2025年5月22日木曜日

闇を映す鏡——私たちの内なる影と投影の真実

あなたは、誰かの言動や態度に強く反応してしまったことはありませんか?

「どうしてあの人はあんなに傲慢なんだろう」「許せない」「なんだかイライラする」——そんな思いがこみ上げてくる時、実は私たち自身の心の中に、その原因があることがあります。

心理学では「投影」という言葉があります。それは、自分のなかに認めたくない「影(シャドウ)」を、他者に映し出してしまう心の作用です。

闇は外ではなく、内にある

私たちは、自分の中にある否定的な感情や未熟な部分を見たくないとき、それを他人に投影してしまいます。そして、その相手を激しく非難したり、コントロールしようとしたりします。

これは個人間だけでなく、家族や社会、国家という大きな集団の中でも起こります。

たとえば、ナチス・ドイツによるユダヤ人迫害では、「ユダヤ人が世界を支配しようとしている」という陰謀論が広まりました。しかし実際に世界支配をたくらんでいたのは、他ならぬナチス自身でした。彼らは自らの闇をユダヤ人に投影し、国民の怒りを利用したのです。

同様に、現代においても陰謀論を声高に語る者の言葉の中には、彼ら自身の影が色濃く滲んでいることがあります。

親から子への影の連鎖

投影は、もっと身近な人間関係、特に親子の間にも現れます。

たとえば、親が子供に対して「なんでいつも怠けているの!」と叱るとき、それは実は親自身の怠け心を無意識に投影している場合があります。

あるいは、親が「この子はクヨクヨしていてだめだ」と感じるとき、親自身が抑圧してきた感情——本当は傷つきやすく、繊細な自分自身の側面——を、子供に映して見ているのかもしれません。

こうした影の投影は、子供に心の歪みやコンプレックスを生じさせ、さらにその子が親になったとき、同じように自分の子供へと影を投影してしまう——という負の連鎖を生み出していきます。

この連鎖を断ち切るには、自分のなかにある影と向き合い、それを受け入れる勇気が必要です。

国家間における投影のメカニズム

人間の内面の動きは、国家レベルにも反映されます。

たとえば戦後、日本に対して行われたアメリカの政策の中には、神道や宗教を否定し、文化や精神性を排除する方向性が見られました。それは、自らの宗教(キリスト教)を盾にして植民地支配を行ってきた歴史を持つ欧米が、自らの影を日本に投影して糾弾したものだと見ることもできます。

韓国による従軍慰安婦問題の非難や、中国による南京大虐殺の主張も、同様の構造を持っています。自国が抱える過去の加害の歴史や闇を、日本に投影することで、自らの罪から目をそらそうとしているようにも感じられるのです。

闇を映される存在としての日本とユダヤの共通点

こうして見ていくと、日本とユダヤ人には共通点があることが浮かび上がってきます。

ナチスにとってユダヤ人は、社会の不満のはけ口であり、自らの影を映す鏡でした。同様に、現在の日本も、さまざまな国々からその闇を投影され、批判や誤解を受けているように見えます。

アメリカによる原爆投下が正当化されたのも、「日本が悪だったから」という認識が背景にあります。そこには、アメリカ自身の加害性への目を逸らすための、集団的な投影の心理が働いているのかもしれません。

闇と光の統合へ——自己の影を認めるということ

私たちは誰もが「光と闇」の両面を持ってこの世に生まれてきます。闇を見ないようにしている限り、他者に投影され、関係は歪み、誤解や争いを生み出してしまいます。

けれども、自らの内にある影を静かに見つめ、受け入れていくことができたなら、そこから新たな調和と目覚めが始まります。

私たちは、ただ光だけを目指すのではなく、自らの影を受け入れることで、より真実の光を放つことができるのです。


著書『アースチェンジ——近未来の警告書では、これから訪れる地球の変革について書いています


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