アンケートで以下のような質問をいただきましたので、恐怖症について取り上げてみたいと思います。
ビルの窓辺や橋の上で、説明のつかない動悸に襲われる。
そういう感覚を持つ方から、私はよくご相談を受けます。
現実の人生では落下のような怖い体験をしていないのに、高さにだけ過剰に反応してしまう。
こうした高所恐怖症をはじめとする恐怖症の背景には、前世での経験が関わっていることがあります。
今回いただいたご相談も、まさにその謎にふれるものでした。
Q、夜真っ暗で一人で寝るのがすごく怖いです。年齢を重ねれば治ると思っていたのですが、これは前世などは関係ありますか? それともただ精神的に子供なだけなのでしょうか?
Q、私は苔恐怖症です。石垣や道路にある些細な苔でも怖いのです。子供の頃は気にならなかったのですが、ある時期から明らかに恐怖を覚えるようになりました。これはどういった原因から起きているのでしょうか?
上記以外にも、高所恐怖症や水恐怖症、先端恐怖症などがあります。
恐怖症の根っこには前世の記憶があることが多い
実はこうした恐怖症の元となっているのは、前世での経験が影響していることが多くあります。前世とは、いまのあなたが生まれる前に、別の人生を歩んでいたときの魂の記録です。
魂は一度きりの存在ではありません。何度も生まれ変わりながら学びを重ねていく。
その途中で強い衝撃を受けると、肉体は変わっても、魂にはその印象が残ることがあるのです。
とくに命を落とした瞬間の体験。これは深く刻まれやすいと私は感じています。
以前に一般の方の前世を拝見していたときに、その前世をお伝えすると、前世と関連している恐怖症を持たれていたという方が何人もいました。
例えば、洪水で亡くなられた前世が視えて、それをお伝えすると、実は水に対して恐怖心を持たれていて、湯船の水面を見るだけで怖かったとおっしゃるのです。
他には、高所から落ちて亡くなられた方にそのことをお伝えすると、自分は高所恐怖症だと打ち明けてくださった方もいました。
先端恐怖症の方など、先がとがったものを見ると怖いという方。おそらく前世で戦などで刀や槍で刺されて亡くなられた経験がおありだったのでしょう。
ですから、いま高い所が怖いのは、あなたの心が弱いからではありません。
魂が過去の出来事をまだ覚えていて、もう繰り返したくないと教えてくれているサインなのです。
高所恐怖症のもとになる前世のパターン
ここからは、高所恐怖症のもとになる前世について、もう少し具体的にお話しします。私がこれまでに視てきた範囲では、大きく分けて次のような体験が背景にありました。
崖や高い建物から落ちて亡くなった記憶
ひとつは、崖や高い建物から落ちて亡くなった記憶です。足を踏み外した瞬間の感覚や、落ちていくときの恐怖が、いまも残っている場合があります。
誰かの手で高い場所から落とされた記憶
もうひとつは、戦いや争いのなかで、城壁や塔から突き落とされた体験です。自分の意思ではなく、誰かの手で高い所から落とされた記憶は、人や高さへの強い警戒となって表れることがあります。
高所での仕事中に事故にあった記憶
また、高い足場の上で働いていて、事故にあった職人さんの前世を持つ方もいます。橋を架ける工事や、寺社の屋根の上での仕事など、命がけの高所作業は昔から数多くありました。
自ら高い場所から身を投げた記憶
さらに、自ら高い場所から身を投げた記憶を抱えている方もいらっしゃいます。深い悲しみのなかで下した選択が、高さへの恐れとなって今世に持ち越されていることがあるのです。
こうした記憶は、はっきりした映像として思い出せるものではありません。
多くは、理由のわからない体のこわばりや、胸のざわつきとして感じられます。
大切なのは、自分を責めないことです。
どのパターンであっても、あなたはその出来事を一度は乗り越え、こうして新しい人生を歩んでいます。
恐れがあること自体が、過去を生き抜いた証でもあるのです。
高さ以外の恐怖症や苦手も前世とつながる
前世の影響は、高さへの恐れだけにとどまりません。他の例では、前世で好きな方がいらっしゃったのですが、家族などから猛反対されて、無理やりに引き裂かれた経験の方がいらっしゃいました。
その前世では、お相手との子供も出来ておられたのですが、その子も取り上げられてしまうという悲しい経験をされています。
そのことをお伝えすると、実は子供の頃から妊娠や結婚に恐怖心を抱いていて、好きな人ができても結婚に踏み切れずにいたとのことでした。
