漫画家の松本零士さんの宇宙時代の記憶

2023年2月20日月曜日

宇宙人の転生 有名人の前世


漫画家の松本零士さんがお亡くなりになったという報がありました。

謹んでお悔やみ申し上げます。


松本零士さんといえば、子どもの頃に夢中になったという方も多いのではないでしょうか。

私自身、あの星空のかなたへと続く線路の絵を思い浮かべるだけで、胸の奥がふっと熱くなるような感覚を覚えます。

松本さんが描いてきた宇宙は、ただの空想の絵空事ではなく、どこか「本当にそこにあった景色」を写し取ったような実感がありました。

その理由を、私はずっと魂の記憶という観点から考えてきました。

松本零士さんについて以前にスピリチュアルスクールで取り上げたことがありましたので、そちらを今回は公開したいと思います。

松本零士さんという作家について

はじめに、松本零士さんがどのような方だったのかを簡単に振り返っておきます。

松本零士さんは1938年に福岡県久留米市でお生まれになり、本名は松本晟(あきら)さんとおっしゃいました。

少年時代から漫画を描き続け、十代のうちにプロとしてデビューを果たしています。

お父様が陸軍の航空隊にいたこともあり、幼い頃から空や飛行機、機械といったものに強い憧れを抱いていたと語られています。

その憧れがやがて宇宙へと向かい、メカニックと叙情を併せ持った独特の作風として結実していきました。

細密に描き込まれた宇宙船や計器類と、長いまつ毛をもつ気高い女性たち。

この一見ちぐはぐな組み合わせこそが、松本零士さんの世界をほかの誰にも真似できないものにしていたのだと思います。

代表作に共通する「旅立ち」のかたち

彼の作品では、「宇宙戦艦ヤマト」や、「銀河鉄道999」などが有名です。

この2作品とも、おもしろいことに、地球を離れて望む星へと向かう話しとなっています。

「宇宙戦艦ヤマト」では、攻撃してきた悪い宇宙人から地球を守るため、イスカンダルという星に宇宙戦艦ヤマトで向かいます。

「銀河鉄道999」では、機械のからだを手に入れるため、タダで機械の体にしてくれる星へと向かいます。

少し補足しておきますと、「宇宙戦艦ヤマト」は1974年にテレビ放送が始まった作品で、放射能で汚染され滅亡寸前となった地球を救うため、はるか14万8千光年かなたのイスカンダル星をめざす物語です。

松本零士さんはこの作品で設定やメカニックデザインを手がけ、社会現象と呼ばれるほどのブームを巻き起こしました。

一方の「銀河鉄道999」は1977年から連載が始まった代表作で、機械の体を求める少年・星野鉄郎が、謎めいた美女メーテルとともに銀河を走る列車に乗り込む物語です。

宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を思わせる、夜空を走る列車という発想に、松本零士さんならではの宇宙観が重ねられています。

どちらの作品も、住み慣れた場所を後にして、まだ見ぬ星をめざすという構図を共有しているのが分かります。

この2作品とも、松本零士さんの宇宙時代の記憶が影響しているように感じられます。

宇宙時代の前世と「移住」の記憶

おそらく松本零士さんの宇宙時代の前世では、何らかの事情で、星にそのままでは住めなくなり、別な星へと移住してきたのでしょう。

その時の経験が、上記の2作品に反映されているようです。

星が住めなくなり、別の星をめざして旅立つ。

これは「宇宙戦艦ヤマト」で滅亡寸前の地球からイスカンダルへ向かう筋立てと、驚くほど重なります。

また「銀河鉄道999」では、いまの自分の体を捨てて、新しい体を得られる星へと向かいます。

これも、もとの居場所を失い、別の場所で新しい生をやり直すという、移住の記憶の形を変えた表れではないかと感じられます。

創作というものは、頭で考えてつくる部分もありますが、本人も気づかないうちに魂の奥にある記憶がにじみ出てくることがあります。

松本零士さんが繰り返し「星を離れて旅立つ物語」を描いたのは、その奥にこうした宇宙時代の体験が横たわっていたからだと、私は受け取っています。

作品に登場する女性たちの面影

彼の作品に出てくる女性については、彼らの星へと救出に向かった宇宙連合の指導者の影響があるものと思います。

宇宙戦艦ヤマトでも、地球を救う方法を授ける救世主的な美女が描かれていますが、彼らを星から救った方の面影が反映されたのでしょう。

松本零士さんの作品に出てくる女性は、どこか近寄りがたい気高さと、深い慈愛を併せ持っています。

「銀河鉄道999」のメーテルにしても、ただ美しいだけではなく、鉄郎を静かに見守り導いていく母性のような存在として描かれています。

こうした女性像は、危機に瀕した星に手を差し伸べ、人々を救おうとした指導者の記憶が、美しい救済者の姿として形を変えたものだと私は感じます。

苦しい状況のなかで現れ、進むべき道を示してくれる存在。

松本零士さんにとって、それはかつて確かに出会った「救いの手」だったのかもしれません。

松本零士さんの物語が私たちに残してくれたもの

こうして見ていくと、松本零士さんの作品は、単なる宇宙活劇ではなかったことが分かります。

住み慣れた場所を失っても、人は新しい場所をめざして歩き出せる。

そして、どんなに孤独な旅路にも、そっと寄り添い導いてくれる存在がいる。

これは前世の記憶から生まれた物語であると同時に、いまを生きる私たちへのあたたかい励ましでもあると思います。

環境が変わり、これまでの居場所を手放さなければならない時。

そんなとき、銀河鉄道999の鉄郎のように、未知の星へと一歩を踏み出す勇気を思い出してみてください。

松本零士さんが生涯をかけて描き続けた宇宙の旅は、これからも世代を越えて、たくさんの人の心に灯をともし続けることでしょう。

あらためて、松本零士さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

今日からできること

最後に、この記事を読んでくださったあなたに、今日からできる小さな一歩をお伝えします。

もし手元に「銀河鉄道999」や「宇宙戦艦ヤマト」があれば、今夜あらためて一話だけ見返してみてください。

「この星を離れて旅立つ」という場面に、いままでとは違う深いものを感じられるはずです。

そして、自分自身がいま何かの変化のただ中にいるのなら、紙に一行だけ「私はどんな星をめざしたいのか」と書き出してみてください。

旅立ちの物語が教えてくれるのは、行き先を自分で決めてよいということです。

その小さな問いかけが、あなたの次の一歩を照らす光になります。


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