「中国とロシアを、同時に敵に回してはならない」 ― この地政学の鉄則を、私はこのブログで、繰り返しお伝えしてきました。
そしていま、政府ではなく民間企業が、日本のエネルギー危機に、静かに、しかし大きな風穴を開けつつあります。
太陽石油が2026年5月1日、サハリン2のロシア産原油を調達した、というニュースをご覧になりましたか。
愛媛県今治市の製油所で受け入れる、サハリン2産の原油。
ホルムズ海峡が事実上封鎖されてから、初の日本へのロシア産原油輸入になるとみられています。
国際ニュースの表面だけを追っているメディアは、この出来事の本当の重みを、まだ伝えきれていないように私には感じられます。
そこに見えてくるのは、地政学の鉄則を直感している民間人の知恵と、それをなお直視できないでいる政治の姿、その二つの大きな対比です。
このことを、霊性と歴史の両方の視点から、ご一緒に丁寧に読み解いていきたいと思います。
出光タンカーが、ホルムズ海峡を通った日
時計の針を、わずか数日前に戻してみます。
2026年4月29日。
出光興産傘下の出光タンカーが運航する原油タンカー「IDEMITSU MARU(出光丸)」が、ホルムズ海峡を通過し、日本へ向けて航行を開始した、と報じられました。
積荷はサウジアラビア産原油、およそ200万バレル。
このタンカーは、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ沖合で1週間ほど停泊した後、4月27日に航行を再開し、イラン当局の許可を得て、ホルムズ海峡を抜けたとされています。
米国とイスラエルによる対イラン軍事作戦が始まって以降、ペルシャ湾から日本に向けて直接出航したタンカーは、これが初めてだったのです。
「通航料は支払っていない」という事実が、静かに語っているもの
私が特に注目したのは、政府関係者が「イラン側に通航料は支払っていない」と語っているという点です。
通航料を払っていないのに、イランは出光丸を通した。
それなら、なぜ他の日本関係船は、まだ自由に往来できないままなのでしょうか。
政府は「我々が外交努力をした成果だ」と言いたいでしょう。
しかし、論理的に考えれば、外交努力で1隻だけ通せたのなら、すべての日本関係船を同じように通せるはずです。
ここには、明らかな非対称があります。
出光興産には、1953年の「日章丸事件」というかけがえのない歴史があります。
英国による経済封鎖下のイランから、当時の出光商会は、世界に先駆けてイラン産原油を日本に持ち込みました。
純粋な商売を超えた、相互の信頼の証として、その出来事は両国の歴史に深く刻まれています。
イラン側は、この70年以上前の友情を、決して忘れてはいなかった。
私にはそう感じられるのです。
つまり今回の出光丸通過は、政府の手柄というより、半世紀以上にわたって民間企業が積み上げてきた誠実さが、いま結実した「歴史の利息」のような出来事ではないでしょうか。
そして、太陽石油もロシア原油を受け入れた
出光丸の通過から、わずか数日。
5月1日に、太陽石油が「サハリン2のロシア産原油を調達した」と公表しました。
サハリン2産の原油は、いまも日本向けに限り、米国の制裁対象から除外されています。
報道によれば、太陽石油は「経済産業省から、昨年と同様に原油受け入れの依頼があった」と説明しています。
ここで、慎重に見ておきたい点があります。
政府の依頼を受けて受け入れたのは、確かに事実でしょう。
しかし、ロシアとの太いパイプを保持し、サハリン2の権益と事業継続のための忍耐を、長年にわたって続けてきたのは、結局のところ民間企業です。
政府が依頼した瞬間に、原油が空から降ってくるわけではありません。
数年単位の信頼関係、契約交渉、ロジスティクス、保険、燃料、人と人とのパイプ ― それらすべてを、民間人が、政治の喧騒の脇で淡々と維持してきたのです。
その積み重ねの上に、今回の太陽石油の動きがあります。
私はこれを、出光に続いて、もう一つの民間企業が「日本の石油危機を解決する突破口」を、自らの責任で開けてくれた瞬間だと受け止めています。
「すべては政府が動かした」という物語の、危うさ
もちろん、政府が一切何もしなかったとは申しません。
しかし、本来なら「民間企業の英断こそが、いまの日本のエネルギーを守っている」と素直に認め、彼らを政治的にも保護し、世界に向けて説明する責任を果たすべきところ ― その姿勢が、いまの政府からは、なかなか伝わってきません。
むしろ、民間の努力が結実した瞬間に、政府が後から「我々の成果」として上書きしてしまうような、ある種の構図さえ、私には見えてしまうのです。
その代わりに、表面的な「強い発言」だけが、繰り返されている。
「招かれても行かんわい」発言の、本当の危険
ここで、もう一つ向き合っておかなければならないのが、高市早苗総理の対ロシア政策です。
高市総理は、ロシアによるウクライナ侵攻に対して、ウクライナへの全面的な支援継続と、対ロ制裁の継続を明確に表明されています。
来年だけでもおよそ60億ドル(約9,465億円)規模のウクライナ追加財政支援が決定された、とゼレンスキー大統領自らが感謝を述べました。
そして高市総理ご自身は、ロシア政府から入国禁止対象とされた際、「招かれても行かんわい!」とおっしゃいました。