その方は前世を聴いて納得され、恐怖心が薄らいで無事に結婚されたそうです。
このように、今世で思い当たる経験が無いのに、あるものに恐怖心を抱いてしまうのは、過去世においてそのような状況で怖い体験をされていたことがあると言えます。
ご質問の暗闇を非常に怖がる場合は、前世で暗闇で何か攻撃されたりとか、怖い体験をしていた場合があります。
苔恐怖症というのは初めてで珍しいですが、苔の生した場所で何らかの恐怖体験をされていたのかも知れませんね。
ちなみに恐怖症とは違いますが、極度の潔癖症の方などは、前世において感染症で亡くなられた経験があるようです。
テレビに出られている方で、潔癖症の方がいらっしゃったのですが、拝見していると前世でインド辺りに生まれられていて、そこで川の水を食事に使った時に、細菌に感染して亡くなられたように感じられました。
そうした亡くなり方をすると、次には潔癖症などになることがあるようです。
他にも、食べ物の嫌いなものがあって、どうしても食べられない人で、今世では理由が分からない場合に、前世での体験が出てきていることがあります。
たとえば豚肉が苦手で食べられない人の場合には、前世で食あたりを起こしたことがあったり、あるいは中東などに生まれて、前世はイスラム教徒でそれで豚肉が食べられないということもあります。
そのように、前世での経験が、知らず知らずに現れていることがあるのです。
今の人生での意味と、恐れと向き合う方法
では、なぜその記憶を魂はわざわざ持ち越してきたのでしょうか。私は、前世の恐れには今世で果たすべき意味があると考えています。
高さへの恐れは、慎重さや、命を大切にする感覚と深くつながっているもの。
過去に落下を経験した魂とは、危険を察知する力を磨いてきた魂でもあるのです。
その力は、自分や周りの人を守る優しさへと育っていきます。
ですから、恐怖を欠点として消そうとするのではなく、意味のある感覚として受け止めてみてください。
そのうえで、今日からできる向き合い方をお伝えします。
まず、高さに怖さを感じたとき、心のなかでこう声をかけてあげてください。
「あれは過去のこと。今の私は安全な場所にいる」。
過去の魂の記憶と、いまここにいる自分を、言葉でそっと切り分けてあげるのです。
次に、深い呼吸をひとつ整えます。
息を長く吐くと、体の緊張がゆるみ、恐れの波がおさまりやすくなります。
そして、寝る前のひととき、過去の自分に感謝を向けてみてください。
「あのときは怖かったね。よく生き抜いてくれた。ありがとう」。
こうして過去の魂をいたわると、刻まれた記憶は少しずつ癒やされていきます。
無理に克服を急がなくて大丈夫です。
一段ずつ、自分のペースで高さに慣れていけば、恐れはやわらいでいきます。
なお、日常生活に支障が出るほど強い不安があるときは、専門家の力を借りることも、自分を大切にする選択のひとつです。
霊的な視点と、現実的なケアは、どちらも同じくあなたの味方になります。
よくある質問
高所恐怖症は本当に前世が原因なのですか
すべてが前世によるものとは限りません。幼い頃の経験や、生まれ持った体質が関わっている場合もあるでしょう。
ただ、今世に思い当たる原因がないのに高さだけを強く恐れる場合は、前世の記憶が背景にあると私は感じています。
原因をひとつに決めつけず、心当たりを探っていくこと。それが、自分を知る手がかりになります。
前世を思い出さなくても、恐れはやわらぎますか
はい、思い出す必要はありません。前世の詳細がわからなくても、いまの自分をいたわることで、恐れは充分にやわらいでいきます。
過去にとらわれるより、今この瞬間に安心を積み重ねることのほうが、ずっと大きな癒やしになります。
子どもが高い所を極端に怖がります。前世と関係しますか
その可能性はあります。子どもは魂の記憶を残しやすく、理由のわからない恐れを示すことがあります。
叱ったり無理をさせたりせず、まずは安心できると伝えてあげてください。
安全だという感覚を重ねるうちに、多くの場合、恐れは自然とやわらいでいきます。
高所恐怖症の前世を持つ人に、何か使命のようなものはありますか
使命と呼べるほど大げさなものではないかもしれません。それでも、高さを恐れた経験は、人の痛みに気づく感受性を育てます。
危ういものから誰かを守りたいという思いは、あなたならではの優しさです。
恐れの記憶は、いつか人を支える力へと変わっていきます。
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