2026年1月12日月曜日

永遠への旅立ち 〜ある主婦が見た「本当の世界」の記録〜

人の死とあの世の世界について、スピリチュアルな真理に基づき実体験風の物語りを書きました。

これを読んで、参考にしていただければ幸いです。

病院の窓から、午後の日差しが差し込んでいました。

私の痩せた腕を、優しく照らしています。

享年六十八。

まだ早いと言われるかもしれません。

けれど、二年にわたる闘病生活で、私の身体はもう限界を迎えていました。

ベッドの周りには、長女の真由美と、仕事を抜けて駆けつけた長男の健太。

そして、中学生になる孫の姿がありました。

彼らが泣いているのがわかります。

「お母さん、ありがとう。もう頑張らなくていいよ」

真由美の声が、まるで深い水の底から聞こえてくるように遠く感じられました。

正直に言いましょう。

私は怖かったのです。

「死んだらどうなるの?」

「真っ暗な闇に飲み込まれて、私の意識は消えてしまうの?」

「それとも、お経にあるような恐ろしい裁判が待っているの?」

胸が苦しい。

息が吸えない。

鉛のように重たい身体。

「ああ、これが死なのね……」

そう観念した瞬間でした。

激しい眠気と共に、ブツン、と何かが切れるような感覚がありました。

その直後のことです。

「あれ?」

不意に、あの耐え難かった息苦しさが消え失せました。

痛みも、吐き気も、重だるさも、嘘のように消えてしまったのです。

私は思わず深呼吸をしました。

空気が美味しい。

信じられないほど爽快な気分です。

「どうしたのかしら、急に楽になって……」

私はベッドから身体を起こしました。

ふと横を見ると、そこにはまだ「私」が寝ているのです。

青白く、小さくなり、動かなくなった抜け殻のような私が。

そして、その私にすがりついて泣き叫ぶ子供たちの姿がありました。

「真由美、健太、泣かないで。私はここにいるわよ!」

大声で叫び、娘の肩に手を置きました。

けれど、私の手は娘の身体をすり抜けてしまい、声も届いていないようでした。

「そんな……私、死んだの? 幽霊になったの?」

愕然として自分の身体を見下ろしました。

そこには、透き通った幽霊の足ではなく、しっかりとした「足」がありました。

手を握りしめると、確かな感触があります。

不思議なことに、私が今着ているのは、病院の浴衣ではありません。

いつかデパートで見て「素敵だな」と思っていた、ラベンダー色のワンピースでした。

一体誰が、着せてくれたのでしょう?