その勇ましさを支持する声があることは、私も承知しています。
しかし、ここで一度、深呼吸して考えてみたいのです。
地政学を100年単位で見るとき、日本が絶対にやってはいけないことは、いったい何でしょうか。
それは、中国とロシアを「同時に」敵に回すこと ― この一点に尽きるのです。
二正面作戦の悲劇は、歴史が繰り返し教えてきた
戦国時代の織田信長から、第二次世界大戦の旧日本軍まで ― 日本に限らず、世界の歴史は「二正面、三正面に敵を持った勢力が、最後には自壊していく」ことを、繰り返し教えてきました。
孫子はこう述べています。
「百戦百勝は善の善なる者に非ざるなり。戦わずして人の兵を屈するは、善の善なる者なり」
― 百戦して百勝することは、最善ではない。戦わずして相手を制することこそが、最善である、と。
中国とロシアを同時に敵に回すという選択は、この孫子の教えとは、まさに正反対の道です。
ウクライナを支援することと、ロシアとの最低限の対話の窓口を保つこと。
本来、その二つは両立できるはずなのです。
しかし、いまの政府の姿勢からは、その器量がなかなか見えてきません。
逆ギレに近い形で、対話の扉を閉ざしたまま、放置されている。
そう感じている方は、決して私だけではないと思います。
「敵を増やさない」という、古代から続く魂の知恵
老子は、こう述べています。
「天下に水より柔弱なるは莫し。而して堅強を攻むる者は、之に能く勝つこと莫し」
― この世界に、水ほど柔らかく弱いものはない。だが、堅く強いものを攻めて、それに勝てるものは、水のほかにない。
外交とは、まさに「水の知恵」です。
強がりを言うこと、勇ましく振る舞うこと ― それは一見、強そうに見えて、実は最も脆い選択であることが多いのです。
経済安全保障は「魂の在り方」とつながっている
私のところには、最近、こんなご相談が、本当に増えています。
「物価がどんどん上がっていく中で、これから日本はどうなってしまうのでしょう」
「老後の貯えが、本当にもつのか不安で眠れません」
エネルギーを止められれば、私たちの暮らしは止まります。
物価は跳ね上がり、企業は倒産し、失業者が街にあふれる。
霊的な視点から見れば、その時の社会全体の波動は、どっと重く、荒くなっていきます。
不安、苛立ち、攻撃性。
それらの集合的な感情は、目に見えない次元では文字通り「黒い渦」となって、現実をさらに歪めていくのです。
だからこそ、エネルギー安全保障は、単なる経済問題ではありません。
国の魂のあり方そのものに、直結している深い問題なのです。
明日からできる、私たち一人ひとりの「魂のアクション」
では、こうした地政学のうねりの中で、私たち一人ひとりに、何ができるのでしょうか。
最後に、今日から実践できる、具体的なアクションを6つお伝えします。
1. 一次情報に触れる習慣を持つ
テレビのコメンテーターの感想ではなく、現場の意見や報道原文を、自分の目で確かめましょう。情報の精度が、判断の精度を決めます。
2. 特定の国や国民を「悪魔化」しない
ロシアの国民にも、中国の国民にも、それぞれの祈りと暮らしがあります。指導者の政策と、国民一人ひとりの魂は、分けて考える眼差しを保ちましょう。
3. 民間企業の「誠実な努力」に光を当てる
出光興産、太陽石油、サハリン2に関わってきた商社や金融機関 ― 政治の影で、日本の灯火を守ってきた人々の働きを、私たちは正しく称えるべきです。
4. エネルギー備えを家庭レベルで整える
最低限の現金、保存食、水、カセットコンロ、灯油やガスの予備。霊的な強さは、地に足のついた具体的な準備の上に成立します。
5. 祈りに「敵」を含める
古代から伝わる祈りの本質は、味方の勝利ではなく、世界全体の調和です。あなたの祈りに、ロシアの民、中国の民、ウクライナの民 ― すべてを含めてみてください。波動が大きく変わります。
6. 政治への関心を、感情論から「構造」へと深める
誰が好きか嫌いかではなく、「この政策が、5年後の私の家族にどう影響するか」という問いから、政治を見つめ直してみましょう。
それでも、希望は、民間の知恵から育っていく
太陽石油の決断を聞いたとき、私は静かな安堵を覚えました。
政治がどれほど硬直しても、現場で日本を支えている人々は、ちゃんと「やるべきこと」をやってくれている。
それは、地に足のついた、深く清らかな霊性の発露です。
国を本当に動かしているのは、いつの時代も、声高に叫ぶ人ではなく、黙々と仕事を続ける人たちです。
出光興産の創業者、出光佐三翁は、生涯を通して「人間尊重」という言葉を貫いた人物として知られています。
国家とは、まずひとり一人の人間がいて、その上に成り立つものだ ― そう考え続けた経営者でした。
その精神は、半世紀以上の時を経て、今回のホルムズ海峡通過にまで、確かに繋がっているのだと、私には感じられます。
民間の英断が、政治の壁を超えて、日本のエネルギーを守りつつあるいま。
私たち一人ひとりが、自分の暮らしの中で「敵を増やさない」「黙々と善きことを積み重ねる」という選択を取り戻すこと ― それが、いまこの国に必要な、最も静かで、最も強い祈りなのです。
あなたの今日が、穏やかで温かい一日でありますように。
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