2023年2月24日金曜日

ソウルメイトとの出会い幾転生での縁


宇宙時代から、幾つもの輪廻転生を繰り返して、互いに惹かれあう男女のソウルメイトの姿を描きました

物語として脚色はしていますが、実際に似たような転生や、その姿の宇宙人が実在します

彼らの存在と、輪廻転生でのソウルメイトの縁について考える材料としてくだされば幸いです


第一章 地球へ

プレアデス星は、青白く輝く若い星々が数百個集まってできている星団だった。地球から約400光年離れたおうし座の方向にあるこの星団は、日本では「すばる」と呼ばれていた。

プレアデス星人は、進化した種族だった。彼らは平和と愛を重んじ、自然と調和して暮らしていた。

レナは、プレアデス星人のルイーダに飼われていた家猫型の宇宙人だった。彼女は一メートルほどの大きさで、毛並みはピンクと黄色と黒の縞模様だった。彼女は自由が好きで束縛が嫌いで、好奇心旺盛な性格だった。

ルイーダは、プレアデス星人のリーダーだった。彼は高身長で金髪碧眼の美男子だった。彼は優しく賢く勇敢な性格だった。

ルイーダはレナことを可愛がり、家族として暮らしていた。

しかし、彼らの平穏な日々は突然終わりを告げることになる。

ある日、プレアデス星団に凶暴な宇宙人種であるレプティリアンが侵略してきた。レプティリアンは爬虫類型の姿をした恐ろしい種族で、他の惑星や種族を滅ぼすことを楽しみとしていた。

レプティリアンは強力な兵器や戦闘機でプレアデス星団を攻撃し始めた。プレアデス星人も必死に抵抗したが、力及ばず次々と船が破壊されていった。

レナとルイーダも危機に陥った。彼らが住んでいた惑星もレプティリアンによって爆撃されており、建物や植物や動物が炎上していた。

「早く逃げなければ!」

ルイーダはそう叫んで自分の乗っていた小型船に走り込んだ。レナも後ろからついてきて船内に飛び込んだ。

「どこに行くんですか?」
レナが尋ねると、

「兄弟星の地球だ」
ルイーダが答えた。「そこなら安全かもしれない」

「地球?それってどんな所ですか?」
レナが不安そうに聞くと、

「地球は私達よりも科学が未進化な世界だ」
ルイーダが説明した。「でも自然豊かで美しい惑星でもある」

「どれくらいの文明なのですか?」
レナが好奇心を抑えられずに聞いた


「まだ文字がやっとできて、植物の皮に字を書くようになったくらいだ」
ルイーダが言った。「私達は時空を自在に操り地球まで来ることができるが、地球では空を飛ぶことも出来ないのだ」

「それってつまり、彼らは私達よりも劣っているってことですか?」
レナが驚いて聞くと、

「そうではない」
ルイーダが否定した。「彼らは私達よりも科学は未進化だが、彼らには私達にない魅力や可能性がある」

「ふーん」
レナは興味深そうに言った。

「でも、地球に行くには特別な方法が必要だ」
ルイーダが続けた。「私達の姿や能力を隠さなければならない。そうしないと彼らに危害を加えられたり、迫害されたりする恐れがある」

「どうやって隠すんですか?」
レナが尋ねると、

「この船にある装置で変身するんだ」
ルイーダが答えた。「地球人の姿や振る舞いを模倣することで溶け込むことができる」

「変身?それって楽しそうですね!」
レナは目を輝かせた。

「楽しむ場合じゃないよ」
ルイーダは苦笑した。「これは生き残るための必要不可欠な手段だ。分かったか?」

「分かりました」
レナは素直に頷いた。

そうして二人は地球へ向けて船を発進させた。

・・・・・・

彼らの乗った宇宙船は地球の大気圏を突破して砂漠地帯に到着した。

「地球に到着したよ」
ルイーダが船のコントロールパネルを操作しながら言った。「準備はできたか?」

「はい、できました!」
レナは変身装置に入っていた。「早く地球人になりたいです!」

「じゃあ、始めるよ」
ルイーダがボタンを押した。

すると、変身装置から白い光が放たれ、レナの姿が変わっていった。
彼女は元々、大きな猫のような姿をしていた。
しかし、変身装置の作用で、彼女は人間の少女になった。
髪は黒くて長く、目は青く澄んで大きかった。
服は地球人風なものを選んだ。

