
「幼な子のようにならなければ、天国にはいることはできないであろう」.
聖書のなかでイエスが弟子たちに告げたこの言葉は、霊的な世界の真実をひと息に言い当てています.
大人になり、知識を蓄え、社会的な肩書きを得るほど、私たちは何かを失っているのかもしれません.
霊的な視点でそっと辿っていくと、そこに見えてくるのは「夾雑物」と呼べるものの存在です.
この記事では、幼な子のような心と、大人の中に積もっていく霊的な澱みについて、そして死後に天国へ向かう道を開く素直さの力について綴ります.
夾雑物とは|長く生きるほど積もっていくもの
地上で生命を長らえさせていくうちに、私たちはさまざまな夾雑物を身につけていきます.
夾雑物とは、本当に必要ではないのに混ざり込んでくる、ゴミのようなものです.
身を守るために覚えた疑い、誰かに勝つために身につけた打算、自分を大きく見せるための見栄、過去の傷から生まれた頑なさ.
こうしたものが、年月とともに少しずつ積もっていきます.
本人は気づかないうちに、頭の中の引き出しは、こうした夾雑物でいっぱいになっていくのです.
幼な子と大人の違い|素直さの問題
子どもは、自分ひとりでは生活する力がなく、大人の庇護のもとで生きています.
そのため、大人から伝えられる言葉を、まずは素直に受け取る心の構えを持っています.
多くを学び、多くを吸収する力が、子どもにはまだ生き生きと残っているのです.
大人になると、経験は積み重なっていきます.
けれど、その経験と引き換えに、人の言葉を聞く力は少しずつ細っていきます.
頭が固くなり、自分の判断が一番正しいと感じやすくなります.
幼な子のような心とは、無知に戻ることではありません.
経験を積みながらも、新しい言葉に対して開かれた態度を保ち続ける.
そうした柔らかさのことです.
知識人ほど夾雑物を抱えやすい
「自分は頭が良い」「自分は人より優れている」.
そう信じている方の中には、頭の中に夾雑物が大量に溜め込まれている場合があります.
ゴミを宝石と勘違いして集め続けている、ゴミ屋敷の住人のような姿に、霊的にはなってしまうことがあるのです.
霊的な真理から見れば、この世の知識の多くは、お土産のようなものです.
持って帰ろうにも、向こうの世界には持ち込めません.
大切なのは、その知識を通してどれだけ慈悲深くなれたか、どれだけ謙虚になれたかという、心の質の方なのです.
死後に迷いやすいのは、誰なのか
地上で先生と呼ばれ、多くの尊敬を集めていた方のなかにも、亡くなったあとに迷いの中に長くとどまる魂がいます.
知識量が問題なのではありません.
素直さと謙虚さが薄れていると、迎えに来た導きの霊の言葉にも、すぐには従えなくなってしまうのです.
「自分はこんなところにいるはずがない」「もっと立派な場所に行く資格があるはずだ」.
そうした思いが手放せないと、肉体を離れたあとも、地上にとどまり続けてしまうことがあります.
反対に、地上で名もなき人として生きていた方でも、素直で謙虚な心を保ち続けていた方は、すんなりと光の世界へと案内されていきます.
この世での評価軸と、あの世での評価軸は、まったく違うのです.
幼な子のような心を取り戻すために
大人として生活しながらも、幼な子のような心を取り戻していく道があります.
地に足のついた一歩を提案します.
誰かの言葉を聞くとき、判断の前にまず「ふんふん、なるほど」と、ただ受け取ってみる.
反論したくなった瞬間に、ひとつ呼吸を置く.
知らないことに出会ったとき、「自分は知っている」と勘違いせず、「初めて聞きました、教えてください」と素直に言ってみる.
夜寝る前に、その日に会った人で「自分が学べたところ」をひとつ思い出してみる.
こうした営みが、頭の中の夾雑物を、ひとつずつ手放していく作業になります.
素直さは、霊的にもっとも軽やかな波動
素直さや謙虚さは、決して低い徳ではありません.
むしろ、霊的にはもっとも軽やかな波動を持つ性質です.
軽やかな波動は、軽やかな世界に通じます.
幼な子のような心を保ち続けてきた方は、肉体を離れた瞬間に、すぐ光の世界へと運ばれていきます.
地上での評価軸を握りしめている人ほど、肉体の終わりに迷いやすい.
これは厳しい真実のようでいて、誰にでも開かれた救いでもあります.
素直さと謙虚さは、いまこの瞬間からでも取り戻せるからです.
より深く学びたいあなたへ
死後の世界、霊界の構造、魂の旅路を体系的に知りたい方は、ハブ記事『死後の世界・霊界まとめ|魂は死後どこへ行くのかを体系的に解説』をご覧ください.
反省と謙虚さのテーマは、あなたは光の世界に帰れるか?|反省と謙虚さの霊的価値もあわせてどうぞ.
波長同通の法則と心境の話は、天国や地獄を創る波長同通の法則|似た魂が集う世界に綴っています.
あなたが今日交わす一言の中に、幼な子のような素直さがそっと混ざっていますように.
その柔らかさが、あなたの帰り道に、確かな光を点していきます.
応援いただいたあなたに、幸せが届きますように祈ります
このブログでお伝えしているのは、魂の旅路への入口となる話です。
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