ウクライナへのロシアの軍事侵攻が近々にあるとして、各国でウクライナに在住する邦人の避難勧告などが出されています
日本政府も、日本人と大使館職員に緊急退避命令を出しています
確かに緊張は高まっていますが、それは米国政府のほうが強く煽っている状況です
より正確に言えば、米国のバイデンなどのネオコンたちが、ウクライナとロシアとの紛争を望んでいるのです
紛争が起これば、軍需産業は兵器を売れるので儲かりますし、政権は支持率が上がります
バイデン政権は失政続きで、支持率が落ちていますが、戦争や緊張状態が起こると、国民は一致団結して敵にあたろうとしますので、政権の支持率が上がります
そのため米政権では、支持率が落ちてくると、戦争を仕掛けるようなことも起こります
戦争が起これば支持率も上がり、兵器を売る軍需産業も売り上げが伸びて儲かるという仕組みです
そのためウクライナとロシアが対立するのをあえて仕掛けている面があります
見事に挑発に乗ってロシアが攻撃してくるのを待っています
アメリカはそのように、ロシアの首を絞めつけようとしていますが、一方でEUはどうでしょうか
フランスやドイツは、それぞれ指導者がロシア入りしていますように、実際には紛争にはしたくないのです
ウクライナがNATO入りすれば、ロシアの反発を買うのは必至ですので、ほんとうは歓迎していないはずです
ドイツなどは、原発も廃止して、脱炭素も進めるために、CO2の排出が少ない、天然ガスに頼っており、その供給先がロシアです
長い海底パイプを通して、ロシアからドイツに天然ガスが供給されています
そのため、もしもロシアとウクライナで紛争が起き、アメリカ側について経済制裁をロシアにしたら、おそらくロシアはドイツへの天然ガスの供給を制限するでしょう
そうすればエネルギー不足によって、ドイツは電力不足になる恐れがあります
そこでアメリカのバイデンは、日本にまで液化天然ガスをEUに融通するように頼んできています
日本は資源の乏しい国であり、石油ガスをほぼ輸入に頼っているのに、それを分けてくれと言ってきているのです
実際に分ける際にどれくらいの量になるかわかりませんが、下手したら日本でも電力不足になる可能性もあるのです
日本も太陽光発電などに力を入れていますが、こうした自然発電では電力の安定供給が出来ないのです
太陽光発電では、曇りの日や雨の日、夜間には発電できませんし、雪が積もってもできなくなります
資源の乏しい日本であれば、原発を再稼働する道が必要ですが、反対も強くてなかなか進んでいません
そのため、間違ったら日本でも電力不足になる恐れも出てきます
そして先日も述べましたように、ロシアとベラルーシは合同軍事演習をしているように、両国は協力関係にあります
もしも欧米がロシアに経済制裁を行えば、天然ガスを制限するとともに、穀物の輸出や、両国でカリの輸出も制限してくる可能性があります
三大肥料の一つであるカリは、世界の輸出量を国別にみると2018年時点で、カナダが輸出量一位で29%、ロシアが二位で17%、ベラルーシが三位で15%、中国が四位で15%となっています
そのうちのロシア、ベラルーシは共同で動くと思われますが、さらに中国も連動して動く可能性があります
すると世界の約五割のカリ生産がこの三か国に集中しており、彼らが連動して輸出を制限すると、世界的な不足がさらに加速していきます
三大肥料のうちの、もう一つのリン酸に至っては、中国が世界全体の生産量の53%を占めています
中国はすでに、輸出品の検査強化という名目で、実質的に肥料の輸出を制限しています
もしも、中国とロシアが手を組み、肥料分を輸出制限を行っていけば、世界的な食糧危機に直面するでしょう
すでに日本でも、肥料価格の高騰が起こっており、生産農家を直撃しています
ちなみに、三大肥料のうちのもう一つであるチッソは、大気中の窒素から合成されますが、おもに天然ガス等から作られます
つまりロシアが天然ガスの輸出を制限していけば、窒素も生産に費用がかさみ、高額なものとなったり、生産が減少するでしょう
今すでに天然ガスの高騰により、チッソ肥料の生産も減少しているとされています
ここにウクライナ有事が起き、西側とロシアとの対立が深まれば、さらに深刻さを増していくでしょう
世界で肥料が不足し、そのため作物の生産量が減り、食糧危機に直面します
エネルギー高騰や、不足による電力供給の問題に加え、食糧危機も深刻となる恐れがあるのです
ウクライナでの出来事は、日本人にとっては遠い国で起こる対岸の火事のように見えますが、実際には世界的な問題を秘めており、日本にとってもただ事ではありません
日本はアメリカに追随しているのではなく、ロシアとの懸け橋となって、問題解決に向けていただきたいと願います
欧米と歩調を合わせて、ロシアに経済制裁などを行えば、世界はより混乱を極めてしまうでしょう
関連記事
新刊『ソフィアの森で見つけた幸せの鍵』