外に出れば人の気をもらい、家に帰れば一日の重さが肩に残ります。
そんな夜こそ、私は塩風呂をすすめています。
お湯と塩、たったそれだけで、体の表面にまとわりついた重たい気がするりとほどけていきます。
塩は古来より神事に使われてきました。
神社で配られる塩、葬儀のあとの清め塩、玄関先の盛り塩。
どれも塩の強い浄化の力を暮らしに取り入れた知恵です。
その力を全身で受け取れるのが、湯船に塩を溶かして浸かるという行為になります。
人混みを歩いた日、人間関係で消耗した日、気分が沈む夜。
私は迷わず塩風呂を選びます。
お金もたいしてかからず、特別な道具もいりません。
それでいて湯から上がったときの軽さは、何にも代えがたいものです。
いま私がいちばんすすめたいのがエプソムソルト、つまりマグネシウム塩の風呂です。
肌の不調まで整えながら、こびりついた念をしっかり洗い落としてくれる。
その理由はこのあと詳しくお話しします。
まずは塩風呂そのもののスピリチュアルな意味から見ていきましょう。
塩風呂のスピリチュアルな意味|重い気を引き受けてくれる
塩は結晶構造のなかに、不要なエネルギーを取り込んで閉じ込める性質を持つと私はみています。
海水が生命の母であるように、塩水には浄化と再生の両方が働きます。
体の周りには、目に見えないエネルギーの層が広がっています。
日中、私たちはその層で他人の感情を受け止め、場の空気を吸い込んでいます。
シャワーで皮膚は洗えても、この層までは届きません。
塩を溶かした湯に全身を沈めると、層ごと洗い流せるのです。
重い気を塩が引き受けてくれる。
この言い方が私にはしっくりきます。
皮膚の外側にこびりついた念を塩が代わりに抱え込み、湯と一緒に流れていく。
だからこそ、使い終わった湯はその日のうちに流してしまう。
これがいちばん大切な作法です。
特におすすめ|エプソムソルト(マグネシウム塩)風呂
エプソムソルトは硫酸マグネシウムからできた入浴剤です。
海塩のような塩化ナトリウムとは別物で、結晶の形が塩によく似ているためソルトと呼ばれています。
湯にすっと溶けて、溶け残りもベタつきも出ません。
私がエプソムソルトをすすめる一つ目の理由は、肌の不調を整えてくれるからです。
マグネシウムの湯は肌当たりがやわらかく、乾燥やごわつき、ザラつきといった不調が、続けるうちに落ち着いていきます。
粗塩よりも刺激が少ないので、肌の弱い方でも取り入れやすい。
湯上がりのつっぱり感も出にくく、しっとりとした手触りが残ります。
二つ目の理由が、スピリチュアルな浄化の働きです。
エプソムソルトも粗塩と同じく、不要なエネルギーを引き受けてくれます。
むしろ湯がさらりと澄むぶん、こびりついた念を洗い落とす感覚がはっきりと立ち上がってきます。
一日かけて皮膚の外側に張りついた他人の感情や、その場に満ちていた念を、マグネシウムの湯がゆるめて引きはがし、排水口へと送り出してくれる。
体の手当てと魂の浄化を一度に受け取れる。
これが、エプソムソルトを特におすすめする理由です。
量はひとつかみから。
製品に目安の表示があれば、それに従ってください。
ドラッグストアやネット通販で手に入り、価格も手の届く範囲におさまります。
用意するもの|粗塩かエプソムソルト、湯船、できれば一人の時間
用意するものは三つです。
一つ目は塩。
ここで二択になります。
浄化の伝統をそのまま受け取りたいなら、粗塩か岩塩を選んでください。
スーパーの精製塩は塩化ナトリウムだけを取り出した工業製品で、ミネラルがほとんど抜けています。
肌の不調まで整えたいなら、さきほどのエプソムソルト。
どちらを選んでも、浄化はきちんと働きます。
海の粗塩でも、ヒマラヤの岩塩でも、近所で買える一袋で十分です。
量の目安はひとつかみから、ふたつかみほど。
多く入れるほど効くわけでもないので、控えめに。
二つ目は湯船。
シャワーだけでは塩風呂になりません。
