SNSが広く使われるようになって、大手のメディアでは流れないような情報も、誰もが自由に発信できる時代になりました。個人がスマホひとつで世界に向けて発信できるようになり、テレビや新聞だけが情報源だった頃とは状況がまったく違っています。
その中には、世の中の隠された側面や、いわゆる陰謀論と呼ばれる話題に踏み込んだものも数多くあります。
影で動いていると言われる勢力の話、報道されない事件の裏側、政治や経済の闇と呼ばれる領域に切り込んだ発信もあり、関心を持って追いかけている方も少なくないでしょう。
けれど、そうした情報に深く惹き込まれていく中で、いつのまにか自分自身の心まで暗い方へと引き寄せられてしまうことがあります。これは決して珍しい現象ではなく、誰の身にも起こり得る心の動きです。
闇に意識を向け続けていると、人は少しずつその色に染まっていきます。最初は正義感や好奇心だったものが、いつしか怒りや疑念へとすり替わっていくのです。
闇を暴くためには、それ以上の光が要る
世の中の悪を見つけ出し、暴いていくこと自体は、必要な働きでもあります。誰かが目を向けなければ、隠されたままの問題もあるでしょう。声を上げる人がいるからこそ、見過ごされてきた事柄が陽の目を浴びることもあります。
ただ、そのときに忘れてはならないのが、闇に立ち向かうには、それを上回るだけの光を自分の中に持っていなければならない、ということです。
光を見失ったまま闇だけを追い続けると、追っているはずの人が、いつのまにか追われている側と同じ顔つきになっていきます。憎しみで人を変えようとしても、結局その憎しみが自分の内側を支配するだけです。
消そうとしても消えないものがある
闇というものは、いくら無くそう、潰そうと努力しても、簡単には消えてくれません。叩いても叩いても、また別の場所から生えてくるような性質を持っています。
けれど、光を高く掲げていくと、闇は自然と居場所を失って薄れていきます。明るい部屋に夜の暗さが残らないのと同じことです。
大切なのは、闇を必死に追いかけ回すことではなく、自分のいる場所に光を灯し続けること。それが結果として、周りの陰を払う力になっていきます。
自分の心が染まっていないか、立ち止まって見る
陰謀論やダークな情報を扱う中で、ふと立ち止まってほしい瞬間があります。それは、自分の心がまだ温かいかどうかを確かめる時間です。
たとえば、こんな問いを自分にかけてみてください。
他人への愛情が、以前より薄くなっていないか。意見の違う相手の言葉を、最後まで聞こうという気持ちがあるか。人を信じる感覚が、自分の中から失われていないか。誰かを見るとき、まず疑いから入る癖がついていないか。
こうした基準で自分を点検していくと、闇を見つめていたつもりが、いつのまにか闇の側に立っていた、ということを避けられます。
光は外側にあるものではなく、自分で灯すもの
光と聞くと、どこか遠くから差してくるものを想像しがちですが、本当の光は自分の内側で灯すものです。
毎日のささやかな思いやり、誰かを赦すこと、感謝を口にすること。そういった小さな行いの積み重ねが、心の中に小さな灯りを増やしていきます。
その灯りがある人は、たとえ闇を見つめても、染まることがありません。光を持っている人の目には、闇もまた、いずれ過ぎていくものとして映るからです。逆に灯りを持たない人は、わずかな影にもすぐに飲み込まれてしまいます。
情報との付き合い方を整える
陰謀論やダークな話題そのものが悪いわけではありません。問題は、それに触れる時間の長さと、自分の心の状態とのバランスです。
暗い情報ばかりに何時間も触れた日は、意識的に光のあるものに触れる時間も持ちましょう。自然に触れる、好きな音楽を聴く、誰かと笑い合う、子どもや動物と過ごす。そうした時間が、心の灯りを絶やさない燃料になります。
情報を遮断する必要はありません。ただ、自分の心の温度を測りながら、触れる量を調整していけばよいのです。
今日からできること
1. ダークな情報に触れた日は、同じ時間だけ明るい体験に触れるよう意識する。
2. 意見の合わない相手の話を、途中で遮らず最後まで聞く練習をする。
3. 一日の終わりに、感謝できたことを三つ思い出して書き留める。
4. 怒りや疑いの感情が湧いたら、それを誰かに向ける前に深呼吸を一度はさむ。
5. 自分の中の光を灯すために、好きなこと・人・場所に触れる時間を週に一度は確保する。
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