人生の夜道を歩く時に必要な光 自灯明の教え

2020年1月10日金曜日

真理 悩み 仏教


日が昇って明るいうちには、道を歩んでいく事は容易に出来ます

道がしっかりと見えて、どこへ向かっていくのか分かるからです



しかし、だんだんと日も傾き、あたりが暗くなると、歩みも危ぶまれてきます

光が無いために、あたりが見えなくなり、目の前に行き止まりの壁があるのか、あるいは先が崖となっていて落ちてしまいそうになっているのかわかりません

そうした時に、歩き続けるのは難しくなるでしょう

人生においても同じです、暗くなった心では、何が真実か分からず、闇の中でとどまっているしかなくなります

そして必死に外にあるモノを求めてしまいます

ですが、外に灯るモノもまた不確かなるものが多いのです

外に求めるモノとは何でしょうか?

それは不幸の原因を他人のせいにしたり、運のせいにしたり、環境のせいにする心です

外にあるモノが原因で、自分は不幸であるというような考えです

親からの愛情不足もあるでしょう。周囲からの無理解もあるでしょう。

厳しい環境に置かれたり、不遇の時期を経験する事もあるでしょう。

しかし、そうした外部の環境によって、自分の人生が全て決められるわけではありません

人間はその思いの力によって、人生を作り出し、組み立てていく力が備わっています

お釈迦様がお亡くなりになる最後に教えた話には、自灯明という言葉が出てきます

これは「他に寄らず自分の光を灯して頼りとせよ」と言う教えです

自分の内部の光を灯せという事でしょう

自分の中にある光を自覚し、それを外部に出していかなくてはなりません

良いことを思っているだけではなく、積極的に世に出して、世の中を自分が明るくしていく事です

外部に光を求めるとは、他人や社会に頼って、光が足りないと不満を言う心です

光を求めるのではなくて、自らが光となって、世の中を明るくしようとする決意が自灯明でしょう

そのために闇の中で転倒していてはなりません

転んでいつまでも泣いていてはなりません

起き上がり、自ら光を灯して、周りの人を導く光とならなくてはなりません

邪魔する者や妨害するものがあり、足を引っ張る存在が出てきても、光を灯し続けるのです

光があるからこそ、人は道を歩み続ける事が出来ます

光があるからこそ、人は希望を見出し、明日へと歩めるのです

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