部屋にはその場所で過ごしてきた人の気配が残っています。賃貸物件や借家を借りるとき、目には見えないのですが、前に住んでいた方の波動や念が、壁や床、空気の中にしみ込んだままになっていることがあります。
新しい部屋に入った瞬間、なんとなく落ち着く部屋もあれば、なぜか居心地が悪い部屋にも出会います。その違いは、立地や間取りだけで決まるものではありません。そこに残っている誰かの気配が、自分の波動とどれくらい馴染むかで、ずいぶん変わってきます。
ここでは、引っ越し先や中古品から余計な気をはらい、自分の気で部屋を満たしていくための、ささやかな作法をお伝えします。難しい道具も、特別な才能も要りません。自分の身体と感覚を使ってできることばかりです。
まず最初にやってほしいこと、換気
部屋に入って最初にやってほしいのは、窓を全部開けて空気を入れ替えることです。掃除より、香りを置くより、まずは換気から始めます。
空気が動かないままになっている部屋には、前に住んでいた方の気や、その方が出していた感情が滞っています。風を通すだけで、その滞りはずいぶん流れていきます。引っ越しの初日は、できれば朝の早い時間に窓を全開にして、しばらく置いておきます。それだけで部屋の手応えが、少し軽くなるはずです。
朝の時間をおすすめするのは、夜のあいだに溜まった気が一番抜けやすい時間帯だからです。日が昇るタイミングで風が動き出すと、部屋の中で滞っていたものが、その流れに乗って出ていきます。
マンションの間取りで風が一方向にしか抜けない場合は、換気扇を併用するか、扇風機を使って空気の道筋をつくります。換気扇だけを回しているのと、窓を開けて風を通すのとでは、空間の整い方が違ってきます。
業者の清掃の上に、自分の手で拭く
賃貸物件なら、入居前にクリーニングが入っているはずです。それでも、もう一度自分の手で、壁や床、扉の取っ手、窓のサッシなどを拭くことをおすすめします。
業者のクリーニングは汚れを落とすためのものであり、そこに残る気までは取り除けません。けれど、自分の手のひらで雑巾を当てて拭いていくと、その動作と一緒に、自分のオーラが部屋に少しずつ刷り込まれていきます。
手のひらは、霊的な意味でいうと小さなチャクラの出入り口です。誰かの肩に手を置くと相手が落ち着くのも、お母さんが子どものお腹をさすると痛みがやわらぐのも、手のひらから自分の気が伝わるからです。同じ原理で、部屋の壁や床に手のひらの気を移していけば、空間そのものが自分側に整っていきます。
時間がなければ、せめてリビングと寝室、よく触る場所だけでも構いません。雑巾を持って、部屋の四隅と扉のあたりを軽く拭く。これだけで「ここは自分の場所」という気配が、空間に立ち上がってきます。
拭く順番は、上から下へ、奥から手前へが基本です。気の流れと同じく、高いところから低いところへ落としていくと、最後に玄関や窓へとまっすぐ送り出せます。
中古品にも同じ作法を
中古車を買ったとき、リサイクル品で家具を手に入れたとき、譲り受けた家電を使うとき。前の持ち主の気が、そのままモノに残っていることがあります。
そういうときも、自分の手で内側も外側も、ひと撫でずつしてみてください。動物が自分のテリトリーをマーキングするのと同じで、人も手のひらで触れることで、自分の気をモノに伝えていきます。
ピカピカに磨く必要はありません。柔らかい布で軽くなぞる、それだけで十分です。家電であれば、本体の角や持ち手のあたりを撫でるように。家具なら、天板や引き出しの取っ手を一通り。短い時間でも、自分の気が乗れば、それまでの持ち主の気はすっと抜けていきます。
お花と観葉植物の力を借りる
ひととおり片付いたあとは、お花や観葉植物を一つ、部屋に置いてみてください。
生きている植物は、その場の空気を整えてくれます。重く沈んだ気を、ゆっくりと吸い上げてくれる存在として、古くから家の中に置かれてきました。豪華なものでなくてかまいません。コップに挿した一輪の花でも、小さな多肉植物でも、それで十分です。
植物がしおれてきたら、それは部屋の気を引き受けてくれた印かもしれません。新しい花や鉢に切り替えながら、長く付き合っていきます。同じ場所に置いた植物の枯れ方が早いと感じるときは、その場所そのものに重い気が溜まっている可能性があります。位置を少しずらすか、その一角を念入りに拭き掃除することで、植物の元気が戻ってくることもあります。
良い香りをそっと添える
仕上げに、自分が心地よいと感じる香りを部屋に置きます。お香でも、エッセンシャルオイルでも、お気に入りの石鹸でも構いません。
香りは波動と直接結びついていて、嗅いだ瞬間に身体の緊張を解いてくれます。深呼吸したくなるような香りを部屋の中にそっと漂わせる。これで、空間と自分のあいだの境界線が、優しく整っていきます。
できれば、合成香料ではなく、天然のものから選んでみてください。天然の香りは植物そのものの波動を運んでくれるので、空間の気を整える力もまた違ってきます。柑橘系は気の流れを軽くしてくれますし、白檀やヒノキは場を静かに鎮めてくれます。
他人の部屋で居心地が悪いと感じるとき
旅先のホテルや、友人の家に泊めてもらったとき、なんとなく落ち着かない夜があります。寝つけない、夢見が悪い、朝起きても疲れが取れない。
これは、その空間にしみ込んだ他の人の気と、自分の気がうまく馴染んでいないことが多いものです。そんなときは、ベッドの周りだけでも自分の手で軽くさすって、自分の気を伝えるようにしてみてください。枕カバーをもう一度自分の手で整え直すだけでも、ずいぶん違ってきます。
ホテルなら、ベッドの四隅に軽く触れて、布団の端を自分でめくり直す。これだけで、自分の眠る場所の気が落ち着いてきます。心の中で「ここで休ませてもらいます」と短く伝えるのも良い習慣です。
気の浄化は、自分でやることに意味がある
最後にひとつ。部屋の邪気を払う作法は、何か特別な道具を揃えてプロにお願いする話ではありません。
自分の手で換気し、自分の手で拭き、自分の手で植物を置き、自分の好きな香りを添える。この、ささやかな手間のひとつひとつに、邪気をはらう力が宿っています。
新しい場所に足を踏み入れたとき、まずは自分の手で空間に触れてみてください。あなたのオーラが、その部屋に新しい光をともしてくれます。
部屋を整えるという視点をさらに広げて、オーラやエネルギー体そのものを整える話はチャクラ・オーラ・エネルギー体完全ガイドに章ごとにまとめた。
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