自民党・西田昌司議員の発言や、参政党の神谷宗幣代表の発言が取り上げられ、沖縄戦についての議論が高まっています。
個々の政治家についてどうこう言うつもりはありませんので、今回は沖縄戦の真実について考えてみたいと思います。
話題となっているのは、沖縄戦において、日本軍に対する評価が左右でだいぶ違っている事が要因となっています。
いわゆる保守層からは、沖縄戦では沖縄を守るために、本土の兵士なども尊い命をたくさん落としたという、沖縄を守る戦いだったという見解です。
一方で、おもに左派からは、沖縄は見捨てられた、捨て石にされたという考えがあります。
大手メディアからもそうした見解から沖縄戦を見ている所が多いかと思います。
このように、違った見解の両者の立場から、問題が出てきたりします。
では、真実はどこにあるのでしょうか?
沖縄を守るために戦ったという話についてまずは述べていきます。
事実として、沖縄戦で米軍を攻撃するため、多くの特攻隊の命が失われました。
有名な知覧基地を始め、宮崎県の都城など九州の各地、そして当時日本が統治していた台湾など多くの基地から出撃し、若い命が犠牲となっています。
神風特別攻撃隊以外にも、回天人間魚雷や義烈空挺隊などの自爆型の必死の攻撃もなされています。
また、天号作戦といって、戦艦大和以下2隻の護衛艦艇とともに、燃料補給なしのまま沖縄沖へ突入する作戦も実行されました。
米機動部隊を叩くことを目的とした、いわば片道切符の出撃でした。
このように日本軍は多大な犠牲を負って沖縄戦に突入しており、これらは沖縄を守るために尊いたくさんの犠牲を出したというものです。
確かにそれは事実であり、涙を誘う出来事ではありますが、ここで述べられている”沖縄”という言葉の意味が重要だと思います。
日本軍がこうした決死の作戦を実行したのは、確かに沖縄を守るためだったかもしれませんが、それは”領土としての沖縄”という意味だと思います。
沖縄の領土を米軍の侵攻から守るために、決死の作戦を遂行したというものです。
ですがそこには沖縄の領土に住む”沖縄県民”が第一ではなかったと思われます。
”沖縄領土”を守るためであり、そこに住む”沖縄県民”のためという作戦ではないでしょう。
確かに、沖縄戦の起こる前に、政府や県主導で島外疎開が行われ、約7万3千人の県民が疎開しました。
しかし、沖縄戦が始まると、日本軍が沖縄本島内で県民向けに体系的な避難区域を指定した例はほとんどありません。
米軍上陸前の1945年3月末、第32軍は「北部山岳地帯への避難」を一時検討・実施したものの、3月31日には軍の都合で北部疎開を中止し、多くの住民が中南部に取り残されました。
唯一の公式な島内避難指示は、1945年5月下旬に第32軍が「戦闘区域外」とされた知念半島方面への疎開を命じたものです。
ですが、そこはすでに米軍が同方面へ進攻中だったために避難できるはずがなく、指示も十分には徹底されていませんでした。
そのため多くの県民は軍の塹壕や壕(ガマ)に合流させられ、軍の持久戦に巻き込まれる形となりました。
これが沖縄戦で民間人の犠牲が大きくなった要因です。
1945年5月下旬には、米軍によって首里防衛線が突破され、以後日本軍は沖縄南端・摩文仁(まぶに)方面へ後退を余儀なくされました。
この時に、沖縄県民に避難区域を指定するわけでもなく、多くの県民が戦火を逃れるために、南に逃げていく中に、日本軍も加わって撤退していったため、米軍の攻撃によって沖縄県民の犠牲も拡大してしまいます。
もしも、沖縄県民を守るためであれば、事前に避難区域を指定して、軍と民間を分けていたでしょう。
多くの県民が逃れていく先の沖縄南端に、日本軍もまぎれて撤退するとなれば、多くの県民の被害も容易に想像がついたはずです。
それはつまり、沖縄県民に犠牲が出るのはやむなしとして、何としても沖縄戦を長引かせ、米軍を少しでも消耗させ、また本土への攻撃を弱らせる意図があったものと思います。
沖縄戦での県民(民間人)死者は約94,000人にのぼり、これは当時の沖縄県人口の約四分の一に相当します。
また、逃げ場を失った住民の中には「ガマ」(自然洞窟)での集団自決(約1,000人以上)も多発しました。
「沖縄を守るための戦い」という語は、領土保全の観点では事実であるものの、”「沖縄県民」を守る戦いではなかった”という点こそが、沖縄戦の真実と言えます。
著書『アースチェンジ——近未来の警告書』では、これから訪れる地球の変革について書いています
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