幸せになりたいと願いながら、なぜか心が満たされない。
そんな経験はありませんか。
多くの人は、自分にもっと何かが与えられれば幸せになれると考えます。
けれども本当の幸福は、受け取る量ではなく、心の向きが変わったときに訪れます。
この記事では、あるチャネリングで授かった5つの祈りの言葉を手がかりに、真に幸せな人がどんな心で生きているのかを、ひとつずつ一緒に見つめていきます。
祈りとは、心の向きを変える練習
祈りと聞くと、願いごとを叶えてもらうための行為だと思われがちです。
しかし、ここで紹介する祈りはそうではありません。
自分の心がどこを向いているのかを確かめ、向き直すための言葉です。
私たちの不幸の多くは、出来事そのものより、その出来事を受け取る心の角度から生まれます。
同じ雨に降られても、嘆く人もいれば、大地が潤うと喜ぶ人もいる。
祈りは、その角度をゆっくり整えていく練習なのです。
祈り1 自分から人へ、まなざしを移す
祈り1:どうか、自分のことで思い悩んでばかりいるのではなく、人のためを思って生きられる人間となりますように。
悩みの渦中にいるとき、私たちの意識は自分一色に染まります。
どう思われているか、どう損をしているか、その問いが頭の中でぐるぐると回り続ける。
苦しいのは当然です。
この祈りは、その回路をそっと外へ開いてくれます。
不思議なもので、誰かのために動き始めた瞬間、自分の悩みは少しだけ小さく見えてきます。
消えるわけではありません。
ただ、心の中での占める面積が変わるのです。
祈り2 理解されるより、理解する人になる
祈り2:自分が誰からも理解されないことを思い悩むのではなく、人を深く理解できていないことを嘆き、もっと他人の魂をまっすぐな本当の目で見られることを願えますように。
誰にも分かってもらえないという孤独は、深く心を冷やします。
けれど、その痛みの中で立ち止まって考えてみたいのです。
私は目の前のあの人を、本当に理解しようとしただろうか。
アッシジのフランチェスコは「理解されるよりも理解することを」と祈りました。
理解されたい欲求を手放し、相手の魂をまっすぐに見ようとするとき、人と人のあいだに温かな橋がかかります。
その橋は、いつか自分のもとへも誰かを渡してくれます。
祈り3 してもらえなかったことより、返せる恩を数える
祈り3:社会や周りの人がしてくれなかったことを数えて怒ったり嘆いたりするのでなく、どれだけ社会やお世話になった恩を返せるかと考える者となれますように。
人は、与えられなかったものをよく覚えています。
あの時助けてもらえなかった、評価されなかった、そうした記憶は心に棘のように残る。
その棘を数えている限り、世界は冷たい場所に見え続けます。
この祈りは、心の帳簿をひっくり返すことを教えてくれます。
受け取れなかったものではなく、返せる恩のほうに目を向ける。
すると、すでに自分がどれほど多くを与えられてきたかに気づかされるのです。
祈り4 成功したときこそ、頭を垂れる
祈り4:成功や栄光をえられた時には、自らの能力ゆえだと慢心するのではなく、これも支えていただく人々や主の恩恵によるものだ、私のような小さき者に恩恵を与えていただいていることこそ主の愛の印だと謙虚になれますように。
うまくいっているときほど、人の足元はあやうくなります。
すべて自分の力だと思い込んだ瞬間、感謝も学びも止まってしまうからです。
稲穂は実るほど頭を垂れる。
本当に豊かに実った人ほど、自分を支えてくれた無数の手と、見えない大きな恵みに気づいて、深く頭を下げます。
成功は、慢心の入口にもなれば、感謝の入口にもなる。
どちらの扉を開くかは、その人の祈りが決めます。
祈り5 逆境を、誰かのせいにしない
祈り5:失意のときや逆境の時には、周りの人々が冷たくあしらったとか世の中が悪いのだと社会や人の責任にするのでなく、自らの至らなさを自覚し、過ちは反省し、主に許しを請い、失敗を次なる成功の糧として学びを深め、努力し続けていけますように。
つらいとき、原因を外に求めるのは自然なことです。
あの人が悪い、世の中が悪い、そう思えば一時は楽になれます。
けれど、責任を外に置いた分だけ、変える力も自分の手から離れていきます。
この祈りが求めているのは、自分を責めて落ち込むことではありません。
過ちを静かに見つめ、許しを請い、その経験を次の一歩の糧に変えていく姿勢です。
失敗は終わりではなく、学びの素材になる。
そう信じて努力を続ける人を、魂はゆっくりと成長させていきます。
今日からできること
5つの祈りを暮らしに根づかせるために、小さな行動から始めてみてください。
朝、誰か一人の幸せを願う。
家族でも同僚でも構いません。今日その人が穏やかでありますようにと、一行だけ祈ります。
夜、感謝を3つ書き出す。
不足ではなく、与えられたものに目を向ける習慣が、心の帳簿を書き換えていきます。
会話のとき、まず相手を理解しようと聴く。
分かってほしい気持ちを少し脇に置き、相手の言葉の奥にある思いを受け取ります。
うまくいった日に、支えてくれた人を思い出す。
成果の陰にいる人の顔を一人思い浮かべ、心の中で礼を伝えます。
失敗した日に、責める相手を探す前に一呼吸置く。
そのうえで、自分にできた工夫はなかったかと一つだけ考えてみます。
祈りが、あなたを幸せな人へ育てる
真に幸せな人とは、恵まれた境遇にいる人のことではありません。
どんな境遇にあっても、心の向きを人へ、感謝へ、学びへと向け直せる人のことです。
5つの祈りは、その向き直しを日々支えてくれる、暮らしの中の小さな道しるべです。
すぐに変われなくても大丈夫です。
祈るたびに、あなたの魂は確かに耕されています。
その歩みのひとつひとつが、いつかあなたを、内側から満たされた幸せな人へと育てていきます。
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