明日はハロウィンです。
今月はハロウィンについて、園の仮装の心がけと、死者がこの夜に帰ってくるのかという話を書いてきました。
今日は角度を変えて、闇の側にいた人の目に、あの夜がどう映っていたのかを取り上げます。
アメリカに、ジョン・ラミレスという伝道師がいるのをご存じでしょうか。
二十五年ものあいだ悪魔に仕え、ニューヨークで呪いをかける祭司として恐れられていた人で、いまはキリスト教の伝道者として、毎年この時期になるとハロウィンへの警告を発しています。
その証言の中でいちばん胸に響いたのは、祈りが捧げられている地域には悪霊が入り込めなかったという話でした。
ジョン・ラミレスとはどんな人か
ラミレス氏はニューヨークのブロンクスで育ちました。
父方の家系がサンテリアというキューバ由来の民間信仰や心霊術に関わっていて、幼い頃からその世界に引き込まれていったと本人は語っています。
やがてパロ・マヨンベというアフリカ系の呪術の世界で高位の祭司になり、悪魔を父と慕い、仲間からはルシファーの息子と呼ばれるまでになりました。
体を家に置いたまま幽体離脱で街から街、州から州へと飛び回り、人に呪いをかけていたそうです。
ハロウィンの夜に、悪魔に捧げる儀式として結婚式まで挙げた人物です。
そこまで闇に染まった人の人生が、ある女性に誘われて教会に足を運んだ事から動き始めます。
決め手になったのは1999年に見た夢で、地獄へ向かう地下鉄に乗せられ、悪魔に引き止められかけたとき、手の中に十字架が現れて悪魔が力を失ったといいます。
目を覚ました彼はひざまずいてイエスを受け入れ、生涯キリストに仕えると紙に書きました。
それから三十日ほど、毎晩のように首を絞められたり、ベッドごと持ち上げられたりする霊的な攻撃が続いたそうですが、イエスに助けを求めて叫ぶと攻撃はやみ、それきり悪魔が家に現れる事はなくなったと語っています。
いまはタイムズスクエア教会に連なる伝道者として各地で証言を続けていて、著書(原題 Out of the Devil's Cauldron)がその半生の記録です。
霊的に見ると、この半生には救いの仕組みがそのまま表れています。
闇の側でどれほど高い位にいた魂でも、自分の過ちを認めて悔いる心が生じたとき、救いの手は伸びてくるものです。
彼はイエスに救いを求めたので、キリスト教の霊系団の光の存在たちが救助に向かったのだと私は見ています。
三十日の攻撃は、手放したくない魂を闇の側が引き戻そうとした最後の抵抗でした。
それでも光を選び続けた魂を、闇はもう連れ戻せません。
元悪魔崇拝者が語るハロウィンの警告
ラミレス氏の警告で注目すべきは、ハロウィンは闇の側にとって特別な夜だという事です。
悪魔に仕えていた頃、10月は魔術の最盛期で、儀式を重ね、悪霊から術を授かる月だったといいます。
その頂点が10月31日で、闇の力がいちばん強まる夜として、彼らはこの日の意味を知り尽くしていたそうです。
仮装への見方も厳しく、子どもに衣装を着せるのは、子どもの姿を別のものに変え、霊的に差し出す事になると言います。
ハロウィンを祝う事を、悪魔と一夜だけ関係を持つようなもので、イエスを裏切る行いだとまで言い切るほどです。
教会がハロウィンを収穫祭と言い換えて、仮装やお菓子配りを続ける事にも反対で、祝ってよい収穫は魂の収穫だけだと繰り返し語っています。
ラミレス氏は、サタン教会を作ったアントン・ラヴェイが年に一度子どもに悪魔の祭りを祝わせてくれるキリスト教徒の親に感謝していた、と紹介していますが、サタン教会の側はラヴェイがそう言った事を否定しています。
それでも、闇の内側にいた人が、あの夜を自分たちの祭りとして待ちわびていたと証言している事は、軽く聞き流してよい話ではありません。
私の方で以前からお伝えしてきた事とも、この証言はぴたりと重なります。
大勢の人が同じ夜に魔の姿をまね、魔を面白がる思いを一斉に放てば、その思いに引かれて暗黒界や境界領域の霊が集まってきます。
闇の側にいた者たちがその夜を好機と見て儀式を重ねていたのは、霊的な法則から見て当然の事です。
