日本で霊的な話をする人のなかには、ご先祖の因縁があり、それがあなたを不幸にしているのだと教えるところが少なくありません。家系にまつわる重い言葉を聞かされて、心がざわついた経験のある方もいるでしょう。はたしてそんなことが、本当にあるのでしょうか。私が見てきたことをもとに、ていねいにお話ししていきます。
先祖の影響は、たしかにあります
結論から申し上げると、ご先祖様の影響というものは、たしかに存在します。亡くなった方のなかには、まだ浮かばれていない人もいます。そうした霊が憑依霊となって当人に憑くことで、不幸な状態を呼び寄せてしまうことがあるのです。ですから、先祖の影響をまったくの迷信だと切り捨てることはできません。
けれども、ここからが大切なところです。そうした影響を受けるかどうかは、結局のところ本人次第なのです。地上に生きる人間が心を入れ替え、自分自身を変えていくことで、運命もまた変わっていきます。憑かれているから不幸なのだ、と立ち止まってしまうのではなく、自分の側から流れを動かしていけるということを、どうか覚えておいてください。
家系のせいにはできません
先祖代々、なんらかの問題を抱えてきた家系というものも、たしかにあります。けれども、それを家系のせいにすることはできません。似たような問題を持つ魂が、あえてその家系に生まれてくることで学びを得ようとしている。そういう一面があるからです。生まれる場所も家も、魂にとっては学びの場であって、ただ押しつけられた不運ではないのです。
ですから、家系の因縁や先祖の因縁によって自分は不幸になったのだ、ととらえるのは正しくありません。自分の生き方を変えていくことで、不幸の連鎖と呼ばれるものも、ちゃんと克服していけます。鎖は、断ち切ることのできるものなのです。
因縁のせいで自分は不幸になっている。親のせいだ、社会のせいだ。そうやって自分以外のものに責任を預けてしまい、そのせいで自分はダメなのだと考えているかぎり、人はそこから抜け出すことができません。船が渦に巻き込まれていくように、いつまでも同じところをぐるぐると回り続けてしまうのです。
自らが光となる生き方を
では、どうすればよいのでしょう。自らが光を発する生き方をして、闇を寄せつけない生き方をしていくことです。そうすれば、流れそのものを断つことができます。自分自身が光となっていけば、水と油のように、悪しきものは自然と弾かれていくようになります。
不幸の原因を外に求めるような考えには、どうか陥らないようにしてください。それは誤った考え方です。自分の思いを変えていくことで、運命や因縁とされるものを、私たちは乗り越えていけます。
人の思いというのは、舟をこぐ櫂のようなものです。一生懸命にこげば、目指す方向へと進んでいけます。けれども不幸の原因を外に求めてしまうのは、その櫂を捨てて、海流や潮風にすべてをまかせて舟を進ませるようなもの。やがて渦に巻き込まれたり、岩礁に乗り上げたりしてしまいます。
荒波のような運命を乗り越えていくには、自分の手でしっかりと櫂を持ち、こいでいくことです。櫂を手放してしまえば、波に飲み込まれてしまいます。あなたの人生を進めていく力は、ほかの誰かではなく、あなた自身の思いのなかにあるのです。
先祖と子孫のつながりについては、家族・親子のカルマ完全ガイドに関連する記事を集めています。
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