2019年9月11日水曜日

運命は私たちに幸福も不幸も与えない

『エセー』(随想録)で有名なフランスの哲学者モンテーニュはこのような事を言っています



「運命は我々に幸福も不幸も与えない ただその素材と種子を提供するだけだ

それをそれよりも強い我々の心が好きなように変えたり、用いたりする

われわれの心がそれを幸福にも不幸にもする唯一の原因であり、支配者なのである」

まさに彼の言う通りです

同じような環境に生まれたとしても、ひとりは不平不満と愚痴をこぼし、くさってしまう人もいれば、文句も言わず黙って努力し、コツコツと成果をあげて日々感謝して成功していく人もいます

どのような材料が与えられるかは、地上の私たちには選択できない運命かも知れません

しかしその与えられたものをどう生かし、どう手を加えるかは、私たちに委ねられています

結局のところ、幸福と不幸とを分けるのは、私たちの心の用い方によるのです

現パナソニックの創始者の松下幸之助さんは、ご自身が成功した理由について以下の三点をあげました


  • 貧乏だったから
  • 病弱だったから
  • 学歴がなかったから


お家が貧乏だったため、丁稚奉公に出て若いころから仕事をし、人としての在り方を学んだから。そして貧しかったからこそお金の大切さを学んだといいます

また松下幸之助さんは元々お身体が弱くて、よく寝込んでいたそうです

そうした病弱だったからこそ、人の力を借りて成功したといいます

自分一人の力ではなく、多くの人の協力のもとでやってきたから成功したのだと

最後に学歴がなかったから成功したといいます

松下さんの子供時代は貧しくて学校に行くお金も無く、学歴が人よりありませんでした

そのため人の話をよく聴きき、人から知恵を得て学んだために成功したと答えました

「貧乏だったから」、「病弱だったから」、「学歴がなかったから」という理由は、普通は出来ない理由にあげられるでしょう

よく酒屋などに行くと、愚痴を言っている人がいます

自分がいま不遇である原因をあげて愚痴を言っているわけですが、その理由に上記の三つはあげられるような事でしょう

「自分の家は貧しかったからダメなんだ」、「自分は子供のころから病弱だったので、何もできずにダメになった」とか、「自分は学歴が無いからよい仕事に付けずにダメになった」などです

そのように同じような境遇にあり、それは運命として逃れられない部分があります

あるいは変更できないものを宿命と呼んでもいいかも知れません

そのように宿命として与えられものは誰しも持っていますが、それをどう用いるかはその人自身のこころによるのです

同じ宿命のもとに生まれようとも、ひとりは不幸やダメな理由をそこに付けて嘆き腐ってしまう人もいます

もうひとりはそうした逆境がったからこそ自分は頑張れたのだ、努力できたと考えて、道を開いていく人もいます

出来ない理由やダメな理由は探せばいくらでも出てくるものです

しかしいくら嘆いていても、勝手に前に進むことはありません

苦しくても辛くても、一歩でも歩んでいく事で、先へと進んでいけます

宿命は変えられませんが、自分の心は自分で変えることが出来、心を変えることで幸せの道へと歩んでいけます

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1 件のコメント:

ゆるふわ。 さんのコメント...

努力しないことを言い訳にすり替える人は、何もできずに終わってしまいます。

どんな状況でも言い訳しないで素直に努力する人は、どんな状況にあっても伸びていきます。

素直に努力する人はエゴの少ない人なので、エゴに邪魔されずに神様も助けることができますが、言い訳ばかりする自己中な人は、エゴが多すぎて神様の助けをブロックする(オレがやるんだからほっとけよ!ってする)ため、うまくいくどころか苦労ばかりするのです…あるいはうまくいっても結局、没落していきます…全てはエゴのせいなのですが。

だからこそ、エゴを捨てて神様に愛される魂として生き直すための方法をわかりやすいことからブログで説明していますが、まだまだわかりにくい部分もたくさんあると思うので、これからも頑張りたいと思います!

今後のコメントは X(旧Twitter)にてお待ちしております。