ただ、一度でもハロウィンを祝った家は三代、四代先まで呪われるという彼の言葉には、少し違う見方をしています。
闇との縁は心の向きでつながるもので、過去に何をしていたとしても、いま光の側へ心を向け直せば細っていきます。
二十五年闇に仕えたラミレス氏自身が救われているのですから、去年までハロウィンを楽しんでいた人が怯える必要はありません。
祈りのある地域に悪霊は入り込めない
ここからが、今日いちばんお伝えしたい話です。
彼が幽体離脱で各地に入り込んでいた頃、ある地域では、霊の目で見ると街角で人々が手をつなぎ、頭を垂れて祈っている姿が見えたそうです。
その地域では何ひとつ企みが成し遂げられず、祈りによって聖められていて手出しが出来なかった、と彼は語っています。
祈りのない地域は反対に、悪霊たちにとってお祭り騒ぎの場でした。
別の証言では、信者が祈らなくなった地域ほど自分の術がよく効き、祈る人たちの集まりには計画を阻まれ、地域から追い出された事もあったと言っています。
彼がいちばん憎んでいたキリスト教徒の祈りが、彼の行く手をふさいでいたのです。
霊的に見ると、祈りは目に見えない光になって、その土地を包む結界になります。
祈る人の心が清らかであるほど光は強まり、暗い波長の霊はその光の中に居づらくなります。
闇は光を嫌うので、わざわざ明るい所に踏み込もうとはしません。
これはキリスト教に限った話ではありません。
日本では村ごとに鎮守の森があり、氏神様を祀って朝夕に手を合わせる暮らしが長く続いてきました。
以前暮らしていた沖縄では、台所に火の神を祀り、ヒヌカンと呼んで毎朝手を合わせる家が多く、集落ごとに御嶽という拝所が守られています。
土地の守りの強さを決めるのは宗派ではなく、そこに暮らす人が日々どれだけ純粋な祈りを捧げているかです。
祈りが絶え、人の心が荒れた土地には、暗い霊の入り込む隙が生まれます。
ハロウィンの夜にこそ、住む町のために祈る
ラミレス氏は、教会はハロウィンの代わりの催しを開くより、その日を伝道と祈りに使ってほしいと呼びかけています。
祈る相手として挙げているのは、近所や地域、家族、配偶者、職場、学校、そして国です。
この呼びかけは、日本で暮らす私たちにもそのまま生かせます。
怖い仮装を避ける、人混みに長居しないといった身を守る心得は、これまでの記事でお伝えしてきました。
今年はそこから一歩進んで、こちらから光を送る側に回ってみてください。
明日の夜、街がにぎやかになる時間に、数分でいいので手を合わせます。
まず家族の無事を祈り、それから住んでいる町内、子どもの通う学校、職場、日本の国が光に包まれるよう祈ります。
繁華街で騒いでいる人たちの事も責めずに、その魂がいつか光の側に気づけるよう祈ってあげてください。
一人の祈りは小さく見えても、同じ夜に何人もが手を合わせれば、その光は町を包むほどになります。
ラミレス氏が霊の目で見た、街角で手をつなぐ祈りの人々も、特別な聖者ではなく、その町に暮らす普通の信者たちでした。
ハロウィンの霊的な起源と仮装の危うさはハロウィンの霊的真実に、子どもの園行事との付き合い方は子どものハロウィン仮装は大丈夫?に、この夜に故人が帰ってくるのかはハロウィンに死者は帰ってくるのかにまとめています。
悪霊や憑依からの身の守り方は生霊・悪霊・憑依から身を守るもあわせてお読みください。
闇を知る人が教えてくれた祈りの力
ジョン・ラミレス氏の証言は、ハロウィンが闇の側にとって力を集める夜であり、その闇も祈りの光の前では手出しが出来ない事を教えてくれます。
恐れるべきは闇の力そのものではなく、祈りを忘れて心の守りを手放してしまう事です。
二十五年闇に仕えた魂でさえ光に帰れたのですから、いまから祈りを始めて遅すぎるという事は何もありません。
明日の夜、みなさまの祈りが、ご家族と暮らす町を守る光となりますように。
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