2025年11月15日土曜日

死後の自覚と迷いの霊――現代に増える理由


人は亡くなったあと、すぐにあの世の世界へ旅立つ方もいれば、しばらくの間、自分が死んだことに気づけず、生前の生活を続けようとする方もいます。

これは生前の心の在り方が死後の自覚に大きく影響するからです。

特に「死んだら無になる」「あの世など存在しない」と強く信じていた方は、死後も自分の死を受け入れられず、地上近くに留まってしまいがちです。

現代のように人口密度が高く、生活が機械的になりやすい都市では、亡くなった後も「仕事に行かなければ」と思い込み、通勤電車に乗ろうとしている霊が多くいるようです。

こうした霊たちは悪意があるわけではなく、ただ混乱していたり、生前の習慣から抜け出せなかったりするため、家族に寄り添いすぎて憑依のようになってしまうこともあります。

これは霊自身にとっても苦しく、迷いの状態が深まるばかりです。

こうした現象が増えている理由の一つは、現代の多くの人が 魂の本質や、死後の世界について何も知らないまま亡くなってしまう ことにあります。

唯物的な教育、霊性を軽んじる風潮、死について話すことを避ける社会的空気。

こうした環境は、人が死後の世界を想定しないまま生涯を終える原因となり、その結果、死後に混乱する霊が増えていくのです。

そのため、昔からまともな宗教や誠実な霊能者たちは、迷っている霊をあの世へ帰す「帰還の働き」を担ってきました。

祈りや法要、浄霊は、霊に光の存在を思い出させ、あの世への道筋を示す大切な橋渡しとなります。

ただし、一般的に霊能者が行えるのは 地上で迷っている霊をあの世へ戻すところまで であり、その先――霊界のどの層に進むか、どう成長していくか――までは把握していないこともあります。

あの世に届けるまではしますが、その先の世界でどうなっているかまではわからない事もあるでしょう。

実は、生前に真理を知らず、死後の世界について理解のないまま亡くなると、あの世に帰ったあとも 低級霊界 と呼ばれる、地上に近い波長の粗い領域に留まり続けることがあります。

そこでは、自分がどこにいるかも分からず、孤独や不安の中で佇んでいる霊が少なくありません。

私自身の経験として、瞑想中にこうした霊界の様子を見に行くことがあります。

故人がどうなっているか探っていくと、光に満ちた世界だけでなく、迷いの霊が集まる低級霊界の情景が見えることがあります。

そこで混乱している霊に出会い、「あなたはもう亡くなっているのですよ」と語りかけたり、「恐れずに光のほうへ向かいましょう」と伝えたりして、より高い世界へ進むよう説得することがあります。

もちろん、すべての霊がすぐに理解して進むわけではありませんが、こちらの意識が真摯で相手に聞く耳があるほど、霊の心は柔らかくなり、道が開けていく場合があります。

死後の世界では、伝統的に四十九日と言われるように、多くの霊は死後一か月から二か月ほど地上に留まり、残された家族を見守りながら少しずつ執着を手放していきます。

これは霊が心の整理をする大切な期間であり、この世からあの世への橋渡し期間でもあります。

しかし最終的には、なるべく早く光の世界へ旅立つことが、霊にとって自然であり、安らかなプロセスです。

生きている私たちができることは、悲しみに沈みすぎず、「どうか安心して旅立ってください」と静かに祈ることです。

私たちもいずれ同じ道を歩みます。

だからこそ、生前に魂の本質や死後の世界について理解しておくことは、恐れを和らげ、死後に迷わず光へ帰るための大切な準備となります。

霊的な知識は、この世とあの世をつなぐ灯火です。

迷う霊を減らし、安らかな旅立ちを支え、魂が本来進むべき光の道へ自然に向かえるように――。

そのための霊的な理解は今の時代にこそ必要なものなのだと感じています。


著書『アースチェンジ——近未来の警告書では、これから訪れる地球の変革について書いています

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