「人が生まれたときには、実に口の中に斧が生じている。
愚者は悪口を語って、 その斧によって自分を斬るのである。」
口の中に斧が生じていると表現されていますが、それは言葉によって人を傷つける武器を持っている事を意味します
人間には言葉を語る能力が与えられていますが、それは口の中に斧があるようなものだということです
その斧は相手を傷つけてしまいますが、実は自分自身をも斬ってしまいます
この話は、お釈迦様が在世中に、仏教教団の二大弟子であるシャーリプトラ(舎利弗)とモッガラーナ(目連)に対しての悪口を言っていた修行僧コーカーリヤの話しです
コーカーリヤはお釈迦様に二人の悪口を告げるのですが、逆にたしなめられてしまいます
その場から立ち去るコーカーリヤですが、間もなくして彼の全身にはブツブツの腫物が出来て、病苦のために亡くなったといいます
さらに亡くなってからも、地獄に落ちてしまい、業火に焼かれて苦しんだといいます
その時にお釈迦様が述べたのが上記の言葉であり、悪口は自らに返ってきて傷つけると諭したのです
近年ではネットの普及により、匿名での書き込みが出来るため、様々な悪口や悪意のある言葉を書き込む人も増えているでしょう
そうした悪念や悪口というものは、いずれ自分に返ってくるものだと知らなくてはなりません
私たちは生まれながらにして人を傷つけ、また自らを傷つけてしまう斧を持ていることを自覚しなければならないでしょう

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