元WBC世界ライト級王者で、タレントとしても長く愛されたガッツ石松さんが、6月2日に肺炎のため旅立たれました。
76歳でした。
「OK牧場」のひと言で、お茶の間をどれだけ和ませてくれたことでしょう。
リングの上では鬼のように強く、テレビの前ではどこまでも温かい人でした。
この二つの顔は、いったい彼の魂のどこから来ていたのか。
今日は追悼の気持ちを込めて、ガッツ石松さんの魂の歩みを、前世やさらに遠い記憶までさかのぼって視ていきたいと思います。
拳ひとつで世界をつかんだ人生
ガッツさんは栃木県の山あいの貧しい家に生まれ、中学を出て上京し、文字どおり拳ひとつで人生を切り開いた人でした。
1974年、メキシコの英雄ロドルフォ・ゴンザレス選手を破ってWBC世界ライト級王者となり、その後5度の防衛を果たします。
勝利の瞬間に両手を高く突き上げた姿が「ガッツポーズ」という言葉の由来になったという説もあるほど、あの喜びの姿は日本中の記憶に焼き付きました。
引退後は俳優やタレントに転身し、ハリウッド映画にも出演しています。
闘う人から笑わせる人へ。
これほど鮮やかに生き方を転じた人は、そう多くありません。
「ブラック・レイン」と、あるどっきり番組の思い出
私には個人的に忘れられない思い出があります。
ガッツさんは、松田優作さんや高倉健さんとともに、リドリー・スコット監督のハリウッド映画「ブラック・レイン」に出演していました。
ところがその後、あるテレビ番組がどっきり企画として「ガッツさんにハリウッドからオファーが来た」という偽の話を仕掛けたことがあります。
番組のナレーションは「そんなわけがない」という調子で笑いを誘っていました。
しかし私は「ブラック・レイン」をよく観ていましたから、「いや、本当にハリウッド映画に出ているじゃないか」と画面に向かって突っ込んでいた記憶があります。
おそらく企画したスタッフが、この映画を知らない世代だったのでしょう。
笑いの種にされながら、実際には世界的な監督の作品に名を連ねていた。
この逸話そのものが、ガッツさんという人の懐の深さと実績を物語っているように思います。
前世はモンゴルの草原を駆けた勇敢な酋長
ここからは、私が霊的に感じ取ったガッツさんの魂の来歴をお話しします。
こうした話になじみのない方は、ひとりの人間の魂をめぐる物語として読んでいただければ十分です。
ガッツさんの前世を拝見すると、部族を率いる勇敢な酋長だったイメージが浮かんできます。
モンゴル相撲のような組み技で力を競っている姿が感じられますので、場所はモンゴルの草原だったのかもしれません。
たいへん勇敢で強いリーダーであり、人々から深く慕われた存在でした。
力で部族を守り、人柄で人々をまとめていた。
今世のガッツさんが、闘いの世界で頂点を極めながら、同時に多くの人から愛されるユーモアの人だったこと。
その二面性は、この前世とまっすぐにつながっているように感じます。
草原で人々を守った勇者の魂が、現代の日本ではグローブをはめてリングに立ち、やがてお茶の間に笑いを届ける人として生きた。
魂の主題は時代が変わっても、形を変えて続いていくのです。
魂のさらに遠い記憶、宇宙時代
さらに遠い、魂の宇宙時代の記憶についても触れておきます。
これは容姿を揶揄していると受け取られかねないため、書くべきか迷ったのですが、決して悪い意図で記すのではないことをお伝えしたうえで、感じたままをお話しします。
ガッツさんの魂は、類人猿タイプで、力に優れた宇宙人だったようです。
映画「猿の惑星」をご存じの方は多いでしょう。
実は、あの映画に出てくるような類人猿タイプの宇宙人は実在しています。
知恵に長けたタイプもいれば、腕力を誇るタイプもいるなど、その姿はさまざまです。
ガッツさんの場合は、強いパワーと体技を持ったタイプだったように感じます。
魂は星から星へと学びの場を移しながら、それぞれの星で培った資質を持ち越していくものです。
宇宙で力と体技を磨き、モンゴルの草原で人を守る強さに変え、現代日本では拳ひとつで世界の頂点に立った。
彼の魂には一貫して「力を磨き、力で道を開き、その力で人を守る」という主題が刻まれていたのでしょう。
強さと優しさ、二つの顔が教えてくれること
心理学者のユングは、人が社会に向ける顔を「ペルソナ」と呼びました。
多くの人は場面ごとに仮面をかぶり分けて生きています。
けれどもガッツさんの場合、リングの強さもお茶の間の優しさも、どちらも仮面ではなく、魂の地金そのものだったように思います。
闘う厳しさと、人を笑わせる温かさ。
一見正反対に見えるこの二つは、「人を守りたい」「人を喜ばせたい」という一つの願いから流れ出ていたのではないでしょうか。
本当に強い人ほど、優しくなれる。
ガッツさんの生涯は、その何よりの証しでした。
そして肉体を脱いだ魂は、闘いを終えた戦士が故郷の草原へ帰っていくように、いま光の世界へと還っていきます。
あちらの世界では、先に逝かれた懐かしい仲間たちが、勇者の帰還を迎えていることでしょう。
ガッツさんを偲んで、今日からできること
ガッツさんの魂の物語から、私たちが日々の暮らしに活かせることを挙げてみます。
- 困難に直面したとき、「この試練を乗り越える経験を、自分の魂が選んだ」と一度受け止めてみる
- 自分の強みを誇るためではなく、誰かを守るために使う場面を今日ひとつつくる
- 落ち込んでいる人がいたら、正論ではなくユーモアで寄り添ってみる
- 旅立った方を思い出すときは、悲しみよりも先に「ありがとう」を送る
強さは、人を守るためにある。
笑いは、人を生かすためにある。
ガッツさんが体を張って見せてくれたこの教えを、私たちも自分の持ち場で実践していきたいものです。
長い闘いを終えた魂が、安らかに光の故郷へ還られますように。
そして向こうの世界でも、きっと笑いながらこう言っているはずです。
OK牧場、と。
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