湯にゆっくり浸かるという行為そのものに、整える力が宿ります。
三つ目は、できれば一人の時間。
家族との入浴でもかまいませんが、静けさのなかで湯に向き合えると、浄化はより深くなります。
入り方の4ステップ|流す・溶かす・浸かる・また流す
まず湯船に入る前に、シャワーで体の汚れを軽く流します。
外で受けた重さを、湯に持ち込みすぎないためです。
次に、張った湯に塩かエプソムソルトを溶かします。
手のひらでお湯をかき混ぜ、粒が見えなくなるまで溶かしてください。
溶けたら、ゆっくりと浸かります。
十五分から二十分ほど、肩まで沈めて呼吸をととのえる。
のぼせやすい方は半身浴でかまいません。
最後に、湯から上がったらシャワーで体に残った塩を軽くすすぎ、その日の湯はそのまま排水溝へ流します。
塩が引き受けてくれた重さを、家のなかに残さない。
ここまでがひと続きの作法です。
頻度|疲れた日と、整えたい日に
毎日入る必要はありません。
塩風呂は薬と同じで、必要なときに必要なだけ受け取るものです。
私のおすすめは週に一回から二回。
人混みに出た日、長い打ち合わせがあった日、誰かの相談に深く乗った日に向いています。
肌が乾燥しやすい方や敏感肌の方は、粗塩なら週に一度を目安に。
塩には肌の水分を引き出す働きがあるので、入浴後の保湿は丁寧に。
エプソムソルトのほうが肌への負担は軽いので、こちらなら頻度を上げても続けやすいでしょう。
湯上がりに肌がつっぱるなら、量を減らすか回数を調整してください。
節目にも塩風呂は向いています。
月のはじめ、季節の変わり目、満月や新月の夜。
自分を整え直したいと感じたときに湯へ塩を溶かすと、その区切りが体にしっかり刻まれます。
シャワー派の方への代替|足湯と塩マッサージ
湯船のない住まいの方も、あきらめなくて大丈夫です。
代わりの方法が二つあります。
一つは足湯。
大きめの洗面器やバケツに四十度ほどの湯を張り、塩かエプソムソルトをひとつかみ溶かします。
そこへ両足を十五分ほど浸けてください。
足の裏には全身のツボが集まっていて、足からでも十分に浄化が進みます。
本を読みながらでも続けやすい方法です。
もう一つは塩マッサージ。
湿らせた体に粗塩をひとつまみのせ、肩や首、足先をやさしく撫でます。
ごしごしこすると肌を傷めるので、撫でる程度で十分。
終わったらシャワーでよく流してください。
避けたいこと
気をつけてほしい点をいくつか。
まず、塩風呂やエプソムソルト風呂の翌日に、残り湯で追い焚きをしないこと。
塩分も硫酸塩も、給湯器の金属を傷める原因になります。
次に、塩を入れすぎないこと。
たくさん入れれば効果が増すという考え方を、私はとりません。
ひとつかみで十分です。
多すぎる塩は肌の負担になり、浴槽も傷めます。
控えめに、丁寧に。
これが基本です。
湯上がりに行いたい作法
湯から上がったあとの過ごし方も、浄化の一部です。
まず白湯を一杯、ゆっくりと飲んでください。
体の内側からも温まり、外で受けた重さがさらに流れていきます。
冷たい飲み物は避け、常温以上のものを選びましょう。
次に、深呼吸を三回ほど。
鼻から吸って、口から長く吐く。
湯のなかで緩んだ体に、新しい呼吸を通す感覚です。
窓を少し開け、夜の空気を取り込みながら行うと、いっそう気持ちがいい。
そしてその夜は静かに眠ります。
スマートフォンを長く見ない、刺激の強い映像を観ない、難しい話を考えない。
整えた体に、ふたたび重い情報を入れないことが肝心です。
眠りにつく前、今日一日へ感謝をひとことつぶやくと、塩風呂で整えた状態が翌朝までやさしく続いてくれます。
塩風呂やエプソムソルト風呂を、オーラやチャクラを整える日々の作法のなかに位置づけたい方は、チャクラ・オーラ・エネルギー体完全ガイドもあわせてご覧ください。
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