家族と同じ屋根の下にいるのに、自分だけ違う星から来たように感じる事はないでしょうか?
血はつながっているはずなのに、込み入った話になるほど噛み合わず、何を大事にして生きるかという根っこから食い違っていきます。
その違和感を誰にも言えないまま、自分は冷たい人間なのではないかと責めてきた人も多いはずです。
ところが前世までさかのぼって拝見すると、波長の合わない家族の間には、たいてい今世だけでは説明のつかない縁が結ばれています。
前世で命を奪い合った二人が、今世では親と娘として同じ家に生まれていた事もありました。
家族との違和感は、魂がこの家を選んだ理由を教えてくれる手がかりです。
家族と波長が合わないのは、魂の欠陥ではありません
家族の前でだけ息が詰まるのは、家族という一番小さな社会のなかで、本来の魂が押し込められているからです。
霊的に見ると、これは悪い事ではありません。
魂は、自分が何者だったかを思い出すために、わざわざ噛み合わない環境を選んで生まれてくる事があるのです。
真っ暗な部屋では自分の手の形も分かりませんが、光が一筋差し込めば、指の一本一本まで浮かび上がります。
家族との摩擦は、その一筋の光の役目を果たしていて、自分は何が嫌で、何を譲れないのかという魂の輪郭を、ぶつかるたびに照らし出してくれるのです。
分かってもらえないと感じた瞬間こそ、自分の魂ともっとも近くで向き合っている時間だと、私は考えています。
魂のグループと、家族になる縁
霊界には、似た波動を持つ魂が集まって暮らす場所があります。
ソウルファミリーや魂の同胞と呼ばれてきた、魂のグループです。
生まれてくる前、私たちはこのグループのなかから、今世の学びを共にする仲間を選んできます。
けれど、地上で家族になる相手が、同じグループの魂だとは限りません。
同じ波動の者どうしで集まれば居心地は良いものの、居心地の良さからは新しい学びが生まれにくいからです。
進化を望む魂ほど、あえて違うグループの魂と家族の縁を結びます。
仏教には逆増上縁という考え方があり、自分に逆らうもの、煩わせるものこそが自分を成長させる縁になるという教えです。
家族に感じる違うなという感覚は、生まれる前に魂が引き受けてきた計画の一部なのかも知れません。
そして、この違いが単なる波動の差ではなく、前世で結ばれた因縁から来ている場合があります。
前世で命を奪い合った二人が、親と娘になった理由
親との関係で相談を寄せた女性の前世を、拝見した事があります。
映ってきたのは、二人が敵同士として向かい合い、互いに命を懸けて戦っている姿でした。
その戦いのなかで、相談者の魂は、今世の親となる人の命を奪っていました。
そして今世では、命を奪われた側が親となって命を授け、命を奪った側が娘として、その家に生まれてきたのです。
命を奪い合う関係から、命を授け、授かる関係へ。
二人の立場は、前世とちょうど裏返しになっています。
これは罰でも報復でもありません。
前世で積み上げた憎しみを、今世で解き放つために、二人の魂は生まれる前に親子の縁を結んできました。
命を奪った魂が、奪った相手から命を受け取るという形でしか、ほどけない結び目があったのです。
前世で刃を向け合った記憶は、今世の顔では忘れていても、魂の奥には残っています。
理由の分からない反発や、一緒にいるだけで張りつめる空気は、その名残として表に出てくる事があります。
こうした縁の親子が、最初から仲良く暮らせるとは限りません。
親子や兄弟の間で、理由も分からないまま張り合ってしまう。
そういう関係に心当たりのある人もいるでしょう。
霊的に見ると、そうした家族の多くは、前世で何かを奪い合ったり、果たせない約束を残したりした魂どうしです。
今世の家族の形は、前世の関係が裏返ったり、役を替えたりして現れる事が少なくありません。
ただ、ぶつかり合いながらも同じ家で暮らし、育て、育てられるという日々そのものが、前世の憎しみを少しずつ溶かしていく魂の学びになっています。
本来この二人は、憎しみを終わらせるために生まれてきました。
その目的を思い出せるかどうかで、同じ摩擦でも、前世の繰り返しになるのか、和解への道のりになるのかが分かれます。
噛み合わない家族と、これからどう向き合うか
霊的な仕組みが見えてくると、では明日からどうすればいいのかが気になるはずです。
無理に仲良くしようとしなくて構いませんが、関係を断ち切る事だけを答えにもしないでください。
同じ家にいても心の距離は保てますし、遠く離れて暮らしていても、心の中で相手を許せていれば、縁は穏やかに実っていきます。
距離は、物理だけで測るものではありません。
波動の違う家族とは、深いところでは分かり合えない事のほうが多いものです。
分からないままでいいと腹をくくると、不思議と会話が軽くなり、言葉の端々に引っかかる事も減っていきます。
本当の魂の仲間は、血縁の外にもたくさんいるものです。
友人や師、霊的な学びの場で出会う人たちに支えてもらえば、家族にすべてを求めずに済み、そのぶん家族にも優しくなれます。
そして、どれほど噛み合わない相手でも、今世で家族になってくれた事には、必ず意味があるはずです。
食事を作ってくれた、服を買ってくれた、そうした小さな事にありがとうと伝える一言が、前世から続く結び目をほどく祈りになります。
言葉にするのが難しい相手なら、寝る前に心の中で、相手の魂が光の側へ向かうよう祈るだけでも構いません。
祈りは相手に届く前に、まず祈った人の魂から前世の重さを下ろしてくれます。
家族の縁は、憎しみを光に変えるために結ばれる
家族と波長が合わないという違和感は、魂の欠陥ではなく、生まれる前に引き受けてきた学びのしるしです。
その奥には、前世で敵として命を奪い合った二人が、親と子として命を授け合う形にまで縁を結び直してくるような、長い魂の約束が隠れている事があります。
家族の縁は、前世の憎しみを今世で光に変えるために結ばれています。
噛み合わない夜があっても、この家を選んできた自分の魂を、どうか信じてあげてください。
みなさまの家族の縁が、前世の痛みを越えて、光の側へと結び直されていく事を願っています。
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