今への感謝が運を開く|何も起きない日々の幸福

2019年1月25日金曜日

開運

あなたは今日、ご自分の生活に向かって「ありがたい」と心の底からつぶやいた瞬間があったでしょうか。

おそらく、ほとんどの方が首を横に振るはずです。

私たちは、当たり前の日々にすっかり馴染んでしまうと、その当たり前がどれほど稀有な恵みであるかを、すっかり忘れてしまいます。

屋根があり、蛇口をひねれば水が出て、夜は安心して眠れる。

この何でもない一日が、実はとてつもない幸運の上に成り立っている。

その事実に気づいたとき、人の運命は静かに動き始めます。

今日は、お金も道具も特別な修行もいらない、もっとも素朴で、もっとも力強い開運の道についてお話しします。

幸運とは「何かが起きること」ではない

多くの方は、運がよくなるとは、望みが叶い、嬉しい出来事が舞い込むことだと考えています。

宝くじが当たる。理想の相手と出会う。仕事で大きな成果が出る。

たしかにそれらは喜ばしい出来事です。

けれど、本当の幸運の土台は、もっと地味なところにあります。

それは、悪いことが起きていない、という事実です。

人は、自分の望むことが起こらないと、すぐに不満を抱きます。

一方で、恐ろしいことが何も起こっていない毎日には、まるで関心を払いません。

事故に遭わなかった一日。病に倒れなかった一日。大切な人を失わなかった一日。

それらは「当然」として通り過ぎていきます。

しかし、本当に当然なのでしょうか。

世界に目を向ければ、その「当然」が一瞬で崩れ去る場所が、いくらでもあるのです。

世界には、今この瞬間も苦しむ人がいる

日本のある地域では、地震が幾度も大地を揺らし、その傷が癒えぬうちに水害が町を飲み込み、さらに火山が火を噴く、そんな厳しい時を生きておられる方々がいます。

私たちの多くは、今そうした渦中にはいません。

だとすれば、その「渦中にいないこと」そのものに、まず深く頭を垂れるべきではないでしょうか。

視野をもう少し広げてみます。

世界には、独裁者の支配のもとで、抑圧された社会を生きる人々がいます。

信仰の自由もなく、言論の自由もなく、思ったことを口にすれば命が危うくなる、そんな日々を生きる人々がいます。

国全体が貧しく、明日の食事の保証もなく、飢えに細る子どもを抱える親たちがいます。

夜空に響くのは虫の音ではなく、空爆の轟音だという土地もあります。

眠りにつくとき、朝もう一度目を覚ませるかどうか、確信を持てない人々がいるのです。

彼らの苦しみを思うとき、私の胸はきしみます。

そして同時に、深い気づきがやってきます。

私が今、その苦しみの中にいないということ。

それは、決して私の手柄ではありません。

ただ恵まれている。それだけのことなのです。

不平不満は、よくないものを呼び込む

ここに、目に見えない法則があります。

私たちが心の中で抱く思いは、似た波長のものを引き寄せます。

嬉しさやありがたさで満たされた心は、次の喜ばしい出来事を呼び寄せます。

うれしいという思いそのものが、まるで磁石のように、次のよい縁を手繰り寄せていくのです。

逆もまた真です。

いつも不平を漏らし、足りないものばかりを数え、暗い気持ちでいると、その波長に応じた現実が、また訪れてしまいます。

不満は不満を呼び、嘆きは嘆きを連れてくる。

これは精神論ではありません。

私たちの内側の状態が、私たちの外側の世界を形づくっている。

心が現実の母胎なのです。

だからこそ、何を見つめ、何に心を向けるかが、その人の運命を分けていきます。

足りないものを数える人生か。

すでに与えられているものを数える人生か。

その選択が、毎朝、あなたの目の前に置かれています。

感謝は、人を被害者の座から立ち上がらせる

感謝には、もうひとつ深い働きがあります。

不平を抱いている人は、心のどこかで自分を被害者の位置に置いています。

世界が自分に何かをしてくれない、社会が自分を冷遇している、運が自分に味方しない。

その姿勢でいる限り、人生の手綱は常に外側にあります。

ところが「今あるものに感謝する」と決めた瞬間、人は受け取る側に回ります。

すでにこれほど多くを与えられていた、と気づく側に立つのです。

与えられていると気づいた人は、もう奪われた人ではありません。

満たされた人として、世界に向き合えるようになります。

私はこれまで多くの相談者と向き合ってきました。

苦境を抜け出していく人に共通していたのは、状況が劇的に変わったからではありませんでした。

まだ何も解決していない段階で、それでも今ある小さな恵みに目を留め、ありがとうと言える心を取り戻していた。

その心の転換こそが、現実が動き出す最初の一歩だったのです。

今日からできる、感謝の小さな習慣

では、何から始めればよいのか。

難しいことは何もいりません。

今夜、眠りにつく前に、目を閉じて、今日一日を静かに振り返ってみてください。

そして、悪いことが起きなかった、という事実に目を向けます。

大きな病に倒れることなく、今日も体が動いてくれた。

事故に巻き込まれることなく、家に帰り着けた。

屋根の下で、温かいものを口にできた。

空爆に怯えることなく、布団に入って眠れる。

ひとつひとつに、心の中で「ありがとう」と言葉を添えてみてください。

たったこれだけです。

三日も続ければ、あなたは気づくはずです。

自分の毎日が、実はおびただしい恵みで満ちていたことに。

悲惨なことが起こっていない、この何でもない今。

その今への感謝こそが、あなたの運をゆっくりと、しかし確かに開いていきます。

明日の朝、目を覚ませたなら、それだけで、あなたはもう十分に幸運の中にいます。

その幸運から、新しい一日を始めていきましょう。

感謝から運を開く実践は、開運・運気の実践完全ガイドに流れとして並べています。

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