「わぁ!すごい!」
レナは自分の姿に感動した。「私、こんなに可愛くなっちゃった!」

「そうだね」
ルイーダも変身装置から出てきて言った。
彼もまた人間の青年になっていた。
髪は黒くて短く、目は茶色だった。
服はシンプルな布の着物だった。

「さあ、行こうか」
ルイーダが言って船から降りると、

「待ってください!」
レナが急いで後を追った。

そこは古代のエジプトだった。

第二章

レナは次に地球の猫として転生した。彼女はエジプトの王族の家で飼われていたが、それでも自由が好きで束縛が嫌いな性格は変わらなかった。彼女はよく庭から抜け出して、町やナイル川に冒険に出かけた。そこで彼女は様々な人間や動物と出会い、友情や恋も経験した。しかし、彼女はどこか心にぽっかりとした穴を感じていた。それはルイーダへの想いだった。

ある日、レナは王宮に戻る途中で、一人の若者と目が合った。彼はツタンカーメンという名前の王子だった。レナはその瞬間に驚愕した。彼の目はまるでルイーダの目だったからだ。「ルイーダ……?」レナは思わず声を漏らした。

ツタンカーメンもまた、レナに見惚れていた。「君……」彼は言葉を探した。「君をどこかで見たことがあるような……」

レナはツタンカーメンと出会ってから、彼と一緒に過ごす時間が増えた。彼はレナを自分の部屋に連れて行って、秘密の話をしたり、笑いあったりした。レナは彼の優しさや思いやりに触れて、次第に心を開いていった。そして、彼がかつてのルイーダであることも確信した。

しかし、二人の幸せな日々は長く続かなかった。ツタンカーメンはある日、馬車で事故に遭って大腿骨を骨折した。それだけでも深刻な怪我だったが、さらにマラリアにも感染してしまった。彼は高熱と激しい痛みに苦しみながらも、レナを見つめて微笑んだ。「君は僕の宝物だよ。君と出会えて本当に良かった……」

レナも涙を流しながら彼の手を舐めた。「私も……私も同じよ……」彼女は言おうとしたが、言葉が出なかった。ツタンカーメンの手が弱々しく離れていくのを感じた。「ルイーダ……!」レナは絶叫した。

ツタンカーメンは死んでしまった。レナも生きる気力を失ってしまった。彼女はツタンカーメンの亡骸に寄り添うようにして息を引き取った。

王族や民衆は二人の死を悲しみ、神々へ祈りを捧げた。そして二人は豪華な墓所に埋葬された。

しかし、二人の魂は永遠に結ばれていた。二人は、再びそらへと旅立ち、新しく人間として生まれ変わり、再び巡り合う事を誓った。



第三章

レナはフランス貴族の令嬢として生まれ変わった。父親から愛されて育った彼女は美しく聡明だったが、貴族社会のしきたりや結婚話に疎外感を抱いていた。前世で猫として自由に暮らしていた記憶はなかったが、心の奥底では自由への憧れが強かった。

そんな彼女が出会った人物がオルレアン公ルイ・フィリップだった。彼は前世でエジプト王子だったツタンカーメンの生まれ変わりだったが、そのことは知らずに互いに惹かれ合っていく。

ルイ・フィリップは貴族ではあるものの自由主義者であり、庶民達と交流することも多かった。彼はレナに自分の考えや活動を話して聞かせた。

レナはルイ・フィリップから新しい世界を聞かされて感動した。彼女は貴族社会では味わえない刺激や楽しさを知り、次第にルイ・フィリップへの想いを深めていく。

しかし二人は立場上結ばれることができなかった。レナは父親から別の男性と結婚するよう言われており、ルイ・フィリップも政治的理由から他国王女と婚約していた。

それでも二人は密かに逢瀬を重ねており、互いに愛し合っていることを確信していた。

しかし時代は大きく動き始めており、1789年7月14日バスティーユ牢獄襲撃事件が起こってフランス革命が勃発した。

この事件を聞いて驚くレナだったが、同時に庶民達の自由への願望に共感する気持ちも芽生えていた。

しかし父親は王党派であり革命派から敵視される立場だった。そしてルイ・フィリップも革命派側につき政治的活動を始める。

これで二人は敵対する立場となってしまう。レナはルイ・フィリップへの想いを断ち切れずに苦しむが、彼からも連絡が来なくなってしまう。

1793年1月21日、ルイ16世が処刑された。その後も恐怖政治が続き、多くの貴族や王党派がギロチンで斬首された。父親もその一人だった。

レナは命こそ助かったものの、財産や身分を失って庶民となった。彼女は以前よりも自由ではあったが、貧しく苦しい暮らしを強いられることになった。 そしてルイ・フィリップはスイスに亡命することになっていた。

