盛りなので、選手ファーストで考えるなら避けるべきでした
それを決めたのはIOCであり、大手の放送権料が入るアメリカの意向に沿ったからと言われています
日本側からは暑さ対策のため、早朝の開始を提案した事もありましたが、IOC側は「パリでは40度でやった」といって取り合わなかったこともあるのです
そうして今回急に札幌開催を決めて、東京都の承諾を得ないまま一方的に決定する事態となって波紋を呼んでいます
本来であれば選手がよりよく活躍できるように、ともに手を取って考えるべきであったのですが、それ以外の思惑で動いているため、混乱の原因となっています
こうした混乱を呼んでしまう元には、権力者が下のものを支配しようとする考えがあるからです
IOCも強権を持っており、自分たちの都合で決定するようにしていますし、テコンドー協会でも問題となっているのは、上の者が権力を振るっているのが原因でしょう
これは政治でも言えます
政治家や国のトップにあるものが、自分の権力志向で上につき、権力を握ることが目的であるなら、下にいる国民を苦しめることになります
もし上にあるものが本当に下にある人たちの事を考え、支配者という思いではなく、使える気持ちであったなら、こうした不和は起こらなかったでしょう
イエス様の言葉にも、同様な話がありますので紹介します
20そのとき、ゼベダイの息子たちの母が、その二人の息子と一緒にイエスのところに来て、ひれ伏し、何かを願おうとした。 21イエスが、「何が望みか」と言われると、彼女は言った。「王座にお着きになるとき、この二人の息子が、一人はあなたの右に、もう一人は左に座れるとおっしゃってください。」 22イエスはお答えになった。「あなたがたは、自分が何を願っているか、分かっていない。このわたしが飲もうとしている杯を飲むことができるか。」二人が、「できます」と言うと、 23イエスは言われた。「確かに、あなたがたはわたしの杯を飲むことになる。しかし、わたしの右と左にだれが座るかは、わたしの決めることではない。それは、わたしの父によって定められた人々に許されるのだ。」 24ほかの十人の者はこれを聞いて、この二人の兄弟のことで腹を立てた。 25そこで、イエスは一同を呼び寄せて言われた。「あなたがたも知っているように、異邦人の間では支配者たちが民を支配し、偉い人たちが権力を振るっている。 26しかし、あなたがたの間では、そうであってはならない。あなたがたの中で偉くなりたい者は、皆に仕える者になり、 27いちばん上になりたい者は、皆の僕になりなさい。 28人の子が、仕えられるためではなく仕えるために、また、多くの人の身代金として自分の命を献げるために来たのと同じように。」
これはマタイによる福音書20章の一部です
弟子たちの間でも、誰が偉いとか考えてしまい、不和が発生してしまいます
そこでイエス様は、「偉い人となりないなら、逆に使えるものとなりなさい」と伝えているのです
イエスを囲む弟子たちの間でも、たとえば先に弟子になっていたものが、後から来たものを下に見て、指導するような気持ちをもっていたりするでしょう
しかし本当に偉い者は、むしろ後から来たものの事も考えて、サポートするような気持でなくてはいけません
オリンピックでもテコンドーの問題であっても、本当に上にある人たちが、選手たちの事を考え、使える気持ちであったならこうはなっていなかったでしょう
政治家も自分が偉いと思いがちですが、実際は国民に仕えるものであることを自覚すべきだと思います
ちなみに余談ですが、「イエス様が王座につかれる時に、右と左に坐させてください」といったのに「あなたがたは、自分が何を願っているか、分かっていない。」とおっしゃっています
これはイエスが王座のような権力の座につかれるのではなく、人々のために十字架にかかられることを述べていたのでしょう
イエスが十字架にかかられた時に、一緒に死刑になる者が左右にいたと聖書には記されています
弟子たちはみんな逃げてしまい、イエスが王座(十字架)につかれるときには、強盗などが右と左とにいたということですね

新刊『ソフィアの森で見つけた幸せの鍵』