「恵子、こっちだよ」

不意に、背後から懐かしい声がしました。

その声の響きだけで、私の魂が震えました。

振り返ると、そこには五年前に心筋梗塞で急逝した夫、修一が立っていました。

でも、私の記憶にある修一ではありません。

亡くなる直前の、白髪混じりで少し背中の丸まった彼ではないのです。

私たちが一番幸せだった頃――。

そう、三十代の、若々しく精悍な姿の彼がそこにいたのです。

「あなた……! あなたなの?」

「ああ、迎えに来たよ。待っていたんだ」

彼は満面の笑みで私を抱きしめました。

その腕の力強さ、温もり。

それは幻でも夢でもなく、地上のどんな抱擁よりも「リアル」でした。

「あなた、どうしてそんなに若いの? それに、ここはどこ?」

「驚くことはないさ。僕たちが本来持っている魂の姿に戻っただけだよ」

夫は優しく微笑みます。

「恵子、君も鏡を見たら驚くはずだ。病気の痕跡なんてどこにもない、一番輝いていた頃の君に戻っているんだから」

修一に手を引かれ、私たちは病院の天井を、まるで霧の中を歩くようにすり抜けて上昇していきました。

一瞬、暗いトンネルのような場所を通りましたが、恐怖はありません。

修一の手の温もりが、絶対的な安心感を与えてくれたからです。

そして、トンネルを抜けた瞬間。

私は言葉を失いました。


「なんて……なんて綺麗なの……」

私の目の前に広がっていたのは、言葉では表現しきれないほど美しい世界でした。

足元には、エメラルドよりも深く、ビロードのように柔らかな草地が広がっています。

空は見たこともないような透明なブルー。

太陽は見当たらないのに、空間そのものが黄金色の光で満たされていました。

「ここは天国?」

「そう呼ぶ人もいるけれど、ここは『常世の国(サマーランド)』と呼ばれる場所だよ」

夫は笑って説明してくれました。

「多くの善良な人々が、最初に暮らす場所さ」

驚いたことに、ここにある花や木々は、ただ美しいだけではありません。

それぞれが光を放ち、まるで生きている宝石のようでした。

私が一輪のバラに近づくと、その花から美しいメロディのような振動が伝わってきます。

「恵子、ここでは全てが生きているんだ」

「地上の物質は、ここの世界の『影』に過ぎない。こっちが本物なんだよ」

さらに歩を進めると、小高い丘の上に、可愛らしいレンガ造りの家が見えてきました。

庭には私が大好きだった紫陽花やチューリップが、季節に関係なく咲き乱れています。

「素敵な家ねえ……誰のお家?」

私がため息をつくと、夫は優しく私の肩を抱きました。

「僕たちの家だよ、恵子」

「えっ? でも、こんな立派な家、いつ建てたの? ローンなんて組めないわよ」

私の主婦じみた反応に、修一は声を上げて笑いました。

「お金はいらないんだよ、ここでは」

「この家は、君が地上で生きていた時の『思い』で作られているんだ」

「私の思い?」

「そう。君が家族のために毎日料理を作ったり、近所の人に親切にしたり、僕の介護をしてくれたり……」

夫は私の目を見て言いました。

「そういう『愛の行い』の一つ一つが、こちらの世界では建築資材となって届くんだ」

「君の愛が深かったから、こんなに美しい家が建ったんだよ」

家の中に入ると、そこには私のお気に入りの家具や、読みたかった本がありました。

そして、昔飼っていた愛犬のポチまでもが、尻尾を振って飛びついてきたのです。

「ポチ! あなたも生きていたのね」

「動物にも魂があるからね。君が愛したものは、すべてここで君を待っているんだ」


落ち着いた頃、私はふと不安になって夫に尋ねました。

「ねえ、神様の裁きはないの?」

「私、時には子供たちを怒鳴ったり、あなたに文句を言ったり、大した人間じゃなかったわ」

修一は静かに首を横に振りました。

「閻魔様のような裁判官はいないよ。でも、もっと厳正なものがある」

彼に導かれ、私はある部屋に入りました。

そこには大きな鏡のようなものがありました。

そこに映し出されたのは、私の人生そのものでした。

生まれた瞬間から死ぬ瞬間までのすべての出来事が、パノラマのように展開されたのです。

ただ映像を見るだけではありません。

その時、自分がどう感じていたか。

そして何より、「私がしたことによって、相手がどう感じたか」までもが、我がことのように伝わってくるのです。

私が息子の健太を厳しく叱った場面。

私は「しつけのため」と思っていましたが、幼い健太の心には「僕は愛されていないのかもしれない」という悲しみが生まれていました。

その悲しみが、今の私の胸に鋭い痛みとして突き刺さります。

逆に、スーパーのレジで店員さんに「ありがとう、頑張ってね」と声をかけた何気ない場面。

店員さんの心がパッと明るくなり、その後の彼女の一日が温かいものになったことが伝わってきました。

その喜びの波動は、今の私を至福の温もりで満たしてくれました。

「ああ……」

私は涙を流しました。

隠し事はできません。

私の心の利己的な部分も、純粋な愛の部分も、すべてが白日の下に晒されました。

「神様が罰するんじゃないのね。自分で自分が恥ずかしくなるのね」

「そう。そして、自分の魂の汚れも輝きもすべて納得した上で、自分に一番ふさわしい場所へと住むことになる」

「僕たちは、完璧ではないけれど、愛することを学ぼうとした。だから、この光の届く穏やかな世界にいられるんだ」

夫によれば、自分勝手なことばかりして、心に愛がないまま死んだ人はどうなるのでしょう?