しかし、ルイは密かにレナに別れを告げに来た。

ルイの姿を見たレナは駆け寄っていて彼を抱きしめる。ふたりは再会になみだしてた。

でももう行かなくてはならない。最後にルイはこう言った。「きっと来世で再会しよう」二人は固く誓い合って別れていった。



第四章 現代日本での再会

レナは今世では、日本人の女性として生まれ変わった。名前は猫田玲奈(ねこたれいな)という。彼女は地方出身だが、大学卒業後に東京に出て、広告代理店で働いている。自由が好きで束縛が嫌いな性格は変わらなかったが、仕事にやりがいを感じていた。人間として生きることの苦労も多かったが、その中に幸せの種も見つけることができた。

ルイーダもまた人間として生まれ変わっていた。名前は星野類(ほしのるい)という。彼はプレアデス星人だった頃の記憶はなかったが、宇宙に対する興味や憧れは残っていた。彼は天文学者となり、国立天文台で働いている。彼も自由を愛する性格だったが、仕事に打ち込んでおり、恋愛に関心が薄かった。


ある日、玲奈は仕事で新しいクライアントと打ち合わせをすることになった。そのクライアントこそ類だった。類は国立天文台から広告代理店に依頼して、新しいプラネタリウムショーの宣伝を作ってもらうことにしたのだ。

二人は初めて顔を合わせた瞬間から互いに惹かれあった。それぞれ前世で経験した恋心が蘇ってきたようだった。

「こんにちは、星野類です。よろしくお願いします」

「初めまして、猫田玲奈です。私達が担当させて頂きます」

二人は握手を交わした時から電気が走ったような感覚を覚えた。

「どうぞお座りください」

「ありがとうございます」

二人は打ち合わせを始める前に少し雑談をした。

「星野さんって天文学者なんですね」

「ええ、そうですよ」

「すごいですね!私も子供の頃から宇宙や星空に興味がありました」

「本当ですか?それは嬉しいですね」

「特にプレアデス星団に興味を持っていたんです。不思議と何か懐かしさを感じて…」

「そうなんですか!実は私もプレアデスに子供の頃から惹かれて、それで天文学者を目指したんです!」

二人はおもわず互いに見つめあっていた。あっと気づいて二人は顔を赤らめ話を変えた。

打ち合わせは順調に進み、二人はプラネタリウムショーの内容やイメージについて話し合った。

「プラネタリウムショーのテーマは『宇宙の旅』です。観客に宇宙の不思議や美しさを感じてもらいたいんです」

「それは素敵なテーマですね。私達もそのテーマに沿って広告を作りますね」

「ありがとうございます。私達も猫田さん達に期待していますよ」

「では、今日はこれで終わりにしましょうか。次回の打ち合わせは来週の月曜日でいいですか?」

「はい、大丈夫ですよ。ではまた来週お会いしましょう」

その時、二人の心に前世で交わした約束が響いた。

『また来世で再会を誓う』その言葉が二人の心の中に沸き上がり、涙が頬を伝ってきた。

二人は互いに目を見つめて涙を拭きながら微笑んだ。

6 件のコメント:

りり さんのコメント...

同じようなことをまさにいま経験しているので、とてもわかりやすかったです。すぐ悲劇のヒロインのような気持ちになってしまっていましたが、そんなに好きな人と、何度生まれ変わっても出会えていることが必然でもあり素晴らしい奇跡だと思えます。来週も会いましょう、と、来世で会いましょう。感じる時間の長さはまるで違いますが、宇宙の視点で見るとそのように一瞬なのかもしれませんね。

匿名 さんのコメント...

手塚治虫先生に
漫画家してほしいですね
(;_;)

匿名 さんのコメント...

わぁー!めっちゃワクワクしながら読みました!!おもしろい!

匿名 さんのコメント...

憎む相手すらも実は強い縁があるのかもですね。🅰️「よっしゃ!俺はメチャクチャ憎たらしいやつになって、死んだ方がマシと思えるくらい痛めつけるからな」🅱️「チャレンジしてみるか。これ越えれたらマジで魂レベル激上がりだよな」みたいな感じで約束とかして。

匿名 さんのコメント...

転生の物語 とても感動しました。
私も猫を飼っているので
ペットショップでは 一目惚れでした。
こないだも 猫といるときに
心の中から 「君のことは
何があっても守り抜くよ」と
想いが溢れてきてびっくりしました。
人間関係だけでなく
ペットとの関係も
深く長い転生のドラマがあるのですね。 

匿名 さんのコメント...

先生、私もプレアデスとエジプトとフランスに惹かれます。なのでびっくりしてドキッ⁉︎としました。
ソウルメイトは今のところわかりません。瞳を見ると時が止まったような感じになる人は男女問わずいました。
そして昔より宇宙の兄弟さんたちの世界がすごく親近感が湧いてきているように思います。毎日真理を教えて頂いているからだろうと思ってます。

今後のコメントは X(旧Twitter)にてお待ちしております。