私たちの宇宙には、物理法則と同じように、決して揺らぐことのない霊的な法則が存在します。
その中でも最も根源的なものが「原因と結果の法則」、すなわち「因果の法則」です。
大地に蒔かれた一粒の種が、やがて芽吹き、太陽の光と恵みの雨を受けて成長し、豊かな実りをもたらすように、私たちの思考、言葉、行動という「種」もまた、人生という大地に蒔かれ、必ず何らかの「結果」として現れます。
稲の種からは稲が実り、小麦の種からは小麦が収穫できるように、蒔いたものと寸分違わぬものが返ってくるのです。
これは、仏教の開祖であるお釈迦様が説いた「善因善果、悪因悪果」の教えの核心でもあります。
しかし、私たちの目に見える世界だけを眺めていると、この法則は時として不確かに感じられます。
誠実な人が報われず、利己的な人が成功を収めているように見えることもあるでしょう。それはなぜなのでしょうか。
魂の旅とカルマの法則 - 見えない世界の真実
私たちが体験しているこの人生は、魂の永遠の旅路における、ほんの一瞬に過ぎません。
因果の法則は、この世の一生だけで完結するのではなく、過去世から現在、そして未来世へと続く、壮大な魂の物語の中で働いています。
今、私たちが直面している状況は、過去世で蒔いた種の刈り取りであるかもしれません。
そして、今この瞬間の行いが、未来の自分自身を創造していくのです。
一見、不公平に見える出来事も、魂の学びや成長、あるいは過去のカルマ(業)を解消するための、大いなる宇宙の采配の一部なのです。
この法則は、科学が発達する以前の迷信などではありません。
それは、私たちの魂を成長させ、より高い愛と調和へと導くための、宇宙の愛に基づいたシステムなのです。
幸運の循環を創り出す「与える」という魔法
では、どうすれば幸運の種を蒔き、人生を喜びに満ちたものに変えることができるのでしょうか。その答えは、驚くほどシンプルです。
「自分がされて嬉しいことを人に施し、自分がされて嫌なことは人にもしない」
これが、幸運の循環を創り出すための黄金律です。
あなたが放った思いや行動のエネルギーは、宇宙を巡り、増幅されて、必ずあなた自身へと還ってきます。
愛を与えれば愛が還り、喜びを与えれば喜びが還ってくるのです。
逆に、愛を渇望するあまり、人から同情や関心を引こうと自分の不幸を語り続ける人がいます。
これは、他者からエネルギーを「奪おう」とする行為です。
最初は同情してくれた人も、やがてその重い波動に疲れ、離れていってしまうでしょう。
「得よう」とすればするほど、大切なものは遠ざかっていくのです。
与えることで世界を変えた人々の物語
歴史や私たちの周りには、「与える」ことで奇跡を呼び込んだ人々の物語が溢れています。
マザー・テレサの無償の愛
貧困と病に苦しむ人々のために生涯を捧げたマザー・テレサは、見返りを一切求めず、ただひたすらに愛を与え続けました。
彼女は言いました。「大切なのは、どれだけたくさんのことをしたかではなく、どれだけ心を込めたかです」と。
その純粋な与えるエネルギーは世界中の人々の心を動かし、彼女の活動は国境を越えて広がり、今なお多くの人々にインスピレーションを与え続けています。
カーネル・サンダースの不屈の精神
ケンタッキーフライドチキンの創業者カーネル・サンダースは、65歳で無一文になった後も、自慢のフライドチキンのレシピを「人々に喜んでもらいたい」という一心で、車で寝泊まりしながら売り続けました。
1009回もの拒絶を受けながらも、彼は諦めませんでした。
彼の「美味しいもので人々を幸せにしたい」という純粋な与える思いが、やがて世界的な成功という大きな実りとなって還ってきたのです。
パナソニック創業者 松下幸之助の「水道哲学」
松下幸之助氏は、「産業人の使命は、貧乏を克服し、社会を富ましめることにある。
水道の水のように、良質な製品を安価で無尽蔵に供給することだ」という『水道哲学』を提唱しました。
最初にあったのは、儲けたいという欲ではなく、「世の中を豊かにしたい」という大いなる与える心でした。
その高い志が、多くの人の共感を呼び、企業の発展という結果につながったのです。
不昧因果 - 誰も法則から逃れることはできない
禅の公案に「百丈野狐(ひゃくじょうやこ)」という有名な話があります。
ある僧が「悟りを開いた人も因果の法則に縛られるのか?」と問われ、「因果に落ちない(法則は関係ない)」と答えたために、五百年間も野狐の姿に生まれ変わる苦しみを受けました。
後に、百丈和尚に同じ問いを投げかけたところ、和尚は「不昧因果(ふまいいんが)」、つまり「因果の法則をくらますことはできない(法則そのものである)」と答えました。
それを聞いた元僧侶は、ようやく悟りを開き、野狐の姿から解放されたといいます。
この話が教えるのは、因果の法則がどれほど厳密で、誰一人として例外なく働くかということです。
人を欺き、一時的に利益を得たとしても、その行いの結果から逃れることは絶対にできません。
蒔いた種は、必ず刈り取らねばならないのです。
しかし、これを罰と捉える必要はありません。
それは、私たちの魂が学び、成長するための、正確無比な宇宙のフィードバックなのです。
今日から蒔く、あなたのための幸運の種
あなたの人生は、幸運の種を蒔くための神聖な畑です。
誰かに優しい微笑みを向けること、感謝の言葉を伝えること、困っている人にそっと手を差し伸べること。
そんな日常のささやかな「与える」行為の一つひとつが、未来のあなたを豊かに彩る、素晴らしい幸運の種となります。
与えることで、あなたの内なる愛の泉はさらに豊かに湧き出し、その愛の波動が、さらなる幸運と奇跡をあなたの人生に引き寄せるでしょう。
さあ、今日、あなたはどんな素敵な種を蒔きますか?
著書『アースチェンジ——近未来の警告書』では、これから訪れる地球の変革について書いています
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