誠実さが人を動かす

2024年7月21日日曜日

真理 人物

「至誠にして動かざる者は、未だ之れ有らざるなり」という言葉は吉田松陰が述べていたとして有名です

元々は孟子の言葉で「至誠而不動者未之有也」から来ています

吉田松陰は自らの命も投げ出して、誠実に訴えられた、まさに激誠の人として相応しい言葉です

松陰先生は、ペリー浦賀再来航の際に、海外へ渡航しようと企て、失敗して投獄されてしまいました

獄中にあっても、吉田松陰は、勉強のため読書に励み、一年の間に、600冊あまりを読破したといいます

牢屋の中で熱心に学んでいる吉田松陰のひたむきな姿をみて、他の囚人たちは感銘を受け、尊敬するようになっていきます

そして、松陰先生から「一緒に学びましょう」という誘いに応じて、囚人たちも勉学にはげむようになります

さらに牢屋の番人をしていた人たちも、囚人たちの変化に驚き、共に松陰先生を囲む勉強会に参加するようになりました

まさに松陰先生の誠実さが、囚人たちや番人を感化して、動かしたのです

吉田松陰先生はわずか30歳で斬首刑に処されて、命を落とすことになりましたが、先生の開いた「松下村塾」からは明治維新の偉人たちが続出します

松陰先生の誠実さが炎となって、周りの人々の心へと燃え移っていったのです

そのように誠実さは人を動かす大きな力となります

世の中を拝見していますと、口の上手い人だとか、ずる賢い人が人を騙したり、利用して動かすことも見られます

しかしそうした人はやがて不誠実さが露呈し、人々から敬遠されるものです

実際にサラリーマンの方などを見ていても、口がうまいだけの人は、はじめは成績も出せて優秀に見えるのですが、徐々に壁にぶつかっていきます

誠実な人というのは、成果を出すのは遅れるかも知れませんが、やがて力を増していき、大きな働きをするようになっていきます

やはり仕事においても誠実さは大切だという事でしょう

日露戦争で連合艦隊司令長官として、勝ち目がないと思われた日本海海戦において、ロシア・バルチック艦隊を破る奇跡的な活躍をした東郷平八郎は以下のような言葉を残しています

「愚直と笑わるるとも、終局の勝利は必ず誠実な者に帰すべし」

人を動かす時には誠実さをもって当たらなくてはならないことを教えてくれます


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