鳥取県がポップアートの巨匠とされるアンディ・ウォーホルの木製の立体作品「ブリロの箱」5点を計約3億円で購入したとして話題となっています
ブリロというのは、アメリカで売られている洗剤を含んだスチールウールのたわしの事で、それを入れている箱を模したものが、今回の作品です
下が実際のブリロの画像で、上のトップ画がアンディー・ウォーホルの作品、1点で六千八百万円もするものです
こんなものは三億近くも出してわざわざ買わなくても、実際のブリロの箱を買って展示していれば、税金をほどんと使わず、安上がりではないかと思われます
はたしてこれが芸術作品なのか?という疑問が当然湧いてくるはずですが、それがかえって話題性を呼んで、彼の作品が人気となっています
もうひとり、現代アートで有名な方としては、バンクシーがいます
イギリスに住むと思われる彼は、顔を隠しており、自身を謎に包ませて、作品を世界各地の街角に、落書きのように描いており、それが話題性を生じています
社会を風刺したような作品を描き、人々の話題となる事で、作品の価値も高めています
このウォーホルとバンクシーに共通して感じることは、芸術性は低くても、話題となれば価値を生むという現代的な特徴です
いまはネットなどでも、人々の注目を集め、話題となれば一躍有名人となれる時代です
そのため迷惑系ユーチューバーなども出現し、とにかく有名になりさえすればいいのだと考えるものが増殖しています
彼らの作品にしても、とにかく話題となり、注目を集めさえすれば、人気となるという一例でしょう
はっきり言えばどちらも芸術的価値はほぼ無いと思います
両者の作品を見て、素晴らしいと言っているような人は、裸の王様を見て、素晴らしいと囃し立てる愚か者と一緒です
彼らの作品が人気となっている背景には、現代の病が現れているという点では、価値のあるものかもしれませんが
最近はAIによって優れた絵画が出来て、それで賞を取るようなことが起こっているようです
AIが自動で生み出した作品が優秀な絵を生み出す時代です
そうなれば、ただの絵をかいていただけでは、世間から認められるのはますます難しくなっていくでしょう
ではどうするかというと、他の人が作らないような、奇抜なアイディアの作品を生み出す人が増えます
今でもそんなものが横行していますけど、今後ますますそうした傾向が強くなっていくように懸念されます
すると人々は芸術的な価値よりも、奇抜さや人々の関心を引くもの、注目を集める事を求めるようになるでしょう
その先には、不毛な作品だけがあふれかえる時代となります
ますます愚か者が増殖する時代にならないように、本当に価値あるものを感じ取れるようになることが大切だと思います


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