人間の本質は、光そのものである
人間とは、本来どのような存在でしょうか。
性善説と性悪説、どちらが正しいのかという議論は、古今東西で繰り返されてきました。
霊的な視点から見れば、答えはとてもシンプルです。
私たちは皆、根源の光から分かれ出た存在であり、本性は光そのものです。
悪が本質なのではなく、肉体に宿るうえで生まれる影が、悪のように見えてしまっているだけなのです。
この問いを最初に自分に向けたとき、私は深い安堵を感じました。
自分の中にある怒りや嫉妬、孤独感——それらを「自分の本性だ」と思い込んでいた重さが、すっと軽くなったのです。
それらは影であって、根っこにある光は決して消えていない。
その確信が、生き方の土台を変えていきました。
偽我と真我、二つの自分が同居している
地上に降りる時、魂は重い肉体という乗り物を身にまといます。
その肉体を維持するために、自己保存欲をはじめとした我欲が自然と立ち上がります。
これが偽我と呼ばれるものです。
偽我は決して敵ではなく、むしろ肉体生活を続けるために欠かせない仕組みです。
ただし、偽我を本当の自分だと取り違えると、生き方の中心がずれていきます。
偽我は何より「自分の生存」を優先します。
そのため、時には他人を押しのけたり、傷つけたりしてでも、自分の利益を確保しようとします。
そうした場面だけを切り取れば、人間は確かに利己的で冷たい生き物に見えるでしょう。
けれども、その奥にはいつも光の真我が静かに息づいています。
偽我に覆われていても、消えてはいないのです。
他者の本質を悪と決めつける弊害
他人の本質を悪だと信じ込むと、何が起こるでしょうか。
私たちの心は、信じたものを現実の景色として呼び寄せていきます。
人間は危険だ、油断ならない、結局は自分の利益しか考えない。
こうした疑念を抱き続けるほど、世の中はそうした表情ばかりを見せてくるようになります。
不信や猜疑心は、目に見えない公害のように、その人を取り巻く空気を重くします。
家族関係や職場の人間関係も、徐々に冷えていきます。
霊的な視点から眺めると、他人を疑い続けることは、自分の真我からも目を逸らすことと等しいのです。
他者の光を信じられない人は、自分の光からも遠ざかってしまいます。
本質は光だと信じることから始まる愛
逆に、人間の本質は光であると信じることができたなら、世界の見え方は静かに変わります。
家族の言動の奥に、ほのかな善意が見え始めます。
同僚や近所の人の行動の中にも、不器用ながらの誠意が垣間見えてきます。
その瞬間ごとに、愛の感覚が芽吹いていきます。
もちろん、現実には冷たい言葉を投げてくる人や、こちらを傷つけてくる人にも出会います。
そうした人にも本質の光があると信じることは、決して我慢を強いる教えではありません。
距離をとるべき相手とは、上手に距離を置きながらも、心の奥で「あなたの本質も光である」と認めるだけで十分です。
その小さな承認が、世界全体の波長をわずかに優しくしていきます。
真我に近づくための、日々の手入れ
真我に近づくのに、特別な修行は要りません。
毎日、心に積もった微細な汚れを丁寧に払っていく所作で十分です。
朝、目を覚ましたら一度静かに息を整えて、「今日も本質の光から始める」と心に置いてみてください。
夜、眠る前には、その日の自分が偽我に飲まれた瞬間を、責めずに思い返してみます。
飲まれた自分を責めると、心がさらにこわばります。
「ああ、ここで偽我が出てきてしまったな」と気づくだけで、十分に手入れになります。
気づいた瞬間、真我の光が再び表面に戻ってきます。
これを毎日繰り返していくと、半年もすれば自分の心の表情がはっきり変わっていることに気がつきます。
他者の光を信じる訓練
他者の本質を光だと信じる訓練は、身近な人から始めてみてください。
家族や同僚、近しい友人の中から、一人を心の中で選びます。
その人の言動を思い浮かべた時、最初に浮かぶ感情が不満や苛立ちなら、ひと呼吸置いて「あの人の奥にも光がある」とそっと唱えてみます。
不思議なもので、こちらの心の構えが整うと、相手の振る舞いも少しずつ柔らかくなっていきます。
これは魔法ではなく、霊的な波長の同調による自然な現象です。
人間の本質は光であると信じる人が増えるほど、その周囲には光の場が育ちます。
その場は確実に、地球全体のアセンションを後押しする力になります。
霊性向上の歩みをさらに体系的に学びたい方は、アセンション総まとめもご覧ください。
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