2024年5月21日火曜日

命のリレー パレスチナとイスラエルで起こった実話


今、イスラエルはパレスチナ自治区のガザ地区へと攻撃を続けています

パレスチナ自治区というのは、もともと同地域に住んでいた住人による自治区です

もともとパレスチナにはイスラム教の住人が住んでいたのですが、そこにイスラエル人たちが、第二次世界大戦の終わりに移植してくるようになり、イスラエル国家が出来ました

そしてパレスチナ住人たちは、自治区と呼ばれる地域に押し込められたのです

それが今問題となっているガザ地区と、西側に離れたヨルダン川西岸地区の自治区になります

このヨルダン川西岸地区の北部にジョニンという地域があり、そこにかつてアハメド君という12歳の少年がいました

2005年のある日、アハメド君は友達のパーティーに向かう途中、イスラエル兵の誤射によって脳死状態となってしまいました

少年がおもちゃの銃を持っていたせいだとされていますが、真実は分かりません

そこで何の罪もない少年が脳死となったのは事実です

現在でもイスラエルとパレスチナとの憎しみは絶えず、むしろ血が血を呼ぶ状況が進んでしまっています

当時から両者の憎しみは深く癒されずに残っています

アハメド君が脳死と判定されてから、父親はある決断をします

それは息子の臓器を移植を待つ人たちに提供するというものでした

父親には臓器移植を待ちながら24歳で亡くなった兄弟がいたのだそうです

その悲しみを知っている彼は、最愛の息子の臓器を提供する事を承諾しました

そしてアハメド君の心臓が提供されたのは、イスラエルの12歳の少女でした

少年の命を奪ったイスラエルへの憎しみを捨て、彼女に臓器提供したのです

互いに憎しみあい、命を奪い合う両者の間にあって、このように命のリレーを繋ぐ者たちもいました

この話は「アハメドくんの いのちのリレー」として日本人の医者の鎌田実さんによって絵本となっています

いまこそ両者が思い起こすべき話ではないでしょうか

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