今まではニートなど、働かずに自宅に引きこもっている人は、若者の中にいるというとらえ方でしたが、実際には中高年にも多くいるという事がわかります
ひきこもりとは、国が用いる定義では、仕事や学校などの社会参加を避けて家にいる状態が半年以上続くことをさしています
こうしたひきこもりを問題視するのが当然という見方が主流ですが、一部には必要な部分も実はあります
仏教の開祖であるお釈迦様も、王位継承の座を捨てて、山林に籠って6年間の修行をしています
これも一種のひきこもりとも言えることで、多くの人との交流を断って、深く自分や世界の真実を見つめる時期があります
発明王のエジソンも、小学校を中退してから、自宅で好きな実験に明け暮れていましたので、これも一種のひきこもりとも言えるでしょう
偉人たちの中には、そうやって一時期ひきこもって、自分や世の中のことを深く見つめなおす時期を持つことが多くあります
昔の修行僧なども、世俗との交流を断って、山の中に籠り続けることもありますので、こちらもひきこもりとも言えるでしょう
そのようにひきこもりには、一時的には必要な場合もあるという側面があると思います
ひきこもりが続いて、社会に出るのが怖いなどの場合には、本人が自信を深く傷つけられる経験をしていることがあります
親から否定的な事を言われ続けていたり、学校や社会で傷つく体験をしたことが要因の場合があります
バブル経済と呼ばれた好景気が終わって、日本が不景気に突入した時期に、学校を卒業して就職活動をしたものの中には、就職氷河期と呼ばれる厳しい時期を経験した人たちがいます
そうした方々は、いくつもの会社を受けても、落とされるという経験をしているため、それで自信を無くしてしまうという事が多くあったと思います
ひきこもりとされている人には、男性が75%以上と、性別による偏りが多くあります
これは男性はプライドが保てないと、負け犬根性のようになっていって、ダメになることが多いからでしょう
社会に出る際に、プライドを大きく傷つけられたなどのトラウマが原因で、ひきこもりとなっているケースがあります
政府は、労働者不足と言って、外国人労働者を増やそうとしていますが、ひきこもりと言われるこうした潜在的な労働人口が多くいます
まずはこうした方々に対する就労支援などを、積極的に行うのが先決ではないかと思います
また必ずしも仕事という形でなくとも、ボランティアなど、人の役に立つ事をしていただくようにして、自分が世の中に役に立つことを実感してもらうことも必要でしょう
「自分は役に立たないお荷物ではないか」という負の思いが、かえってひきこもりを増長している面があるでしょう
ひとは誰かに必要とされることで、生きがいを感じ、幸せを味わえる生き物です
いきなり就労は難しくとも、簡単なボランティアなど、誰かのお役に立てることをして貰うようにしていくことが、社会復帰のためのきっかけになっていくと思います

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