「人は与えた分だけ、与えられる」
古今の聖賢が、姿を変えて繰り返し説いてきた言葉です。
言われてみればその通りだと頷くものの、現実の景色がそう映るかどうかは、また別の話だと感じている方も多いのではないでしょうか。
霊的な視点から眺めると、この一見シンプルな法則の奥行きが、ぐっと立体的に見えてきます。
この世だけを見ると、愛の法則は逆さに見える
地上の出来事だけを切り取れば、与えた人がそのまま豊かになるわけではないことが多々あります。
誠実に尽くした人が損をしているように見える場面もあり、人から奪うようにして生きてきた人のほうが派手に成功して見える場面もあります。
多くの方が「やっぱり世の中は不公平だ」と感じてしまうのは、この一面の景色を切り取ってしまうからです。
けれども、霊的な真実から見ると、地上の損得は人生のごく一部に過ぎません。
魂の旅は、肉体を脱いだ後にも続いていきます。
あの世まで含めて眺めた時に初めて、愛の法則は美しい筋を描いて立ち現れてきます。
地上の損得勘定は、霊的な決算書の一行に過ぎないのです。
あの世での景色が、地上での歩みを映し出す
多くの人に愛を与え続けた魂は、肉体を脱いだ時、自然と高級霊界と呼ばれる光の領域に還っていきます。
そこには高級霊や天使と呼ばれる先輩たちが暮らしており、神仏からの慈愛の光をたっぷり浴びながら、地上に残された人々を見守る役目を担っています。
彼らもかつては、地上で日々こつこつと愛を差し出して生きた魂たちでした。
一方で、地上で他者から奪い続けた魂は、あの世で光の少ない領域へと向かうことになります。
これは罰のような仕組みではありません。
魂は自分の波長に合った場所に自然と引き寄せられるだけのことです。
奪う波長を発し続けてきた魂が、いきなり光に満ちた場所では息が苦しくなってしまうため、ふさわしい段階の領域で学び直す機会を与えられるのです。
奪う愛は、想像より身近にある
「奪う」と聞くと、犯罪や詐欺のような大きな出来事を思い浮かべがちです。
けれども霊的に見ると、奪う行為はもっと日常の中に潜んでいます。
愚痴や不平不満を周囲にばら撒き、相手から元気を吸い取ってしまうのも、立派に愛を奪う行為です。
人を喜ばせる言葉より、傷つける言葉を多く使ってしまうのも同じ系統に入ります。
本来は受けるべきでない地位や名誉を、周囲の支えに気づかぬまま自分の手柄として握りしめているケースも、霊的には奪う側に分類されます。
「自分は与えているつもり」と感じていても、実は受け取りすぎている瞬間がないか、時々静かに振り返ってみる価値があります。
気づきさえすれば、立ち位置は今すぐ変えられます。
地球がアセンションするための鍵
地球は、愛の総量がもっと豊かになることを必要としている星です。
愛を求める魂の数に対して、愛を差し出そうとする魂の数がまだ足りていません。
地球がユートピアへと生まれ変わっていくためには、与える側に立つ魂が、ひとり、またひとりと増えていくほかに道はありません。
大きな改革が一気に世界を変えるのではなく、無数の小さな与える行為が、静かに地球を持ち上げていきます。
「自分一人が頑張っても何も変わらない」と感じる必要はありません。
霊的に見れば、誠実な与えの行為は、必ず波紋となって広がっていきます。
波紋が他の魂の波紋と重なった時、地球の周波数は一段静かに上昇します。
あなたの今日の小さな親切は、地球の大きな運命と、確実につながっています。
今日からできる、与える側に立つ三つの所作
第一に、出会う人に対して、勝手に値踏みしない練習をしてみてください。
「この人は得か損か」と判定する癖が抜けるほど、心は与える方向へ傾きます。
第二に、感謝の言葉を口にする回数を、一日五回まで増やしてみてください。
口に出すことで、自分自身の波長が明るく整っていきます。
第三に、夜寝る前に、その日に自分が誰かを傷つけた瞬間がなかったかを、責めずに振り返ってみてください。
気づいた瞬間、心の汚れはすでに半分ほど落ちています。
三つの所作はすべて、特別な才能を必要としません。
毎日続けるだけで、半年もすれば、あなたを取り巻く景色が変わってきていることに気がつくはずです。
どうか一人でも多くの方が、愛の法則に目覚め、この地上へ生まれてきた本来の目的を思い出してください。
その思い出しの一歩が、あなたの魂を上昇させ、同時に地球の未来を明るくします。
霊性向上の歩みを体系的に学びたい方は、アセンション総まとめもご覧ください。
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