『天国は、ほんとうにある』は、アメリカの小さな町に住むごく普通の家族に起きた、驚きと感動に満ちた実話です。
主人公はまだ3歳だったコルトンという男の子。
重い病気で生死の境をさまよい、奇跡的に助かった後、彼は家族に「天国に行ってきたんだよ」と語り始めます。
小さな子どもの素直な言葉で語られる“天国の世界”は、ただの夢や空想の話ではなく、家族だけが知る出来事や、聖書に書かれたことと不思議なほど一致しています。
「天国って、ほんとうにあるの?」「人は死んだらどこに行くの?」そんな誰もが一度は考える“命の不思議”や“見えない世界”について、この本は温かく、やさしく教えてくれます。
今日は映画にもなったこの『天国は、ほんとうにある』を皆様にご紹介したいと思います。
バーポ家が住むネブラスカの小さな町での平和な日常と、家族の紹介から始まります。
トッド・バーポは牧師であり、妻のソンジャ、そしてコルトン、姉のキャシーという家族が描かれます。
2003年、家族旅行の最中、コルトンが激しい腹痛に見舞われ、診察の結果、虫垂が破裂して命の危険にさらされます。
トッドとソンジャは、病院で必死に祈り続けます。
医師からの説明は絶望的でしたが、「神にゆだねる」ことしかできない状況に、家族の信仰がより深まる様子が描かれています。
やがて手術が行われ、コルトンは奇跡的に回復しますが、この体験がすべての始まりとなります。
コルトンが退院してからしばらく経ったある日、家族で出かけた際、突然「天国に行ってきた」とコルトンが口にします。
最初は両親も冗談や空想話だと受け止めますが、コルトンは大人が知るはずのない具体的な内容――たとえば、手術中に両親が別々の部屋で祈っていた様子や、祖父母の若いころの姿、また流産していた姉が天国で「元気にしている」といった話まで語ります。
トッドは困惑しつつも、息子の語る話がどれも現実離れしていない、むしろ聖書の記述や家族しか知らない内容と一致していることに驚き始めます。
コルトンは天国でイエス・キリストと出会ったと語ります。
イエスは「とても優しい人」で、虹色の馬に乗っている様子や、「神の御座」についても具体的に描写します。
さらに、「イエスの傷跡を見た(小さなコルトンの説明では、手や足に筆がついていたと表現)」「天使が歌っていた」などの描写もあり、聖書でしか読めないような内容が次々に明かされます。
両親は息子の証言が作り話でないことに確信を深めていきます。
また、天国での「時の流れ」や「色彩の鮮やかさ」、人々が「若く美しい姿」でいるといったディテールも語られ、読者の想像をかきたてます。
特に印象的なのは、イエスが「小さな子どもたちを特に大切にしている」というエピソードです。
コルトンは天国で、すでに亡くなったひいおじいちゃんや、両親しか知らなかった「流産した姉」と出会ったと話します。
彼女は「天国で愛されている」とも伝えます。
家族はこれまで語られることのなかった命について考えさせられ、トッドとソンジャは心の奥深くに抱えていた悲しみが癒やされるのを感じます。
コルトンは、天国で「すべての人が神に受け入れられている」という感覚や、地上での争いがまったく存在しない平和な世界を体験したと語ります。
姉との天国での再会のエピソードは、失った家族や愛する人と再会できるという「永遠の命」への希望を強く印象づけます。
物語の中で、コルトン一家は教会の信者である年配の信者の葬儀に参列します。
トッド(父)は牧師として説教を担当し、「死後の世界」や「天国」について語る役割を担います。
その帰り道、コルトンはふと、「パパ、この人(亡くなった女性)はイエス様を知っていたの?」と父に尋ねます。
トッドは「そうだよ、彼女はイエス様を信じていたよ」と答えると、コルトンは満足した様子でうなずきます。
その後、コルトンは天国で見たことを家族に語り始めます。「天国で会った人たちは、みんなイエス様と一緒にいたよ」「イエス様は、天国に来た人たちをひとりひとり迎えに来てくれるんだよ」と言います。
また、「葬儀で悲しんでいる人たちも、天国のことを知ったら、もう少し安心できるのにね」と子どもらしく素直な感想を語ります。
物語は、コルトンの体験を通じて、家族や周囲の人々が「信仰」と「現実」との間で揺れ動く様子を描きます。
教会の信者や親戚、友人たちの反応もさまざまで、信じる人もいれば懐疑的な人もいます。
トッド自身も牧師でありながら、息子の体験が「本物」であることに葛藤しますが、やがて「神は本当におられ、天国も本当に存在する」という確信を深めていきます。
ここでは、「信じること」の難しさと、信じた先に訪れる平安や喜びについて描かれます。
臨死体験という個人的な出来事が、家族だけでなくコミュニティ全体に「天国」という希望を広げていく様子が語られます。
最後に、本書全体のテーマが語られます。
それは「天国は、ほんとうにある」という確信です。
コルトンの体験をきっかけに、多くの人が死後の世界や神の存在について改めて考えるようになります。
コルトン自身は、その後も天国について淡々と、しかし揺るぎない信念を持って語り続けます。
本書は、悲しみや不安に直面したときに「天国」の存在を伝える事、そして誰もが愛されている存在であることを、強く訴えています。
臨死体験の物語であると同時に、「信仰」や「家族の絆」、「命の意味」について深く問いかける内容となっています。
以上が同書のご紹介となります。
ここから少し私の感想と補足も述べてみたいと思います。
同書は本の帯に「全米480万部突破!」と書かれており、大ベストセラーとなったようです。
ですが、あまり日本では聞きなれない本ではないでしょうか。
その理由として感じられるのは、内容がどうしてもキリスト教の教えに偏ったものになっていると思われるからです。
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