古代の日本には、ピラミッド文明だけでなく、空の上、海の底、そして地の下にも、それぞれ文明が栄えていた時代がありました。
天空文明、海底文明、地底文明。今日は、この三つの不思議な世界について、ご紹介してみたいと思います。
空の上に栄えた、天空文明
まずは天空文明です。
空の上に人が住んでいたという伝説は、じつは世界中に残されています。「ジャックと豆の木」にも、雲の上に巨人が暮らす物語が出てきますね。日本でも、宮崎駿監督の『天空の城ラピュタ』が、空に浮かぶ古代都市の姿を描いています。
あれは空想の産物のように思われていますが、かつて古代の日本にも、似たような天空の都があったのです。そしてその記憶は、神々が住まう高天原の伝承へとつながっています。神話の中の天上世界は、遠い昔に実在した文明の面影を宿しているのかもしれません。
海の底に沈んだ、海底文明
次に、海底文明です。
これは主に南の方に栄えた文明で、いまの沖縄や奄美の地方にあったものです。沖縄には海底遺跡と呼ばれる場所があり、かつて海に沈んだ文明の跡とされていますが、そこには海底文明の名残も含まれているのかもしれません。
現在の日本の南の海の底に眠るこの文明は、ワダツミ文明と呼ばれ、また竜宮城の伝説のもとにもなっています。浦島太郎が訪れた海の底の都も、まったくの作り話ではなく、はるかな記憶のかけらだったのでしょう。
地の下に息づいた、地底文明
そして、地底文明もありました。
これは主に、山の麓などに洞窟を掘ったり、もともとある自然の洞窟を利用したりして、地の下に暮らした文明です。陽の届かない大地の奥で、静かに営まれた暮らしがあったのです。
この地底の文明は、黄泉の国の伝説へとつながっています。死者の世界とされてきた地の底のイメージの奥には、かつて確かにそこで生きた人々の記憶が横たわっているのかもしれません。
神話の奥に眠る、本当の記憶
こうして見てくると、私たちが昔話や神話として親しんできた物語の多くが、遠い文明の記憶を伝えていることに気づかされます。
空の上、海の底、地の下。それぞれの場所に、それぞれの暮らしと祈りがありました。荒唐無稽に思えるおとぎ話のひとつひとつが、じつははるかな先祖からの便りなのだと思うと、見慣れた物語が急にいとおしく感じられてきます。
これらの文明については、関心を寄せてくださる方が多ければ、いずれまた、より深くお話ししてみたいと思っています。私たちの足もとと頭上には、まだ語りきれない壮大な歴史が、静かに眠っているのです。
天と海と地に栄えた古代文明の記憶は、古代文明・神話・日本の霊的起源 完全ガイドにもまとめています。

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