このカードには、東日本大震災の津波や原発事故、九・一一の同時多発テロ、そして新型コロナウイルスの世界的流行までもが、まるで先取りされたかのように描かれていると語り継がれてきました。
「ただの偶然」と片づける人もいれば、「裏で世界を動かす者たちの予告である」と読み解く人もいます。
私はそのどちらかに決着をつけるつもりはありません。
むしろ、これらのカードが私たちに突きつけているのは、霊的な真実への扉ではないかと考えています。
目に見える事件の連鎖の奥に、目に見えない波動の流れがあるとしたら――そこに私たち一人ひとりの魂の課題が映し出されているのではないか。
その視点で、いま一度カードと向き合ってみたいと思います。
まずは話題になったカードを見てみる
こちらは、東日本大震災を予言していたと語られるカードです。原子炉が崩壊する場面や、巨大な波に呑み込まれていく光景が描かれており、福島の原発事故と津波を思い起こさせます。
原子炉と津波を思わせるその構図は、ただ偶然と呼ぶには重い符合を感じさせます。
さらに、カードを反転させると「311」という数字が浮かび上がるとも指摘されてきました。
偶然と呼ぶには、あまりに符合が重なって見える絵柄です。
次に紹介するのは、九・一一の同時多発テロを描いたとされるカードです。
ツインタワーの中ほどで火柱が上がる構図、そしてアメリカ国防総省ペンタゴンが炎に包まれる構図――いずれも、二〇〇一年九月に飛行機が突入した場所と一致しています。
このカードゲームが発売されたのは一九八二年。
事件のはるか前に、これらの絵が世に出ていたという事実が、人々の想像力をかき立ててきました。
そして、新型コロナを思わせる三枚です。
一枚目は研究施設の爆発を描いており、武漢の研究所からウイルスが漏れたのではないかという疑念と重なります。
二枚目は「エピデミック(疫病の流行)」というそのままのタイトルが付けられています。
三枚目はアメリカ議事堂の上に、コウモリの羽根をもつ悪魔たちが群がる構図で、「悪魔の疫病」と銘打たれています。
コウモリ由来とも語られた今回のウイルスを、不気味なほど暗示しているように映ります。
イルミナティとは何者か
ここで、そもそも「イルミナティ」とは何かを整理しておきます。イルミナティとは、ラテン語で「光に照らされた者」を意味する言葉です。
歴史的には、十八世紀後半にドイツの哲学者アダム・ヴァイスハウプトが創設した秘密結社を指します。
この団体自体は、八年ほどの活動ののち、当時の権力によって禁止されました。
しかし現代に至るまで、「彼らの末裔が世界を陰から動かしている」という陰謀論は形を変えながら語り継がれています。
フリーメイソンと並ぶ秘密結社の一つとされ、両者は重なり合いながら、政財界の頂点に影響を及ぼしているとする説もあります。
そして話題のカードゲームそのものは、一九八二年に米国のスティーブ・ジャクソン・ゲームズ社から発売されました。
元になったのは、ロバート・アントン・ウィルソンとロバート・シェイが一九七五年に発表した小説『イルミナティ』です。
ゲームデザイナーのスティーブ・ジャクソンは、小説の世界観そのままをカード化するのは複雑すぎると考え、史実のイルミナティを独自に調べ上げてゲーム化したと伝えられています。
その結果、出来上がったカードのなかに、後の大事件を思わせる絵柄が含まれていた――ここまでが、世間で語られてきた事実関係です。
予言なのか、予告なのか、それとも
ここから先は、解釈の世界です。このカード群について、大きく分けて三つの見方があると私は感じています。
一つ目は「偶然説」です。
五〇〇種類を超える絵柄のなかには、戦争・テロ・災害・疫病といった人類史で繰り返されてきたモチーフが網羅されています。
それだけ多くの絵を描けば、現実と重なるものが出てきても不思議ではない――という説明です。
二つ目は「予告説」です。
世界の裏側に、事件を計画し演出する勢力が存在し、彼らがカードという形で大衆にあらかじめサインを送っている、という見方になります。
「予言」ではなく、内部の人間からの「告知」だというわけです。
三つ目は、霊的視点からの「集合的な感受説」です。
これは私が長くスピリチュアルの探究を続けるなかで、最も腑に落ちている解釈です。
霊的に読み解く――カードに映ったのは「時代の波動」
霊的真理の世界では、目に見える出来事の前に、必ず目に見えない波動の動きがあるとされます。地上で大きな災害や疫病が起きるとき、その何年も、ときには何十年も前から、霊界では既にエネルギーの揃いが始まっています。
そのざわめきを、人類は無自覚のうちに集合無意識のレベルで感じ取っています。
