受験で合格する学校は、運命で決まっているのか
受験を控えていると、ふと不安がよぎる夜があります。どれだけ机に向かっても、自分が進む学校はもう決まっているのではないか。努力しても無駄なのではないか。そんな思いに飲み込まれそうになる方は少なくありません。
ある方から、こんな質問をいただきました。人が進むべき道や出会うべき人があらかじめ決まっているとするなら、合格する学校も決まっているのでしょうか。それとも努力によって変わるのでしょうか、と。
これは受験生だけの問いではありません。自分の人生はどこまで定められていて、どこからが自分の手に委ねられているのか。多くの人が一度は抱える、深い問いです。今日はこのことを、できるだけ丁寧にお話ししたいと思います。
運命とは「予想」であって「確定」ではない
まず結論からお伝えします。運命というのは、確定されたものではありません。その人の活動次第で、変わっていくものです。
私はよく、運命を模擬試験にたとえます。模擬試験を受けると、今のあなたならどの学校に合格しそうか、判定が出ます。A判定、C判定、E判定。けれどもその判定は、その時点での成績をもとにした予想にすぎません。
判定は「このまま行けばこうなるだろう」という見通しを示しているだけです。
運命も、これとよく似ています。その人が前世でどう生きてきたか、どのような環境に生まれてきたか。そうした要素から、おおよそどんな人生を歩むかを予想したもの。それが運命と呼ばれているものの正体です。
ですから運命とは、未来の決定書ではなく、現時点での見通しなのです。模擬試験の判定がその後の頑張りで覆るように、運命もまた、今世での本人の努力によって書き換えられていきます。
前世や生まれは「言い訳」にしてはいけない
ここで一つ、大切なことをお伝えしておきます。前世の行いや生まれた環境が運命に影響している、と聞くと、人によっては気持ちが沈んでしまうかもしれません。自分はもともと不利なのだ、もう決まっているのだ、と。
けれども、それは大きな誤解です。
前世や生まれは、あなたのスタートラインを示しているだけです。マラソンでいえば、出発点がどこにあったかという話にすぎません。レースの結果を決めるのは、出発点ではなく、その後どう走るかです。
E判定からの逆転合格は、毎年どこかで起きています。逆に、A判定でも油断して落ちる人がいます。判定が現実を決めているのではなく、判定を受け取った後の行動が現実を作っていく。受験はそのことを、とても正直に教えてくれます。
努力が道を開くという真実
二宮尊徳は、貧しい農家に生まれ、両親を早くに亡くしました。生まれの環境だけを見れば、決して恵まれてはいません。それでも彼は、夜は荒れ地に菜種をまき、その油で書物を読み、昼は人一倍働きました。やがて多くの村を立て直す人物となります。彼が残したとされる言葉に、こういうものがあります。
積小為大。小を積みて大と為す。小さな努力の積み重ねが、やがて大きな成果になる。合格する学校についても、まったく同じことが言えます。
過去の成績から、今ならどの学校に受かりそうかという判定は出せます。けれども、その判定が出たあとに本人がどれだけ努力するかで、もっと難関の学校にも手が届くようになります。判定はゴールではなく、今いる場所を教えてくれる地図の現在地。そこからどの道を歩むかは、あなたが選べるのです。
運命だからとあきらめるのは、まだ走ってもいないうちにレースを棄権するようなものです。努力によって道は開けていく。私はそう考えるほうが、はるかに真実に近いと思っています。
今日からできること
受験を前にした方、そしてその子を見守る方へ。気持ちを努力のほうへ向け直すために、今日からできることをお伝えします。一、判定を「現在地」として受け取る。良い判定でも悪い判定でも、それは出発点の確認です。落ち込む材料にも、油断する材料にもしないでください。
二、今日やる一つを決めて、必ず終える。遠い合否ではなく、今日の単語三十個、今日の問題十問。小さく区切ると、努力は続きます。
三、運命という言葉を口にしたら、すぐ努力という言葉に言い換える。「決まっているのかな」と思ったら「では今日は何をしようか」と問い直す。思考の癖は変えられます。
四、保護者の方は、結果より過程をねぎらう。「よく頑張ったね」の一言が、子どもの努力する力を支えます。
五、不安な夜は、不安を紙に書き出す。頭の中にあると不安は大きく見えます。書き出すと、自分が何にできるかが見えてきます。
結びに
あなたの未来は、どこかにすでに書かれて、変えられないものとして待っているわけではありません。運命はあくまで予想です。そして予想は、毎日の選択と努力によって、何度でも更新されていきます。今日のあなたの一歩が、明日の判定を少しずつ変えていく。その積み重ねこそが、あなたの人生そのものです。
受験という挑戦は、合格そのものよりも、自分の力で道を切り開く経験を与えてくれます。その経験は、学校に入ったあとも、社会に出たあとも、あなたを支え続けます。
どうか、運命にあきらめないでください。あなたの魂は、努力を通して確かに成長していきます。その歩みの先に、あなたにふさわしい道が、きっと開けていきます。
↓一日一回のクリックが、このブログの灯を守ってくれます
応援いただいたあなたに、幸せが届きますように祈ります
このブログでお伝えしているのは、魂の旅路への入口となる話です。
もっと深く学びたい方、満月の一斉ワークに加わりたい方は、スピリチュアルスクールでほぼ毎日メッセージをお届けしています。
ブログには書けない霊的な実践も、ここでお話ししています。
関連記事


新刊『ソフィアの森で見つけた幸せの鍵』