守護霊と前世の性別|ユングの元型と魂が抱える内なる異性

2018年11月19日月曜日

人物 悩み

男性として生まれてきたはずなのに、心の奥には繊細で柔らかな感受性が確かに息づいている。

女性として暮らしているのに、ふとしたとき、自分の中に勇敢で凛とした男性性が立ち上がってくる。

そんな自分の中の二面性を、不思議に思ってこられた方は少なくないはずです。

霊的な視点から見ると、その内なる異性の存在には、深い前世の物語が織り込まれています。

そして同じ視点から見たとき、心の中で正しい道を示してくれる「内なる賢者」の声は、まさに守護霊様のお働きそのものです。

今日はユングの心理学を入り口にしながら、霊的な視点で、この二つのテーマを丁寧に解き明かしていきます。

ユングが示した「元型」という考え方

スイスの心理学者カール・ユングは、人間の心の奥には、誰にでも共通して存在する原型的なイメージがあると唱えました。

これを彼は「元型(アーキタイプ)」と呼んでいます。

たとえば母親と聞いて、誰もが「自分を包んでくれる温かい存在」を思い浮かべるように、人類が時代や文化を超えて共有しているイメージの型のことです。

ユングが提示した元型のなかには、霊的な視点で読み解くと、まさに守護霊様や魂の構造をそのまま描いているとしか思えない概念が、いくつも含まれています。

今日はそのうち二つを、霊的な観点から見つめなおしてみたいと思います。

「老賢者」の元型は、守護霊様のお姿そのもの

ユングが語った元型のひとつに「老賢者」というものがあります。

老賢者とは、公平で厳格な存在であり、迷える人を正しい道へ導いてくださる導き手の姿です。

一般には父親像の原型ともされてきましたが、霊的な視点で見ると、これはまさしく、私たち一人ひとりに寄り添ってくださっている守護霊様や指導霊様のことを指しています。

このブログで繰り返し申し上げているように、地上に生きる方には必ず守護霊様がついておられます。

私たちが間違った方向へ流されそうになると、心の奥底からそっと「本当にこれでよいのか」と問いかけてくださる声、それが老賢者の正体です。

姿はさまざま、けれども働きはひとつ

ユングご自身の前には、しばしば老人の姿として現れたといわれています。

けれども霊視の現場でお話を伺っていますと、夢に現れる導き手の姿は、人によって本当にさまざまです。

若い女性として現れる方もいれば、外国の人のような印象で現れる方もあります。

動物の姿で現れることもありますし、光の柱として感じられる方もいらっしゃいます。

姿かたちは違っていても、私たちを正しい道へ導こうとしてくださる、その温かく厳しい働きは、すべて同じ守護霊様のお力の表れなのです。

「アニマ」と「アニムス」が示す、前世の性別の記憶

もうひとつの大切な元型が、アニマとアニムスです。

男性の心の中にある、女性的な感受性や柔らかさを、ユングはアニマと名づけました。

女性の心の中にある、男性的な強さや論理性を、ユングはアニムスと呼びました。

誰の心の奥にも、いま生きている肉体とは異なる性の側面が、確かに眠っています。

これを霊的に解き明かすと、答えはとてもはっきりしています。

魂の中には、過去世の性別の記憶が残っている

私たちの魂は、何度も生まれ変わりを繰り返してきました。

今世で男性として生まれた方も、過去のある転生では女性としての人生を歩み、母として子を育てた経験を持っていらっしゃいます。

今世で女性として暮らしている方も、別の時代には男性として戦地に赴いたり、職人として家族を支えたりされてきました。

その何十回、何百回という旅のなかで磨かれてきた、別の性別の意識が、魂の奥に層となって残っているのです。

ユングはそれをアニマ、アニムスという心理学用語で記述しましたが、霊的に見れば、まさに前世の性別の経験そのものです。

あなたの中にふと立ち上がってくる、もう一つの性の感覚は、決して矛盾でも欠陥でもありません。

長い時間をかけて磨かれてきた、あなたの魂の財産そのものなのです。

ユングがあえて霊的な言葉を使わなかった理由

ユングが明らかにしたことは、結局のところ、霊的な真実そのものでした。

けれども彼はそれを、オカルト的な言葉ではなく、学術的な用語に置き換えて表現する道を選ばれました。

その選択には、二つの面があったと感じています。

よい面としては、霊的なものを信じない方であっても、人の心のはたらきとして受け入れ、学んでいけるようになったことです。

一方で、霊的な背景がそぎ落とされたことで、心理学が唯物論的な方向へ進みすぎてしまった面も、否めません。

「元型は文化の集積にすぎない」と言い切ってしまうと、その奥にある守護霊様や前世の存在が、見えなくなってしまうのです。

今日からできる、内なる賢者と内なる異性に出会う三つの実践

ユングが描いた心の地図を、霊的な実践へつなげていくための三つを、お伝えします。

一つ目は、迷ったときに「私の中の老賢者なら、どう答えるだろうか」と心の中で問いかけてみること。

その問いを置いた瞬間に、すっと降りてくる感覚や言葉を、丁寧にメモに書き留めておいてください。

二つ目は、自分の中の異性的な側面を、否定せずに受け入れてみること。

男性であれば、内側にあるやわらかな感受性を、弱さではなく豊かさとして抱きしめる。

女性であれば、自分の中にある凛とした強さを、可愛げの欠如ではなく魂の輝きとして大切にする。

三つ目は、夢のなかに現れた印象的な人物を、その日のうちに思い返して、書き残してみること。

夢のなかで「この方は何かを伝えてくださっている」と感じたなら、それは老賢者として現れてくださった守護霊様か、あるいは前世のあなた自身であることが少なくありません。

あなたの心の中には、すでに豊かな霊的世界が広がっている

守護霊様の働きも、前世の性別の記憶も、特別な能力者にだけ与えられたものではありません。

誰の心の奥にも、ユングが描いたような豊かな霊的世界が、すでに広がっています。

今日からほんの少しだけ、その世界に耳を澄ます時間をつくってみてください。

あなたの今日が、内なる賢者と、内なる異性のやさしい声に出会う一日になりますように。

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