人生には様々な苦しみの時期というものがあります
人間である限り、この世で苦しみから逃れる人はいないでしょう
必ずやなんらかの苦しい時を迎えるはずです
霊的な真実として、人の苦しみの時期には、魔と呼ばれるものが影響している時があります
魔というのは霊的な存在であって、肉体は持っていませんが、地獄と呼ばれるような不調和な霊域にいて、地上の人間に影響をあたえています
どのような時にそうした魔が悪影響を与えてしまうかというと、地上の人間が強い執着を持っている時に彼らは近づいてくると言います
「どうしてもこれだけは手放したくない」とか「何が何でも手に入れたい」と強く執着している時に、魔は近づいてきます
仏教でも執着を手放すように教えているのは、それが苦しみのもとになるからであり、魔の餌食となってしまうからです
先日もテレビを見ていましたら、アメリカで実際にあった殺人事件が流れていました
ある若者が銃で殺されたのですが、その殺人を実行した人は別な男性からお金で頼まれていました
その殺人を依頼した男性は、妻とどうしても別れたくないという強い思いを持ち、そのため占い師に頼っていたのですが、その占い師に若者を殺すように依頼されたのです
妻が戻ってくると信じた男性は、それを受けて人殺しを雇って若者を殺してしまいます
さらに依頼した占い師は、クライアントである女性から若者の殺害を頼まれていたのでした
そのクライアントの女性は何故殺人を占い師に依頼したのかというと、その女性の娘が、被害者の男性と付き合っていて、やがて分かれることになって娘が酷く落ち込んだため、娘をふった若者を殺そうとしたのです
非常にややこしい事件ではありますが、この最初の娘がふられたことに怒って相手を殺害しようとした女性も、「娘が初恋の人と結ばれるべきだ」とか「どうしてもその男性と結ばれなければならない」という強い執着を持っていました
異常な執着ですが、そのようにどうしてもそうならなければならないという思いが、執着となって魔を呼び込んだのでしょう
さらに占い師に頼まれて殺人の依頼を受けた男性も、「妻とどうしても離れたくない」という執着が手放せず、こうした狂気に加担する事になります
どちらも強い執着があるために、悩みから逃れられず、悲惨な結果を招いてしまっています
ちなみにこの占い師は魔を媒介する者だったのでしょう
間違った占い師や霊能者の中には、魔に使われてしまっている者も多く、そうした人に頼ってくる者も、だんだんと魔の影響を受けていきます
この事件は極端なものですが、普通の人々の中にも、執着によって苦しみを生むことは多くあります
たとえばどうしても入りたい学校があって、そこには入れるように一生懸命に努力するのはいいですが、執着が過ぎてくると、試験で落ちた時に落ち込みが激しくなり、そのあと引きこもりとなったり、なかには自殺される方までいます
そこまでいくと執着が強すぎて、苦しみを生み出してしまっていると言えます
他にも好きな異性が出来て、どうしてもその人と付き合いたいという思いを寄せていても、告白してフラれてしまった時などにたいへんなショックを受ける事もあります
その時にやはり自殺される方なども出てきてしまいます
あるいは、お店を開いていたり、事業などをしている人が、経営がたちいかなくなって倒産してしまう状況になって、どうしても回避したいという思いから、非常な苦しみを生むこともあります
特にいまはコロナの影響で、旅行業や宿泊業、飲食業など、売り上げが落ち込んで廃業しようか悩んでいることろが多いでしょう
「何としても倒産させたくない、閉店させられない」という執着がつよいほど、苦しみも増していくはずです
このような執着があって、どうしても手放したく無いものがある時というのは、魔が近づいて来るときでもあります
悩みをより深くさせて苦しめていきます
酷い時には自殺を促したり、殺人を示唆する霊的影響を与えたりします
こうした苦しみを脱するためには、執着を手放す事です
手にもって握りしめて離せないでいるものを、諦めて手放す事です
起こりえる最悪の事態を受け入れ、こころを静めるのです
たとえ希望する学校に落ちたとしても、別な学校に入る事で、今は見えていなかった将来の道が開かれることもあります
思いを寄せる異性にふられたとしても、別な自分に相応しい方がまた現れるでしょう
会社が倒産したり、お店が閉店したとしても、命まではとられませんので、いずれまた再起の時がやってきます
その時まで耐えて雌伏する気持ちでいることです
執着を手放し、最悪の事態を受け入れる事で、魔を退け、良い支援を受けられます
どうか苦しみの渦中にある時には、その事を思い出して、手放せずにいるものがないか考えてください
お釈迦様も説かれていますように、その執着こそが、あなたを苦しめる原因となっているのです

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