人生が大きく動き出すきっかけは、いつも「縁」です。
良い縁に恵まれて道が開けることもあれば、ふとした縁が重い影響として人生に長く残ることもあります。
霊的な視点から見ると、縁は人と人との間だけに発生するものではありません。
本、動画、訪れる場所、信じる教え。
それらすべてとの間にも、目に見えない「縁」が生まれていきます。
今日は、悪縁の怖さと、良縁のありがたさを、私自身の体験を交えて、丁寧にお話ししていきます。
東京の駅で、ある宗教団体に出会った日のこと
以前、東京で勤めていた頃のお話です。
仕事帰りに電車を降り、駅の出口へと向かっていると、なんとも表現しがたい獣のような臭いが、ふと鼻を通り過ぎました。
何だろうかと思いながら出口を抜けると、そこにある宗教団体の関連書籍が、信者の方々によって並べられていたのです。
後にあの大きな事件を起こすことになる団体でしたが、当時はまだ世間に名を知られる前で、私もどんな団体かは知りませんでした。
それでも、その場の空気からは、はっきりと獣のような霊臭が立ち上がっていました。
霊臭とは|霊視・霊聴と並ぶ、もう一つの感覚
霊的な世界に触れる感覚には、いくつかの種類があります。
霊の姿が見えることを霊視。
霊の声や音が聞こえることを霊聴。
そして、霊にまつわる臭いがすることを霊臭と呼びます。
身近な例で言えば、ある方の命日になると、不思議とその人が生前愛用していた香水の匂いが部屋に漂ったり、よく吸っていた煙草の臭いがふと立ち昇ったりすることがあります。
これらは、ご縁ある霊が「ここに来ていますよ」と知らせてくれている、温かい霊臭のひとつです。
反対に、悪しきものが集まる場では、獣臭、腐臭、湿った土のような臭いといった、不快な霊臭が立ち昇ることがあります。
動物霊が集まる場で起こる、不思議な動き
先ほどの宗教団体の集まりでは、信者の方々が座りながら、ピョンピョンと跳ねるような動きをしていました。
本人たちは、それをありがたい霊的体験として受け取っていらっしゃったようですが、霊的に見ると、これは動物霊が憑依している時に表れる、典型的な動きの一つです。
狐や狸などの霊が憑くと、跳ねたり、四足のような姿勢を取ったりします。
蛇などの爬虫類系の霊が憑くと、体がクネクネとうねるような動きを見せます。
霊的なものをむやみに有り難がっていると、こうした動物霊と縁が結ばれてしまい、本人もそれに気づかないまま、長く影響を受け続けることがあるのです。
悪縁は、本やネットを通じても結ばれていく
悪縁は、必ずしも対面の関係から生まれるものとは限りません。
本、雑誌、動画、SNS、講演会の音声。
見聞きする情報の質によっても、目に見えない縁は確かに結ばれていきます。
超能力や派手な霊現象を売りにする発信者の中には、本人が自覚しているかどうかに関わらず、悪しきものの影響を受けてしまっている方が少なくありません。
そうした発信を熱心に追いかけていると、視聴者の側にもその縁が伝わり、ストーカーのように霊的に付きまとわれてしまうことがあるのです。
動物霊は、人間以上に霊的な感覚に鋭いところがあります。
憑かれた人にも、ある種の「鋭さ」が表れるため、それを神秘的な能力として有り難がってしまうと、ますます縁が深まってしまうのです。
良縁は、清らかな場所と日常から育っていく
反対に、ちゃんと祀られている神社や仏閣に静かにお参りされている方は、目に見えない加護を受けやすい状態にあります。
本人がさほど熱心でなくても、ご両親や祖父母の代から、丁寧にお参りを重ねてこられた方は、その良縁の余韻を継いで生まれてくることもあるのです。
善良な人と日々関わっていれば、その人の運の良さも、自然と自分の周りに広がっていきます。
世の中は、人の意思だけでなく、こうした縁の法則によっても動いています。
どんな縁を結ぶかが、その方の運命の流れを、確かに左右しているのです。
今日からできる、悪縁を遠ざけ、良縁を深める一歩
悪縁を遠ざけたいと感じられたら、まずは情報の摂取量を見直してみてください。
刺激の強いスピリチュアル系の動画や、不安や恐れを煽る発信に長く触れていないか。
見るたびに気持ちがざわつくチャンネルや本があるなら、しばらく距離を取ってみるのも大切な選択です。
良縁を深めたいと願うなら、近所の神社にゆっくりとお参りすることから始めてみてください。
何かを願うのではなく、「いつも見守ってくださりありがとうございます」と、感謝だけを置いてくる時間を持ってみる。
そうした小さな積み重ねが、あなたの周りの目に見えない縁を、少しずつ整えていきます。
縁は、外から偶然やってくるものではなく、ご自身の選択によって育てていく、生きものに似たものです。
どうか、心の声に耳を澄ませながら、これからの縁を、温かい光のほうへと選び直していってください。
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