ここのところ、名の知れた会社がハッカーに侵入され、顧客の名前や住所、電話番号が外に漏れたというニュースが続いています。
自分が使っている店の名前をそこに見つけて、ひやりとした人も多いはずです。
今回の件を題材にして霊界でのあり方や、学びについて考える機会にし、現実的な対象方についてお伝えしたいと思います。
鍵をかけても漏れる時代の不安
会社から届いたお詫びの封書を開けて、自分の情報もどこかで売り買いされているのかと、落ち着かない日を過ごしている方もいるでしょう。
情報を抜かれた人も会社も、被害を受けた側です。
それでも、鍵をかけて預けたはずのものが知らないうちに持ち出されていたと分かると、人は守りようのなさに気持ちが沈みます。
目に見えない相手から、目に見えないものを奪われる怖さは、泥棒に入られた家の怖さに通じるものです。
不安を抱えたまま暮らしていると波長が下がり、心配の種ばかりが目に入るようになって、ニュースを見るたびに気持ちがすり減っていきます。
では、この情報漏洩が続く世の中は、霊的に見るとどう映るのでしょうか?
霊界には鍵のかかる場所がない
この世では、人に見せたくないものを金庫やパスワードの奥にしまっておけます。
心の中も同じで、腹の中で何を思っていても、顔に出さなければ相手には伝わりません。
肉体を脱いで霊界に戻ると、この仕組みがそっくりなくなります。
霊界は想いがそのまま形になる世界で、心に浮かべた事が光の色や姿となって、周りの霊にすぐ伝わるのです。
言葉を交わさなくても相手の本心が分かってしまうので、あちらでは取り繕うという事が成り立ちません。
似た思いを持つ魂どうしが自然と集まって暮らすのも、思いが隠せない事から来ています。
人を欺いてきた魂は同じ心の魂が集まる暗い界へ、人を思いやってきた魂は光の明るい界へと、それぞれの界に住み分けていくのです。
聖書のルカによる福音書に、覆われているもので現されないものはなく、隠されているもので知られずに済むものはない、という一節があるのはよく知られた話です。
カルデックの『霊の書』にも、霊は私たちが自分自身にさえ隠しておきたい思いまで知っている、という趣旨の答えが出てきます。
洋の東西を問わず、霊の世界を見てきた人たちは、隠し事の通じない世界があると口をそろえて伝えてきました。
臨死体験で語られる人生の振り返り
この話は、亡くなって霊界に戻ってから急に始まるものとは違うのです。
臨死体験をした人の記録を読むと、多くの人が、自分の一生を映画のように見せられたと語っています。
しかもそれは自分の目線だけで進むのではなく、自分の言葉を受けた相手の側に立って、そのときの痛みや喜びまで感じ直す形で進むそうです。
誰にも知られずに済んだと思っていた陰口も、気づかれないまま終わった小さな親切も、そこではすべて映し出されます。
個人情報を盗まれる事を恐れている私たちですが、魂の記録のほうは、生まれてから一つも消えずに残っているのです。
そう聞くと、かえって怖くなる人もいるかも知れません。
けれども見られているという事は、人知れず積んだ善い行いも、ちゃんと届いているという事です。
誰にも褒められなかった我慢や、黙って引き受けた苦労は、霊界ではそのまま光となって、その人の魂を包みます。
こちらで霊界の話をお伝えしてきて、この救いの面がもっと知られてほしいと、私はいつも思っています。
見られて困らない生き方が一番の守り
鍵を何重にかけても漏れるときは漏れる、という事を、今回のニュースは私たちに見せています。
鍵の固さだけで自分を守ろうとする生き方には、どうしても限りがあります。
一番強い守りは、誰に見られても困らない心で暮らす事です。
裏表の少ない人は、何かが表に出ても慌てませんし、言い訳を探して心をすり減らす事もありません。
人の情報を盗んでお金に換える側の魂も、もちろん同じ法則の中にいます。
画面の向こうで顔を隠しているつもりでも、霊界に戻れば、奪った相手の不安や怒りを自分の身で味わい直す事になります。
裁きは霊界の法則に任せて、こちらは恨みで自分の波長を下げずにいれば、それで十分です。
見られて困らない生き方は、毎日の小さな選び方の積み重ねで出来ていきます。
陰で口にした言葉を、本人の前でも同じように言えるかを考えてみる。
外で見せている顔と、家で見せている顔の差を、少しずつ縮めていく。
心の内と外が近づくほど魂は軽くなり、守護霊からの導きも届きやすくなります。
守護霊は、私たちの思いも行いもすべて見たうえで、それでも見放さずに寄り添い続けている存在です。
隠し事のない心で手を合わせると、その祈りは回り道をせずに守護霊のもとへ届きます。
夜、布団に入る前に、今日一日の中に人に言えない事をしなかったかと、自分に問いかけてみる。
それだけで、霊界に戻ったときに待っている人生の振り返りの、ちょうどよい予習になります。
情報漏洩に備えて今日からしておく事
霊的な話だけで終わらせず、現実の備えも短く書いておきます。
一番効くのは、同じパスワードをいくつものサービスで使い回さない事です。
一つの会社から漏れたパスワードで、別の通販サイトや銀行のアカウントに入られる被害がよく起きているからです。
ネットバンクやメール、通販のアカウントには、スマホに届く確認コードを使う二段階認証を設定しておくと、パスワードが漏れても中に入られにくくなります。
漏洩が報じられたあとには、その会社のお詫びや返金を名乗るメールやショートメッセージが届く事があります。
そこに書かれたリンクは開かず、公式サイトやいつも使っているアプリから、自分で確かめるようにしてください。
急いで手続きを迫る連絡ほど、一度手を止めるのが身を守る近道です。
パスワードはしっかり守り、心は開いて暮らす。
情報漏洩が続く時代を落ち着いて生きる知恵は、この二つの両立にあります。
霊界に隠し事がないからこそ、見られて困らない生き方を選んだ人の魂は、どこにいても光の側に守られています。
みなさんも、ニュースに心を振り回されず、今日の小さな選び方から魂を整えていかれてください。
情報漏洩の被害に遭われた方の不安が一日も早く和らぎ、一人ひとりが光の側を歩いていけるよう、心から願っています。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
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