十月も終わりに近づくと、年の初めに手帳へ書いた願いを、ふと見返す人が増えてきます。
書いたときの熱は覚えているのに、現実はほとんど動いていない、という一年だったという方もおられるでしょう。
アファメーションも感謝の習慣も続けてきたのに、なぜ何も変わらないのかと、手帳を閉じたくなる人は多いはずです。
引き寄せが叶わない時期には、実は二つの種類があります。
魂の計画がその願いをいったん止めている時期と、自分の心がブレーキを踏んでいる時期で、外からはどちらも同じに見えますが、取るべき態度はまるで逆になります。
叶わない時期は魂の計画か、心のブレーキか
地球は、思った事がすぐには形にならない星です。
霊界では思いがそのまま環境になりますが、物質の波動が重いこの世界では、思いと現実のあいだに時間の幅が置かれていて、その幅の中で魂が鍛えられます。
この仕組みは地球は思いがすぐに叶わない星|物質波動の制約と魂が鍛えられる仕組みに書きました。
叶うまでに時間がかかる事自体は、地上ではあたりまえの事です。
問題は、時間がかかっているのではなく、道そのものが閉じているように感じるときで、ここで二つの可能性を分けて考える必要があります。
ひとつは、自分の心の側に原因がある場合です。
引き寄せの理屈が働かない理由は、これまで何本かに分けて書いてきました。
願いと願いがぶつかり合う念の衝突、握りしめるほど遠ざかる執着、願うだけで足が動かない先取りの欠如がその代表です。
もうひとつが、魂の計画です。
魂は生まれる前に、今世で何を学び、誰と出会い、何を手放すかを、ある程度決めてから地上に降りてきます。
その青写真の話は生まれる前の魂の計画|あなたが自分で決めてきた今世の青写真で詳しく扱いました。
顕在意識がどれほど強く望んでも、それが魂の計画と食い違っていれば、扉は開きません。
開かないのは罰ではなく、魂が自分で選んだ学びの道を守っているからです。
魂の計画が願いを止めているときのしるし
プラトンは『国家』の最後に、エルという兵士が死後の世界から戻って語った話を残しています。
魂たちは次の人生を自分で選び、その人生を見届ける守り手をひとりずつ授かってから、忘却の川の水を飲んで地上に生まれていくという話です。
二千年以上前の哲学者が、守護霊の役割をほぼ言い当てている事に、私はいつも驚かされます。
守護霊は願いを叶える係ではありません。
魂が自分で決めてきた計画を、地上で見失わないように見守る存在です。
霊的に見ると、計画から外れた願いに向かって走っている人の前には、守護霊が先回りして置いた小さな壁が、何度も現れているのが分かります。
その壁には、見分けるためのしるしがいくつかあるのです。
同じところで何度も止まるのに、止まるたびに、それまで見えていなかった別の道や人との縁がひとつずつ見えてくる。
思いきってその願いを手放してみると、悔しさより先に、肩の荷が下りたような安堵が来る。
叶った後の自分を思い描くと、うれしいはずなのに、どこか窮屈で落ち着かない。
こうした感覚があるなら、その願いは今世の計画とは少しずれた所にあります。
願いが叶う事が、そのまま幸せにつながるとは限りません。
叶ったあとに新しい苦しみが始まる仕組みは願いが叶うときの新たな苦しみ|代償の法則を霊的視点で読み解くに書いた通りで、魂の計画がその苦しみを先に見越して止めている場合もあります。
心のブレーキがかかっているときのしるし
心のブレーキは、魂の計画とは手ざわりがまるで違うものです。
叶わない事への焦りや恨みで心が荒れていき、うまくいっている人を見るたびに胸がざわつくなら、それは計画ではなく執着の側から来ています。
誰かを押しのけなければ成り立たない願いは、相手の念とぶつかって、途中で力を失ってしまうのです。
自分にはどうせ無理だという思いが心の底に沈んでいると、表でいくら唱えても、底の思いのほうが現実を形づくります。
そうした縛りをほどく話は望まない現実を引き寄せる、あなたを縛っている観念を手放すにまとめました。
こちらの壁は、自分で外せる壁です。
魂の計画による壁は越えようとしても越えられませんが、心のブレーキは、気づいて反省し、思いを入れ替えた分だけ確実に緩んでいきます。
時期の問題が混ざっている場合も少なくありません。
願いが来ても受け止める器がまだ育っていないと、守護霊は時を待たせます。
その采配については宇宙のサポートを受け取る|夢を叶える「器」の法則と守護霊の采配で触れました。
見分けがつかないときの祈り方
どちらなのか自分では分からない、という時期もあります。
そういうときは、祈りの言葉を変えてみてください。
叶えてくださいと願うのではなく、この願いが魂の学びに沿っているなら道を開いてください、沿っていないなら、そう気づかせてくださいと、守護霊に向けて祈ります。
祈りを変えてから季節がひとつ巡るくらいのあいだ、身の回りで何が起きるかを見ていくと、答えは少しずつ形になって表れます。
私自身にも、周りから何度も止められた願いがありました。
まだ早い時期にインターネットで霊的真理を伝え始めたとき、真理は顔を合わせて伝えるもので、ネットで流すものではないと批判され、発信をやめるように言われ続けました。
それでも道は閉じず、止めようとした人たちも今ではネットを使っています。
魂の計画に沿った願いは、反対されても、時間がかかっても、扉そのものは閉ざされません。
閉じているのが扉なのか、自分の心なのかを見る目は、祈りを通して少しずつ育っていきます。
叶わない時期にも、魂は育っている
見分けがつくまでのあいだ、こちらで勧めているのは、目の前の仕事と人への小さな手助けを、いつもより少しだけ多めにする事です。
願いの成就ばかりを見つめていると、心が先の事に引っぱられて、今日という日に宿っている光を受け取りそこねます。
人に何かを与えた日は、不思議と自分の願いへの焦りが薄れ、心の波長が光の側へ戻っていきます。
感謝の言葉を口にする回数を増やすのも、同じ働きをするものです。
霊的に見ると、叶わない時期を腐らずに過ごした魂ほど、そのあとに開く扉が大きくなっています。
引き寄せが叶わない時期は、失敗の時期ではありません。
魂の計画が願いを止めているなら、それは今世で学ぶと決めてきた道へ戻すための合図で、心のブレーキがかかっているなら、自分の思いを見直して光の側へ向け直す機会です。
どちらであっても、叶わない日々の中で魂は確かに育っています。
手帳の願いが今年の終わりまでに叶わなくても、その一年は無駄にはなりません。
焦らず、自分の魂が選んできた道を信じて、日々の祈りを続けていかれてください。
叶わない日々を過ごしている皆さんの魂に、守護霊の光が変わらず届き続けている事を願っています。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
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