好きな音楽を聴いているとき、ふと不安になったことはないでしょうか。
激しいバンドの演奏に夢中になりながら、こんな曲ばかり聴いていて自分は大丈夫なのだろうか、もしかすると悪いものを呼び込んでいるのではないか、と。
あるアンケートで、まさにそのことを問う質問をいただきました。ヘヴィメタルやパンクロックを聴いたり演奏したりした結果、不幸を引き寄せてしまうことはあり得るのか。
この記事では、音楽が私たちに与える影響について、決めつけや脅しを抜きにして考えていきます。読み終えるころには、自分の感覚を信じて音楽を選んでいけるようになるはずです。
結論からお伝えすると、私はその可能性はあるだろうと思っています。
ただし、それはヘヴィメタルやロックというジャンルそのものが悪い、という意味では決してありません。
大切なのは、ジャンルの名前ではなく、その音楽に何が込められているか、というところにあります。
音楽には作り手の心が乗っている
音楽は、ただの音の並びではありません。
そこには、それを作った人の心の状態や、演奏した人がそのとき抱えていた気持ちが、目には見えない形で織り込まれています。
怒りや絶望のなかから生まれた曲もあれば、誰かを励ましたい一心で書かれた曲もあります。同じ激しさを持つ音楽でも、その奥にあるものはまったく違います。
ネガティブな思いの強い音楽を繰り返し聴いていると、私たちはその思いの色合いを少しずつ受け取っていきます。
暗い気持ちのときに暗い曲を聴くと、さらに沈んでいく。そういう経験は、多くの方が心当たりのあることでしょう。
その積み重ねが、結果としてネガティブなものを呼び込んでしまう流れにつながることはあると思います。
ですから質問への答えとしては、ありえます、ということになります。
けれども、ここで誤解しないでいただきたいのです。
ヘヴィメタルやロックのなかには、聴く人の魂を奮い立たせる曲がいくらでもあります。
苦しい時期を支えてくれる激しい音楽というものは、確かに存在します。重く激しい音であっても、そこに前を向こうとする力や、生きることへの強い肯定がこもっていれば、それは聴く人を救う音楽です。
影響を決めるのは音量の大きさやジャンルの名前ではなく、込められた心のほうなのです。
絵画も同じ仕組みで私たちに働きかける
この考え方は、音楽だけにあてはまるものではありません。
絵もまた、それを描いた画家の心境や、作品に注がれた気持ちが宿るものです。
ある絵を部屋に飾って毎日眺めていると、その絵が持つ気配を少しずつ受け取っていきます。
明るい絵から元気をもらうこともあれば、知らないうちに重さを引き受けてしまうこともあるでしょう。
昔から、この絵を飾っていたら不幸が続いた、という話を耳にすることがあります。
そうしたことは、あるのかもしれません。
逆に、よい絵を飾っていることで、暮らしのなかにあたたかい流れが生まれることもあります。
音楽も絵画も、私たちの心と響き合いながら、静かに毎日の空気を作っているのです。
歴史に残った名曲や名画にポジティブなものが多い理由
興味深いのは、近代に作られたもののなかにはネガティブな色合いの強い作品が一定数ある一方で、長い歳月を超えて愛され続けてきた名曲や名画には、ポジティブなものが多いという点です。
古代ローマの哲学者セネカは、友人への手紙のなかで、よい人と共に時を過ごせば、その人の徳が少しずつ自分に移ってくる、という意味のことを書き残しました。
長く語り継がれる芸術は、これに似た働きをします。
何世代もの人々がその作品に触れ、心を慰められ、勇気づけられてきた。だからこそ残った。
残ってきたという事実そのものが、その作品に宿る力が人を生かす方向に働いてきた証なのだと、私は感じます。
もちろん、新しい音楽がだめで古い音楽がよい、という単純な話ではありません。
今この時代に生まれた曲のなかにも、人を深く支える名曲は数えきれないほどあります。
時の流れというものは、人の心を本当に潤すものを、ゆっくりとふるい分けていく。その目安のひとつとして、長く残ってきたものに耳を傾けてみる価値はある、ということです。
今日からできること
不安をなくすために好きな音楽をやめる必要はありません。
大切なのは、自分の感覚を取り戻し、それを信じることです。
明日から試せることを、いくつか挙げてみます。
聴いたあとの自分の状態に目を向ける。その曲を聴き終えたとき、心が軽くなっているか、それとも重くなっているか。体は正直に教えてくれます。
気分が沈んでいる日は、聴く音楽をいたわるように選ぶ。弱っているときほど、暗いものは深く染み込みます。
同じ激しい曲でも、込められた思いに耳を澄ます。怒りなのか、嘆きなのか、それとも立ち上がろうとする力なのか。
長く愛されてきた名曲を、ときどき暮らしに招き入れる。時間の試練をくぐった音には、独特の安らぎがあります。
部屋に飾る絵や写真も、見るたびに心が温まるかどうかで選ぶ。毎日目にするものは、毎日あなたに語りかけています。
誰かの評価より、自分の感じ方を最終的なよりどころにする。あなたの心に合うものは、あなたにしかわかりません。
あなたの感覚は信じるに値する
音楽に善悪の烙印を押すことが、この記事の目的ではありません。
あるジャンルを愛する人を見下すような見方を、私は決してしたくないのです。
お伝えしたかったのは、音や色には作り手の心が乗るということ、そして、その影響を受け取る私たち自身が、選ぶ力を持っているということです。
あなたが好きな音楽に救われてきたなら、その実感は本物です。
聴いて心が満たされ、明日を生きる力が湧いてくるのなら、それはあなたの魂が求めている音なのです。
自分の感覚を信じてください。
その耳と心は、あなたを正しい方向へ導く力を、もともと備えています。
応援いただいたあなたに、幸せが届きますように祈ります
このブログでお伝えしているのは、魂の旅路への入口となる話です。
もっと深く学びたい方、満月の一斉ワークに加わりたい方は、スピリチュアルスクールでほぼ毎日メッセージをお届けしています。
ブログには書けない霊的な実践も、ここでお話ししています。
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