2025年11月23日日曜日

被害者が加害者になる時:繰り返されるカルマと、『神』と呼んできた存在の正体


現在、世界中が固唾を飲んで見守っているパレスチナ情勢。

かつてナチス・ドイツによって筆舌に尽くしがたい弾圧を受け、ホロコーストという人類史上稀に見る悲劇の被害者となったユダヤの人々。

しかし今、その彼らが建国したイスラエルという国家が、圧倒的な武力を持ってパレスチナの人々を追い詰め、弾圧しているという現実に、世界中から非難の声が上がっています。

「かつて虐げられた者が、今度は虐げる側に回る」

このあまりにも皮肉で悲しい現実は、単なる政治的な対立を超えた、人類が抱える深い「業(カルマ)」の闇を映し出しているように思えてなりません。

【歴史の反転と連鎖】

心理学には「同一化」という概念がありますが、虐待された子供が親になった時、自分がされたことと同じことを我が子にしてしまう連鎖のように、歴史のスケールでも「被害者と加害者の反転」が起きています。

自分たちが生き残るためには力が必要だ、二度と踏みにじられないためには相手を制圧しなければならない――。その強迫観念が、かつての自分たちと同じような「弱者」を生み出し、悲劇を再生産しています。

しかし、時計の針をさらに大きく巻き戻してみると、この構図は今に始まったことではないことに気づかされます。

【旧約聖書に記された「虐殺」の命令】

歴史を遡り、旧約聖書(特にヨシュア記など)を紐解くと、そこには現代の紛争の原型とも言える記述が存在します。

かつてユダヤの民が「約束の地」カナン(現在のパレスチナ周辺)に入る際、そこに先住していた人々(ペリシテ人やカナン人など)を「聖絶(ヘレム)」、つまり皆殺しにするよう神から命じられたという記述です。

そこには、女子供、家畜に至るまでを滅ぼし、その土地を奪うことが「神の正義」として描かれています。

つまり、弾圧されたり、弾圧したりという歴史は、数千年前から形を変えて何度も繰り返されているのです。

これは単なる土地争いではなく、霊的なレベルで繰り返される巨大なカルマのループではないでしょうか。

【「神」の正体を見誤った歴史】


なぜ、このような悲劇が「聖なる行い」として正当化されてしまうのでしょうか。

ここで私たちは、人類史における最大のタブー、あるいは最大の誤解に目を向ける必要があります。

それは、「特定の民族を選び、異民族の虐殺を命じるような存在を、万物の『創造主』と同一視してしまった」という過ちです。

本来、宇宙を創造した根源的な存在がいたとして、その創造主が自ら生み出した生命の一部のみを愛し、一部を憎み、殺し合いを命じるでしょうか?

普遍的な愛や調和とは程遠い、嫉妬深く、怒り、生贄を求め、排他性を説く存在。

それは本当に「神(創造主)」だったのでしょうか?

歴史を通じて人類が崇めてきたその存在は、実は創造主などではなく、人間に争いを植え付け、恐怖で支配しようとする「低次の存在」だったのではないか――。

そう考えると、旧約の時代から続く血塗られた歴史の辻褄が合ってしまうのです。

【結び:カルマの鎖を断ち切るために】


私たちがこの悲劇のループから抜け出すためには、表面的な停戦協定や政治的解決だけでは不十分かもしれません。

私たちの意識の奥底にある、「闘争を煽る神」への盲信や、自分たちだけが正しいとする選民思想、そして恐怖に基づく支配の構造から脱却する必要があります。

かつての被害者が新たな加害者になるというカルマの連鎖。

その根底にある「誤った神の命令」という呪縛に気づき、本当の意味での普遍的な愛と調和に目覚めること。

それこそが、数千年にわたる悲劇の歴史に終止符を打つ、唯一の鍵なのかもしれません。


著書『アースチェンジ——近未来の警告書では、これから訪れる地球の変革について書いています

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