詩人がふと不穏な詩を書き、画家が暗い色彩の絵を残し、映画監督が破滅のシナリオを撮りたくなる――こうした文化的予兆は、決して偶然の産物ではありません。
ゲームデザイナーもまた、その時代の波動を受け取る一人です。
スティーブ・ジャクソンが、当時の世界に渦巻いていた不穏な気配を、無自覚にカードへと写し取った――そう捉えると、「予言」とも「予告」とも違う第三の道筋が見えてきます。
それは「時代精神の写し取り」とでも呼ぶべき現象です。
ノストラダムスの予言、聖書のヨハネ黙示録、日本の古い神示――いずれも、時代の節目に立ち上る霊的な気配を、一人の人間の感性が受け止め、言葉や絵に固定したものだと私は理解しています。
イルミナティカードも、その系譜のなかで読み解いて差し支えないのではないでしょうか。
もちろん、世界の裏側で意図的にシナリオを描く者たちが存在する可能性も、私は否定しません。
地上の影の側に集まった魂たちが、特定の出来事を計画し、関係者のあいだで暗号として共有することは、人類の歴史を見れば珍しいことではないからです。
しかし、たとえそうであったとしても、その「シナリオ」が成立する背景にはやはり、時代の集合的な波動があります。
闇の側もまた、その波動に乗っているにすぎないのです。
恐怖に呑まれないために――カードが問いかけていること
ここで気をつけたいのは、こうした話題に触れたとき、心が恐怖や猜疑のほうへ引きずられやすいということです。「やはり世界は誰かに操られているのだ」「次に何が起こるのだろう」と、不安が膨らんでいきやすい。
しかし霊的な視点では、恐怖の感情そのものが、闇のエネルギーをこの世界に呼び込む扉になります。
カードや陰謀論を眺めて、ただ怯えるだけの読み方では、結果として時代の暗い波動を強めてしまいかねません。
ではどう向き合えばよいのか。
私はこのカード群を、「人類への警告」として受け取り直すことを提案します。
地球は、長く戦争と災害と疫病を繰り返してきました。
その重い歴史のパターンから、そろそろ抜け出すべき時に来ている――そう、霊界の側は何度もサインを送り続けています。
カードの絵柄は、見方を変えれば「このままの方向に進めば、こうした出来事を引き寄せ続けますよ」という、私たち自身の選択への問いかけです。
恐れて閉じこもるのではなく、自分の心の波動を整えていく。
怒りや憎しみ、過剰な不信感を手放し、慈しみと希望の側に立ち続ける。
一人ひとりの内側のその選択こそが、地上の集合波動を少しずつ書き換えていきます。
今日からできる、波動を整える小さな実践
最後に、暗い情報に触れたあと、自分の波動を立て直すための実践をいくつか挙げておきます。一つは、深呼吸を三回行い、足の裏で大地を踏みしめることです。
陰謀論や災害の話題に長く触れると、意識は頭の中だけで空回りし、地に足がつかなくなります。
呼吸と足裏の感覚を取り戻すだけで、過剰な恐怖は鎮まっていきます。
二つ目は、自分の身近な人――家族・友人・職場の同僚――の幸せを、心の中で一人ずつ祈ることです。
世界全体の救済を願う前に、目の前の縁ある人へ温かな思いを向ける。
そのささやかな祈りが、巡り巡って世界の波動を整える働きをします。
三つ目は、自分が触れる情報の「比率」を意識することです。
陰謀論や災厄のニュースに一時間費やしたら、その後一時間、自然・芸術・大切な人との会話など、心が穏やかに整う体験に時間を割く。
情報の濃度ではなく、波動の比率を整える――この意識だけでも、内側の風通しはずいぶん変わっていきます。
カードの先にある、私たち自身の物語
イルミナティカードが本当に予言なのか、予告なのか、それとも時代の波動の写し取りなのか――その答えは、最終的には一人ひとりの内側で結ばれていくものだと私は感じています。大切なのは、答えを急いで決めることではありません。
不思議な符合の数々に触れながら、自分の魂がどう揺れ動き、どこへ向かおうとしているのかを、静かに眺めてみることです。
カードは、私たちが歴史のなかで何度も繰り返してきた選択を、絵という鏡で見せてくれています。
その鏡の中に映る自分自身を、恐れずに見つめ直す勇気を持てたとき――。
私たちは、闇の側のシナリオに翻弄される存在から、地上の物語をともに書き直す担い手へと、確かに歩みを進めていくのです。
テーマ別の完全ガイド
的中予言まとめ|震災・コロナ・ウクライナ・イラン戦争から食料危機・核戦争まで
これまで現実となってきた予言と、これから現実化が懸念される予言を、過去記事へのリンク付きで時系列にまとめています。
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