彼らは自分の心の闇が作り出した、光の届かない寒々しい場所に、自然と引き寄せられていくそうです。

でも、そこも永遠の牢獄ではありません。

彼らが心から反省し「変わりたい」と願えば、必ず救いの手が差し伸べられるのだと教えられました。


「ここでは、毎日何をして過ごすの? 食事や睡眠は?」

「お腹は空かないから、食べる必要はないよ。でも、食べたければ果物のようなものを味わうことはできる」

「眠る必要もないけれど、休みたければ休める。でもね、恵子」

「ここでは『何もしないこと』が幸せじゃないんだ」

地上の常識では、定年後はのんびりするのが幸せとされています。

でも、ここでは活力が溢れて止まらないのです。

「学びたいことがあれば、図書館もあるし、偉大な先生たちの講義も聞ける」

「音楽家は地上では出せない音色で作曲をしているし、科学者は宇宙の法則を研究している」

「でも、一番人気のある仕事はね……」

夫は私の目を見て言いました。

「『奉仕(サービス)』なんだ」

「奉仕?」

「そう。誰かの役に立つこと。それが一番の喜びであり、自分自身の魂を向上させる唯一の方法なんだ」

翌日から、私は夫に連れられて「仕事」の見学に行きました。

そこは、地上との境界にある病院のような場所でした。

戦争や事故、災害で突然命を落とし、自分が死んだことさえ分からずに混乱している魂たちが、次々と運ばれてきます。

「暗い! 怖い! 誰か助けて!」

錯乱する彼らを抱きしめ、「大丈夫ですよ、ここは安全な場所ですよ」と優しく語りかける人たちがいました。

また、地上に残してきた家族が心配でたまらない人のために、地上へ降りていく人たちもいます。

彼らは、残された家族の耳元で「私は生きているよ」と念を送るのです。

私は決めました。

「私、子供が好きだったわ」

「だから、幼くして亡くなって、お母さんを探して泣いている子供たちの世話をしたい」

「それは素晴らしいね。孤児院のような施設があるんだ。そこで保母さんとして働くことができるよ」

ここには、お金は存在しません。

でも、誰かの涙を拭い、笑顔を取り戻させた時のあの充実感。

それこそが、この世界での唯一にして最高の「報酬」なのです。


今、私はこの美しい世界で、忙しくも充実した毎日を送っています。

時々、意識を集中して、地上の真由美や健太の様子を見に行きます。

彼らが私の仏壇の前で手を合わせ、「お母さん、会いたいな」と呟くとき。

私はすぐ隣に立って、彼らの肩に手を置いています。

「私はここにいるわよ。こんなに元気よ」

そう叫んでも、悲しみの厚いカーテンに阻まれて、私の声は届きません。

それが少しもどかしいです。

でも、どうか知ってください。

死は、決して「永遠の別れ」ではありません。

それは、古くなったコートを脱いで、隣の部屋に移動しただけのこと。

そこは、色彩に溢れ、愛する人たちが再会し、新しい冒険が始まる場所なのです。

あなたが今、地上で流している涙も、誰かに向けた優しさも、一つとして無駄になることはありません。

それらはすべて、あなたがいつかこちらに来た時の「家のレンガ」となり、「美しい衣服」となります。

だから、死を過度に恐れないでください。

そして、再会の日まで、あなた自身の人生を精一杯楽しんでください。

私たちは、いつでもあなたを見守っています。

あなたがふと、懐かしい花の香りがしたり、理由もなく心が温かくなったりした時。

それは私たちが、「愛しているよ」と合図を送っている瞬間なのかもしれません。

また会う日まで、ごきげんよう。

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人生の森で、道に迷っている、あなたへ。

すべての“絶望”が、希望への招待状だったと知った時、
きっと、あなたの魂は、感動で震える。

時を超えた、あなた自身からのメッセージが、
この一冊の物語の中で、あなたを待っています。

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